ゾッとする話
暖かくなってきましたね。
日本もそうですか?
こんにちは マサです。
エアコンつけるまでもないのですが、
チョット寒気が欲しいあなた。
読んでみてください〜💦
マジ話です。
僕がまだ小学生の頃、
父の勤める会社の社宅に住んでました。
社宅と言っても、
うちは管理人でした。
名義上は父が社員&管理人を
兼ねていたんですが、
毒父な為、
母親がその全てを切り盛りしていました。
住人は、
半分日本人、半分が朝鮮人でした。
(韓国と朝鮮の違いはここでは述べません)
部屋には二段ベッドが二つ。
最大4人が寝泊まりできます。
いわゆるタコ部屋ですね。
常に満室になることは滅多になく、
空いた部屋が、
僕の部屋がわりに使うこともありました。
自分の部屋を持てた嬉しさもあり、
よくそこに出入りして、
住人さんに遊んでもらうことも
しばしば。
高度成長期が終わり、
出て行く人、入居する人が
頻繁になってきました。
時代的には公衆電話も
多くは普及しておらず、
家にあった黒電話が、
兼用で、住人さん達にも
使わせてあげてました。
その電話を使う際は、
うちの家と、
住人が住むエリアの間にある
ドアを開ける必要があります。
ある日
ひとりの人が電話を借りたい
という事で、貸してあげました。
電話が終わり、
通話代をもらおうと、
母が請求したところ、
「あ、お金必要なんですか」
「今手持ちが無いので明日でもいいですか」
との事。
母は、
「あら、でもあなた、どちら様?」
と、聞いてました。
確かに住人は、よく変わり、
出て行く人や、新しく入る人は、
社内で父に連絡が行くようでしたが、
父はほとんど家にいなかったので、
母は知らない事が多かったのです。
「あ、今日から住むことになった〇〇です」
「あら、そう」
と言って、その日は終わりました。
翌日
昨日と同じ人が、また電話を借りに来ました。
そして、またお金が無いとの事
「困っちゃいますね。
高々、数十円ですけど、
他の人の手前もあるし、
規則ですから…」
というと、彼は、
「そんなケチな事言わないでよ!
ちゃんと払うって言ってんだから!」
と、やや逆ギレして戻って行きました。
2、3日過ぎた頃
また、例の彼が電話を借りに来ました。
ドアをノックします。
母は、ドアを開けず、そしてドア越しに
「今までのお金を払ってもらわないと
(電話は)貸せません。」
と、キッパリ言ってました。
すると、
ドンドンドン!
ドアを強く叩く音が…
「いいから開けろ!」
と、怒鳴り始めてきました。
もちろん、
その日も父はおらず、
母と小学生の僕だけ。
「ドアぶっ壊すぞ!」
僕の手には、
何故か当時流行っていた
超合金のオモチャを持っていて、
何かあったら、これで殴ってやる。
って勢いでした。
確かこんな感じの↑
ドアを蹴る音
ドアノブをガチャガチャする音
結構鮮明に覚えてます。
かなり長い時間、騒いでいたので
本当に、ドアが壊れるかと
思いました。
昔のドアは鍵穴から向こう側が
見えるんです。
そのうち、諦めたのか、
音がしなくなりました。
で、様子を見るために
鍵穴から、恐る恐る覗いてみました。
すると…
向こうも、こっちを覗いてた!
ヒエ〜💦
そこにちょうど、
お巡りさんが来て、
彼を取り押さえてくれました。
住人の一人が、
派出所まで走ってくれたそうです。
助かった…
母も僕もかなり、
ガクガク状態でして、
こういう時に人って、
110番に掛ける余裕が無いことを知りました。
ドラマのようにはいかないです。
周りの人が気を回してあげないと
当人は、電話が目の前にあっても
掛けられません。
後日
改めて警察が来て、母に事情聴取。
あの男は
手配中の強盗犯だった
という事で、再度ビックリ!
強盗犯と同じ屋根の下で
数日暮らしたんだ…
あの時、
ドアを開けていたら
どうなっていたでしょう。
偶然ながら母のファインプレー。
そしてお巡りさんも
ラッキーなお手柄ポイントを稼げました。
でも何より、
派出所まで走ってくれた
住人さんには感謝です。
その彼は朝鮮人でした。
日本語は片言でしたが、
よく遊んでくれた人。
今思えば、
お礼も言って無いような気がします。
名前も顔も覚えてないけど、
改めてありがとうと言いたい。