佐川真佐夫が如何に天才なのかを世間に伝えるためのnote 第5話~天才はやっぱりモテる~
俺の左目に『ものもらい』ができたときのお話。
『ものもらい』は「三軒の家から米をもらって食べると治る」など他人から何か品物をもらうと治るとか言うけど信じるわけ無い。子供じゃないんだから。
故郷宮崎では『ものもらい』のことを『めいぼ』と言うのだが何で『めいぼ』と言うのかは分らない。きっと『目のイボ』ってことだろう。知らないけど。
しかしコイツは痛くて痒くて目の中ゴリゴリして何の為に存在しているのか意味が解からない存在だ。
俺は普段コンタクトレンズなのだが、この『ものもらい』のせいで右目し入れていないから視界の景色が不自然でしょうがない。良い事なんて一つも無い。
『ものもらい』と言う割には誰かから貰ってきた記憶はないし、欲しいとも思っていなかった。なのに今は俺の左目に意気揚々と存在しているのだ。俺はこいつの分まで飯を食っているのだ。俺の許可無く存在しているのに俺はこいつの栄養補給もしている。何だか腹ただしい話だ。
そう、家にゴキブリが出てきた時に『こいつの分まで家賃を払っている』と思ったらムカつくのに似ている。
しかし愛情を込めた言葉にしたら『一心同体』。
俺が死ねばこいつは死ぬ、しかしこいつが死んでも俺は死なない。中途半端な『一心同体』だ。
『ものもらい』の気持ちはよく分る。俺様は天才だし可愛いし側に居たい気持ちもよく分る。俺以外の人に付くなんて考えられないだろう。
しかし『ものもらい』が本気になる前に別れなければならない。本気になられたら大問題だからだ。これは切実な問題だ。でないと取り返しのつかない状況になってしまう。
子供が欲しいなどと言い出したら大変。右目にも出来物が発生してしまう。親と同居などと言いだしたらもう一つ・・・しかも子供が成長でもしたら目が潰れる勢いがある。浮気でもした日にぁどうなるんだろう・・・考えただけでも死線を彷徨いそうだ。
大変だ。
本気になられる前に・・・恋が芽生える前に別れねば・・・
だけど病院行くのも目薬買うのも金かかるんだよなぁ~
やはり恋愛には金がつきまとうのだ。
つづく・・・第6話へ
『佐川真佐夫が如何に天才なのかを世間に伝えるためのnote』
○第1話 ~概要~
○第2話 ~はじめに~
○第3話~蛙と俺~
○第4話~こんにちわ新聞屋さん~