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Coupe du Japon #4 白山一里野 レースレポート

Coupe du Japon第4戦白山一里野のレポートです。菖蒲谷と八幡浜には参加してなかったので、個人的にはCJ2戦目。そして白川郷からのホワイトロードは冬季閉鎖中で絶景は今年も見れず…

  • 日時:2022年6月4日~5日

  • 会場:石川県 白山一里野温泉スキー場(Loop2.7km+4km×3Laps)

  • 天候:晴れ、気温29℃、路面ドライ

  • リザルト:アドバンスクラス 3位/21人

分かりづらいですが、画面したが山側で高い側です

一里野のコースはスキー場を横長に使用し、前半は急な登りが3つ、それを繋ぐトラバース区間。後半は森の中の長い登りと下りのシングルトラック。
スタート直後の20%激坂はガレ場となっているので、雑なペダリングだとトラクションが抜けやすく、サスペンションやタイヤの調整が難しい。
前回の朽木ほどではないが、テクニックが問われることは少なパワーコースで、技術の無い自分向き。

0日目(レースウイークまで)

今回、妻は埼玉で開催された「彩の国トライアスロン in 加須 SPECIALIZED RACE DAY(年代優勝したらしい)」に参加のため、一人での遠征。気楽な一人旅ではあるものの、フィードしてくれる人がいない。
エリートの鈴木来人からはフィードを頼まれていたので、逆もお願いしようと考えたが、レース直前の炎天下にプロ選手を1時間立たせるわけにもいかず…

来人にフィード中のワイ。ボトルあげたり、メカニックしたりするお仕事。

そんな困っている時に救いの手!白馬村のヒュッテ・ニポポ(平林安里選手の実家の宿)で客同士で仲良しの真川さんがフィードしてくれることに。
実はこの人、元XCO女子エリート選手で当時はUCIポイント持ってたり、何年か前の全日本MTBのマスターズ女子チャンピオンという、今はダウンヒル系のレースイベントにシフトしている中々アスリートな人。まぁ全日本マスターズ王者は我が家にもいるから、そんなに珍しく無いのかも…

1日目(前日試走)

先週に出場したレインボーカップで違和感のあったリアの旧型タイヤを前輪と同じ新型のFAST TRAKに履き替えたようとしたが、お店には幅の狭い2.2しか在庫が無く、やむを得ずそれを選択。
細い方が重量は軽いのだろうけど、グリップ感は2.35の方が良いので、多くのコースでは太めのタイヤが速い気がする。

コース自体は例年と同じレイアウト。いくつかのミスが起こりそうなセクションを繰り返して、ほぼ全乗車出来ることは分かった。
タイムを稼げそうなのは後半のシングルトラックの下り区間と考え、試走時間の大半は後半シングルをリピート。多くのライダーも同じようにこの区間を繰り返していた。

この下りシングルトラック大好き!

ただ、この週末に一番速かったエリート勝者の平林安里は他の区間を繰り返して、サスの調整を入念にやっていた。どうやらシングル区間はそれほどタイムを稼げない上に、追い越すことも抜かれる事も無いとのこと…。試走終了時間の間際にそうアドバイスされたが、もう時間は無く、自分をはじめ多くのライダーは間違った区間に注力していた事になる(猛反省)

宿は会場すぐ近くの「ケリエ山荘」に宿泊。2年前に再開したらしいこの宿は建物は古めな柄もリフォームされ、ジャズとコーヒーが特徴の素敵な宿。夕飯はカジュアルフレンチのコース料理。オーナーも気さくで宿泊費も高く無いのでおススメです。来年もここにしよう。

ちなみにこの2日間、少し距離の離れた選手用駐車場でボッチで過ごすのも退屈なので、チームスコット&ニポポのテントに入れてもらう事に。2日とも日差しが強かったので助かりました。ありがとう!

チームNIPOPOのみんな。安里、久しぶりの優勝おめでとう!

翌日のスターティンググリッドは3列目。MTBレースキャリアの浅い選手もいるクラスなので、もう1列前が安全だったかも。
目標は前回同様に昇格する事。ただ今回は朽木ほど強力なメンバーでは無いので、勝って昇格することをファーストプライオリティとして考える事にした。
まぁ元エリートのPAXの選手は明らかに格上だけど、久々のXCOなので、コンディション的にはこちらにアドバンテージがあるかもと前向きに。

レース(アドバンスクラス)

アドバンスクラスの周回数はスタートループ+3周。前日の試走のだと12分前後のラップタイムだったので、45分前後のレース時間を想定。タイプ的にスタミナに不安のある自分にとってはレース距離・時間は短い方が成績が良いです。

スタートは戦略をしっかり持って臨む。1コーナーの形状がボトルネックになって、その先が登りのガレ場という事で混乱が起きる要素が満載。
インが詰まる事を予想し、アウト側の右から2番目に並び、少し無理をしても先頭付近で1コーナーに入る事にした。
スタートは無難に決まり前へ。そして案の定、中団付近でゴチャついたみたいだったので、作戦は大成功。

予想通りのスタート直後の混乱…


無事に難所をクリアできたので、その後は周囲を見ながら。最初の登りで3人くらいが全開で登って追い越していく。なんか朽木でも見た光景だけど、アドバンスはスタート直後に不思議な動きをする人が多い印象。
そんな破天荒な人たちは見送って、スタートループは心拍を上げ過ぎないマイペースでこなし、優勝候補のPAXの選手の直後の5番手。

ループ後の本コース1周目の前半で早くも前の3人はタレて落ちてきた。フィードゾーンでは先頭で2人パックとなっていたので、しばらく様子見。
登りでは自分の方が若干余裕がある様に見えたが、下り区間は相手の方が上手い。このままパックになっていても、無意味な牽制があったり、消耗する等でメリットが多いと感じ、少し間隔を空けることにした。

2周目に入ると3番手の選手が接近。あまり知らない選手なので、観察するために合流。自分が前にいる事が多かったので何となくだが、登坂力は同等で下りや細かなスキルは自分にアドバンテージがありそう。
2位と3位なので一応昇格争いの構図になるのだが、ここで競って先頭とタイム差が付くのが嫌だったので、「ここで争わず、前を一緒に追って、二人で昇格しよう」と提案。
早めに追いついたら3人の消耗戦が始まる可能性が高いので、最終周回の中盤で前に追いつくプランを設定。この周回では脚を溜める事も意識した。

一番つらい登りセクション。たぶんラスト2周のここで先頭に離された

最終周回に入った時点で誤算。先頭とタイム差が広がってしまった…。ここでフィードの真川さんとのやり取りがちょっと面白かった。

ZAKi「後ろ(4位)はどこ?何秒くらい後ろ?」
真川「後ろなんて居ないから!気にせず、前を追え!」
ZAKi「…。(苦笑)」

という感じで、状況把握の確認をしたら、精神論の激励が返ってきたw コミュニケーションって難しいとあらためて実感。。でもフィードは本当に助かりました。感謝です!

ということで後ろは来てないそうなので、とりあえず全ての登りセクションで全開でいってトップとの差を詰める決意。そんな矢先、最初の登りで変速トラブルで、トップギアあたりで固定…
バッテリーは付いている、手元のボタンも大丈夫に見えるけど。。理由は分からないが、とりあえず押してフィードまでは向かおうと思ったら、その後の下りでは変速が出来るようになったので再乗車。
そしてこの押している間に2位の選手は見えなくなり、4番手に落ちる。「おいおい、結構近くに居たのかよ…来てないって言ってたじゃん」と独り言をつぶやいたと思う。

この段階で優勝も昇格も厳しくなったが、表彰台を目指して追う。表彰式の写真やメダルがあるとSNSやレポートのネタになるし、こういう苦しい時にモチベーションとなるので、発信はしておいた方が良いと思った。
最後のゲレンデ登りも変速できない事が多かったが、なんとか乗れそう。幸い脚は残してあったので、最後の登りで3位に上がり、あとはその差をコントロールしてゴール。

最後の登りで3位の選手をとらえた瞬間

変速不調の原因は…

テントに戻って奏男先生に見てもらったら、リアのアクスルが緩んでいる事が発覚。の締め忘れの可能性が高いので、おそらく自分のミス。人災によるメカトラでした。
せっかく良い機材でも、整備不良ではリザルトは残らない…という良い教訓を得たと前向きに捉えます。今回もレースで争ってくれた選手や運営こ上の皆様、ならびに現地/SNS等での応援やコメントありがとうございました。励みになります。

CJはしばらく空いて次は9月の京都湯船。それまでにいくつか調整レース出ようと思いますが、全日本選手権が11月に延期のおかげでスケジュールの見直しが必須となりました。前月に突如延期とか本当に勘弁して欲しい。

この時はRDのせいだと思ってたけど、問題はその右上のスルーアクスル(というか自分整備)

使用機材・セッティング等

Bike: S-WORKS EPIC SRAM AXS 29
Tire: S-WORKS FAST TRAK 2BR T5_T7 F2.35(1.30Bar), R2.2 (1.35Bar)
Helmet: S-WORKS PREVAIL VENT HLMT
Hair accessory: HALO Bandit Air
Eyewear: Oakley SUTRO Lite PRIZM Sapphire
Jersey: Specialized SL SHORT SJEEEVE JERSEY TEAM
Glove: Specialized Renegade GLOVE
Sox: Specialized PRIMALOFT LIGHTWIGHT TALL SOCK
Shoes: S-WORKS Recon

Thanks Photo: Sumpu Photo

今年もエリート優勝者にアイス奢ってもらった☆ @キジトラコーヒー研究所

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