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キャリア・カウンセリングのおすすめ本のご紹介
こんにちは。
今日は、シャイン博士が語る「キャリア・カウンセリングの進め方」をご紹介します。
本書は、特に日本人のキャリア環境を踏まえながら、キャリア・アンカーの活用法、さらにキャリア・カウンセリングの進め方を分かりやすく語る。という本で、キャリアカウンセラーはもちろん、自分でキャリアを考えてみたい方におすすめです。
備忘録としてnoteにまとめましたので、ぜひお役に立てれば幸いです。
キャリアアンカーには8つのタイプがある
生活や仕事の実体験によって、キャリアに関するセルフ・イメージが形成され、それがキャリア選択の際の道しるべや、足かせとなっていること。
それらにはいくつかのタイプに分けられ、そのようなセルフ・イメージをシャイン博士は「キャリア・アンカー」と名付けた。
キャリアアンカーには8つのタイプがあるとのこと
【専門・職能別コンピタンス】
志向
自分の得意な分野において、さらに能力を伸ばしていきたいと考えている
自分と同程度の能力を持った人と同じくらいの報酬を得たいと考えている
高いかどうかというよりも、公平であるかどうかが重要
サクセスファクター
自分の専門能力を成長させるような仕事の機会がある事
自分の専門領域でどんどん挑戦ができる事
同じ専門分野の人から評価されたい
カウンセリングポイント
管理職への昇進は望まない
それはつまりはゼネラリストになることを意味する
本当に管理職になりないのか?自分の専門分野にとどまりたいか?を質問する
最も慎重にキャリアカウンセリングを行う必要があるタイプ
当てはまりそうな職種
・エンジニア系職種
・経理などの専門職
・クリエイティブ系職種
【全般管理コンピタンス】
志向
どれだけ昇進できるか、自分の裁量権がさらに増していくこと
上司から評価されることが重要
たくさんの部下を持ち、多くの予算を与えられる
責任の重い仕事を望む
給与は自分の部下よりもどれだけ多く貰っているかが重要
ゼネラルマネジャーとしての適性
① 高いモチベーション
・ 非常に多大な犠牲を強いられる厳しい仕事だという心構え
② 情報分析能力
・ 瞬時に周りの情報を分析し、必要な質問をして決定を下す
③ コミュニケーション能力の高さ
・ 1対1やグループでのコミュニケーション
④ 感情のコントロールができる
・ 日々非常に難し判断をしなくてはならない
・ 心を病んだり、アルコール依存などに陥ることなく決定を下せる
当てはまりそうな職種
社内で出世していきたいという人全般
カウンセリングポイント
あなたは高い目的意識を持っていますか?
不確定な情報から決定を下すことは出来ますか?
誰とでもうまくやっていけますか?
厳しい判断で胃を痛めたりしませんか?
【起業家的創造性】
志向
比較的少人数のタイプで学生時代からすでに起業していたりする
幼いころから何かを作り上げるのが好き
失敗も多いが、成功を目指して非常に努力をする
自分と自分の会社を同一視している。
適性文化
失敗を悪く捉えるような文化は上手くいかない。
カウンセリングポイント
そもそもこのタイプは時間が無いし、助けを求めることもない。
人の言うことを聞くようなタイプでもない。
【自律・独立】
志向
西欧のような個人主義的な文化では珍しくない
仕事上で縛られることをとにかく嫌う。
できるなら自営業、できるだけ自由が得られる仕事を求める
若い層はこの自律的スタイルを望み、大企業のルールに縛られたくないという割合が増えている。
適性ある仕事
コンサルタントとして独立
ノマドワーカーやフリーエンジニア
教師、大学教授など
企業で働く場合は、研究開発部門やある種のセールスパーソン
カウンセリングポイント
普通の人たちとの求める自由度に大きな差があることを肝に銘じておく
【純粋な挑戦】
志向
このアンカーも少数グループ
今まで誰も成し遂げなかったということが、モチベーション
誰も開発できなかったことを成功させようとするエンジニア
勝つためにはどんなことでもするというスポーツ選手
仕事は常に新しくて意義のある挑戦
手ごわい相手に打ち勝つという意味で、人との競争を求める
適性文化
物事にすぐに飽きてしまうので、組織側が出来る事の一つに、業務内容を広げて上げるということがある。
何か時別な任務を与えたり、通常より困難な事をやらせたりすれば、彼らはそれを新たな挑戦の機会だと受け取る。
【保障・安定】
志向
アメリカでは比較的少数派だが、日本のような集団主義の文化ではよく見られる。
社会が保障や安定といったことをどう見ているかを反映するアンカー
安定した給与や報酬、福利厚生の充実などを求める。
組織の一員でいたいと望む。
会社に対し忠誠心が高く、会社にも誠実な対応を求める。
【奉仕・社会貢献】
志向
少数グループ。自分のキャリアは何か高い価値のあることに貢献しなければ意味がないと考えている人達がいる
給与や昇進よりも、自分にとって意味のある奉仕や社会のためになる仕事を続けていくことが重要
【ライフスタイル】
志向
共働き家庭の増加に伴い、夫婦それぞれが自分のキャリアを持つようになると、夫婦どちらか、または双方が何かしらの妥協をしなくてはならないということを意味する。
個人のキャリアが多少おざなりになっても、自分と家族のニーズを含む幅広い文脈の中で、自分のキャリアを位置づけるといのがこのアンカー
そのため本来の個人のアンカーを仕事によって満たすことが出来なくなる。
みなさんはどんなタイプでしたか。
私は、何個かを掛け算したようなキャリアアンカーなのかな?と思いましたし、みなさんも一つだけではないのかもしれませんね。