忍者の最強忍術は流言
効率的・効果的に組織を破壊する悪の組織内営業について、前回述べました。
パワハラジジイやオツボネババアなどの人災が、自組織を破壊するのは何故か、わかりませんし、わかりたくもありません。が、人災への防災は、しておかなければいけません。
組織の破壊活動について、ふと思い出したことがあります。
破壊活動の専門家、忍者の最強忍術は流言だったということ。
少し、忍者について述べます。
忍者は忍び装束を常には着ない
忍者と言えば、忍び装束で忍び込んで、戦闘するイメージがあります。
漫画やゲームの影響でしょうか。
けれども、忍者は忍び装束を常には着ません。
忍者の服は、基本的には七方出(しちほうで)。
忍び込むというよりは、溶け込むです。
七方出で最も着られるのは「常の型」。
一般人の普通の服です。忍者は、普通の人たちに普通に溶け込める服を着ています。
深夜でもないのに、忍び装束なんて着ていたら、目立つでしょう。忍べていないでしょう。
忍者は、忍べないなんてことはしません。
忍者はあまり戦わない
忍者は、その高い戦闘能力を以て、戦闘しているイメージがあります。
けれども忍者は、あまり戦わないのです。
必要に迫られれば戦いますが、基本は逃げ。
遁走(とんそう)です。
火遁や水遁の基本は遁走です。
火薬で驚かせて逃げる。水路を用いて逃げる。
戦闘はハイリスク・ローリターンで、忍者がする意味はありません。(里を攻められない限り。)
忍者は、任務地に忍び込んでいるわけですから、増援が来たら困るでしょう。
増援を全て皆殺しにすれば良いという、短絡的な思考の方は、忍者とは何かが、わかっていないと言わざるを得ません。
忍者は諜報員です。戦闘員ではないんです。
皆殺しにしないといけなくなったら、戦闘以外の方法を取りますし、そもそも皆殺しにすることがありません。
皆殺しにしなくたって、組織なんていとも簡単に瓦解させることができるからです。
忍者の最強忍術は流言
今回のタイトルをお読みの方や、勘のいい方は、もうお分かりですね。
組織を簡単に瓦解させる方法は流言です。
忍者の最強忍術は流言なんです。
人心掌握術に長けていて、ありとあらゆる手段を取れる忍者は、流言で敵を潰すのです。
「良い噂は聞かないねえ」だとか。
「ちょっとどうかと思う」だとか。
一般人のふりをして、流言をばら撒くのです。
人々を疑心暗鬼にし、相互に不信や不和を生む。引き抜けそうなら引き抜く。
在地領主ごとヘッドハンティングしてしまえば、皆殺しにするより余程利益になるからです。
もし引き抜けなくても、敵に内紛や内乱を起こすことができるので、敵戦力の弱体化が図れる。
流言は、味方の増強になれば一番良いのですが、そうならなくても、敵戦力の弱体化になります。
何故、組織として自傷をするのか
現代日本の問題はそこなんです。
流言は、自組織の弱体化を生むだけです。
何故、流言で自組織を破壊する悪党がいるのか。
何故、パワハラジジイやオツボネババアなんかが幅を効かせているのか。
何故、組織として自傷や自殺をするのか。
曖昧な噂話や陰口で出世する人間に必要なのは、除去のみなんです。
自組織の弱体化を防ぐのは必須なんです。
けれども何故か、パワハラ加害者が出世をして、パワハラ被害者が離職している。
現代日本の問題はそこなんです。
弱体化した組織ばかりがある国家は、国家として弱体化します。
ゆえに日本は、もう弱体化したのです。
日本の復活には、パワハラの殲滅が絶対です。