アコーディアの憂鬱
長〜いブランク明けにゴルフを再開すると、日本のゴルフ場には、PGMとアコーディアという2大グループが存在していました。
ひとりゴルフでプレーした際に、色んな方と話をすると、アコーディア批判が山のように出てきます(笑)
典型的なのは
・詰め込みすぎ
・マナーを知らない若者が多い
・スタッフを削り過ぎでサービスが悪い
などでしょうか。
1点目、2点目が原因でプレー中の待ち時間が長くなるのが最大の不満のようです。
中には、スコアが悪いのは待ち時間が長いせいだと言い出す人もいます(笑)
私も何度かアコーディアのゴルフコースでプレーしたことがありますが、スタート時間から遅れ、平日にも関わらずハーフに3時間かかったこともありました。
PGMについてはこのような批判はほぼ出てこないので、明らかに差があるのでしょう。
アコーディアのゴルフコースでも、特徴のある面白いコースはあるので、こうした批判があるはもったいないですね。
でも、これはアコーディアが手を抜いてサービスの質を下げているからではないのです。
アコーディアのウェブサイトを覗いてみると、会長・社長の挨拶の中には
「より多くの方にゴルフを楽しんでいただける」「従来のゴルフのイメージを一新」
「カジュアルで楽しいゴルフライフ」
というような言葉が並んでおり、これまでのステレオタイプの「ゴルフ」からの革新を謳っています。
それが、他のゴルフコースと比較して低い料金設定になっており、それゆえ過剰なサービスの削減、一日当たりの組数増加に繋がっているのだろうと推測できます。
これはこれでひとつの方向性であり、決して間違ったことではないと思います。
「ゴルフ」というだけで、無駄に敷居を高くしてしまって、本来であれば獲得できたはずの顧客を逃してしまっている可能性もあるのです。
もし、そこに誤算があるとすれば、アコーディアのその考え方が一般プレーヤーに浸透しておらず、従来のゴルフコースと同じイメージを持って来ている人達から不満が噴出していることでしょう。
この値段設定でそんなことを言われても…というアコーディアの嘆きが聞こえてきそうです(笑)
個人的には、長いプレー時間や至り尽せりのサービスがないことに不満は感じないのですが、カジュアルな方向性を目指すのであれば、ジャケット着用などの服装の規定も撤廃してもらいたいと思います。
9百万人と言われる国内ゴルフ人口をしっかりとセグメント化したうえでターゲット層を明確に規定し、そこに属する人達が何を求めているものを徹底的に追求していく。
それができた者のみがジリ貧と言われる世界でも生き残っていけるのではないかと思います。
そんなアコーディアも、ソフトバンク系のフォートレスに売却されました。
今度どのようなサービス展開になるのか注目していきたいです。