台湾の列車事故から僕らが学ぶこと
4月2日に起こった台湾の列車事故。
台湾史上最悪の事故と言うことで、死亡者が50人あまり出てしまいました。
今台湾のニュースでは、コロナよりも、こちらの事故一色です。
こういう事故が起こるたびに思うことがあります。
「死亡者50人」
この数字
50人の被害者の周りには、何人もの家族や友人がいて、亡くなった方を含めて千人規模で、残念な気持ちになってるんだろうな。
50という一括りではなく、一人一人の命が、50個消えてしまった。
ご遺体がバラバラになってる人も多くいて、修復師という人達が100人がかりで、破損した体のパーツを繋げています。
50人死亡の中には、体の一部しか見つかっていない人もいます。
そんなご遺体と対面する家族は辛いなぁ。
負傷者も130人弱。
命は取り止めても、生活が困難になった人もいます。
直接の原因は、線路脇の工事現場に停めてあったトラックが落下して、電車に激突だが、
停めてあった場所が坂道であり、サイドブレーキの引きが甘かったとも、油圧が低かったとも言われている。
停車するのに、タイヤに輪止めをしてないことも挙げられている。
しかし、この工事は、鉄道会社による依頼の工事であり、近接した工事なのに防護壁を作っていない。
電車は高速特急電車なのに、座席数以上の切符を売り、立ちながら乗車した乗客も100人以上乗っていた。
人手不足から、運転手の労働環境も問題に取り上げられていた。
場所はトンネルが連続する地域。前のトンネルを抜けて、事故発生のトンネルまでわずか数秒。緩いカーブがあり、事故のトンネルが目視出来るのは、トンネルに入る2秒前。
色々な状況が、偶発的に重なって起きた事故。
そもそも事故は、偶然が重なって起こるもの。
「もし」、「たら」、「れば」の話をしても、死傷者や、ご遺族には、なんの慰めにもならないし、
今後、こうやって改善します。
その言葉は、亡くなった人には意味がない。
僕たちは、何かミスや、失敗をした時に、「それはタマタマ」と言って、ごめんなさい。で済ましてしまう場合があるけど、
タマタマ起きたミスを、しっかり反省していかないと、大きな事故になりかねない。
ハインリッヒの法則だね。
事故の起きたトンネルを抜ければ、
台湾最大の絶景が広がる。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。
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