佐川真佐夫が如何に天才なのかを世間に伝えるためのnote 第8話~芥川賞を受賞した時のための記者会見の練習~

司会:これより芥川龍之介賞受賞の佐川真佐夫さんの記者会見を始めさせていただきます。佐川さん受賞しての今のお気持ちを語っていただけますでしょうか。

真佐夫:え~。まずは審査員の皆様はじめ関係各位、出版社、担当の○○くんに感謝したいと思います。ありがとうございます。そしてこんなに可愛く産んでくれた両親に感謝します。まぁ芥川賞はいずれ取るだろうと思っていたので、それがデビュー作だと言うのがちょっと早かったかなと思ってます。今日はお手柔らかにお願いします。

司会:ありがとうございます。それでは質疑応答のほうに移らせていただきます。ご質問のある方は挙手をして頂きマイクの方にお進みいただいて・・・ちょっとカメラの方、すいません。ご所属を言っていただいて質問してください。お願いいたします。

○○新聞:○○新聞の山辺と申します。おめでとうございます。

真佐夫:ありがとうございます。

○○新聞:デビュー作が芥川賞と言うことで、ちょっと早かったと仰いましたが、ご自身のイメージはどういった感じだったのでしょうか?

真佐夫:ん~何て言うんだろう・・・どう言う感じになれば天才的に見えるかと言うのが重要だったりして。勿論、こうしてデビュー作での受賞は最高に天才的なんでしょうけど、当たり前すぎるというか。まぁ・・・『デビュー作で受賞は天才だよねっ』て言うのが当たり前すぎてツマンナイですよね。もっとなんだろう・・・審査員達に圧倒的に嫌われているのに受賞させざるおえない的な感じだったり、あと元プロ野球選手の清原和博さんのような無冠の帝王も天才的でかっこいい感じもするし・・・兎に角、そんな自己プロデュースする前に受賞したって感じでイメージになかったですね。

○○新聞:なるほど。ありがとうございます。今回の「赤い春」は自身の経験が多く反映されていると伺っていますが、どのくらい反映されているのでしょうか?

真佐夫:8割くらいですかね。そうそう。この作品で受賞するのも抵抗があったんですよね。『人は誰でも傑作作品を1本は書ける。それは自分の事を書けばいい』って言ったりするじゃないですか?この「赤い春」だと何か楽してる感じがして天才的じゃないよなぁと思ったんですよね。

○○新聞:受賞してがっかりしたんですか?

真佐夫:いや。がっかりはしないんですけどね。賞金貰えるし。ただ早かったなと。

○○新聞:自分が天才だなと気付いたのはいつ頃なんですか?

真佐夫:まぁ産まれたときですかね。

-会場に笑いが起きる-

真佐夫:まぁ皆さんはそんな経験してないから笑うんでしょうけど。

○○新聞:ありがとうございました。

司会:ありがとうございます。ご質問のある方、挙手ください。はい、お願いいたします。マイクのほうにお進みください。

○○通信:○○通信、米田と申します。おめでとうございます。まず、まだアルバイトをしているとお聞きしましたが今日も普通にお仕事されてからこちらに来られたということでしょうか。

真佐夫:今日はシフト変わって貰いました。流石にね。大人なので。

○○通信:今後もアルバイトは続けるのでしょうか?

真佐夫:まぁ辞めても良いんですけどね。でも辞めないで今まで以上の事ができれば天才をひけらかす事ができると思うので今の所、辞めるつもりはないですね。

ノーベル文学賞を取れば辞めるかなぁ。

○○通信:ありがとうございます。最後に作品の内容についてお伺いします。テーマが『いじめ』になるかと思います。逆説的でとてもエッジの効いた内容ですが批判めいたことは無いのですか?

真佐夫:ほとんど自分の話ですからね。批判されたところでねぇ。しかも批判されている箇所が100%事実の部分だし(笑)

○○通信:どこの部分でしょうか?

真佐夫:教えたらツマンナイ。あくまでも文学なんでね。もういいかな?

司会:すみません。あと1、2問。お願いできれば。

真佐夫:え~面倒くさいよ。なんかメールかなんかで貰ってよ。折り返し返信するから。もうお腹すいちゃって。

立ち上がり去って行く。


まぁこんなもんかなぁ~
今後も添削しながら煮詰めていかないといけないな・・・

つづく・・・第9話


『佐川真佐夫が如何に天才なのかを世間に伝えるためのnote』
第1話 ~概要~
第2話 ~はじめに~ 
第3話~蛙と俺~
第4話~こんにちわ新聞屋さん~
第5話~天才はやっぱりモテる~
第6話~愛しのポン太~
第7話~静電気と宇宙人~



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