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小規模事業者持続化補助金 実績報告編

補助金の登竜門とも言える小規模事業者持続化補助金ですが、無事に3月末を持って事業期間を終了することができ、先日事務局に対してGグランツで実績報告を実施しました。

自分が実施者として、初めて申請から実施、報告まで一通りやれたので、この補助金の実務がどういったものなのかがよく理解できました。

今後皆様が小規模事業者持続化補助金を実施するに当たって、また私が補助する際の備忘録として、今回実施して感じたことを記載させて頂きます。

補助金は最初に内容を知った上で申請となりますが、その辺りは以下の過去のYCSメルマガをご覧頂ければ幸いです。毎回募集内容等は異なりますので、実際に応募する際には、最新の公募要領をご確認ください。


最新の公募要領等はこちら

https://r3.jizokukahojokin.info


小規模事業者持続化補助金

補助金の内容:YCS No27

申請書に書くべき内容:YCS No63

補助金共通の獲得ノウハウ:YCS No98

採択後に気をつけるべき内容:YCS No86、87


<1.時間が思った以上にない>


私が採択を受けたのは令和元年度補正予算第5回受付分でした。

実施期間は2021年9月1日〜2022年3月31日までの7ヶ月でしたが、思った以上に時間がなかったです。まず採択を受けてから発注先を探すのですが、最初のロゴデザインを担当して頂くデザイナーの中尾さんに会うまでに1ヶ月以上使ってしまいました。

そこから見積、発注、中間報告、最終報告まで急ぎでやりましたが、やはり3ヶ月近くかかり年内完成となりました。


ロゴができてからHPの作成を作成し、Google広告でHPへの呼び込み等をやりましたが、残された期間は既に3ヶ月であり、結構忙しない感じでした。


福岡の鵜木さんを伺うための旅費も計上していたのですが、コロナの蔓延防止が延長されていたため、なかなかスケジュールが調整できず、こちらも2月、3月にギリギリ対応できた感じでした。

スケジュールがタイトだったにも関わらずご対応頂きました中尾さん、中原さん、竹田さん、鵜木さん、岡さんには大変感謝しております。


今回はほぼほぼ知り合いの中で回せたので多少無理が効きましたが、これを全て外部業者でやる場合には、本当に採択されたらすぐに取り掛かる必要があります。また計画的にいつ何をやるというのを事前に決めておいた方が良いと思います。


かといって、採択されなければ準備しても意味がないのでモチベーションが上がらないのは事実です。採択発表1ヶ月前ぐらいから採択される予定で準備しておくぐらいの感じがちょうどいいかもしれません。


<2 資料は始める前から揃えておく>


補助金が採択された場合、条件付譲渡契約となります。これはきちんと資料を揃えて初めてお金がもらえるということです。せっかく採択されてお金を使って事業しても資料が完璧に揃ってないとお金はもらえません。また通常であれば発注書から始まるところも見積書、50万以上の案件を購入する場合には相見積を2社から取る必要があります。これを知らずに発注してしまうとアウトです。必ず事業を始める前に、『補助事業の手引き』をよく読んだ上で、何を業者からもらわなければならないのかを確認しましょう。また業者に発注する際に、この手引きの該当箇所を渡して、『この資料が必要なんです』と予め伝えておくとスムーズに資料が揃えられます。


<3 対象経費が何かを確認してから始めること>


補助金の条件として、手引きに記載されている対象経費であることが条件となります。何が対象経費で何がダメなのかを予め理解しておき、対象経費を発注するようにしましょう。

私のケースでいえば、リーフレットを発注したのですが、会社案内は対象外経費となっております。対象経費にするためには、サービス案内にする必要があります。当初補助金申請時には会社案内を想定していたのですが、実際に手引きを読んでダメだと理解し、急遽変更しました。手引きを読まずに会社案内を作っていたらアウトでした。

また、ロゴを作ったので名刺も当然作りましたが、名刺は対象外経費です。そのため、この経費も請求はできません。会社案内も名刺も作れますが請求できませんので、補助金は使えないということになります。

この辺りは業者の方に見積書や発注書、納品書を書くときにも注意が必要です。迂闊に『会社案内作成料金』と記載されると、作ったものがサービス案内でも事務局に却下される可能性があります。


<4 実施期間終了1ヶ月前ぐらいから資料を準備すること>


自分の場合はGグランツで電子申請したため、実績報告も電子申請となります。紙の資料をわざわざPDFでA4サイズにまとめてZipファイルにして提出する必要があります。また、写真はJPEGと指定が入ります。資料をまとめるのにも結構時間がかかります。

ぜひ実施期間終了1ヶ月前ぐらいから、実績報告ファイルを作成し始めましょう。また足りない資料等あれば業者に依頼しましょう。LINE等SNSで繋がっている知り合いであればすぐに対応してくれる可能性は高いですが、全く第三者の業者の場合、依頼してもなかなか資料がこないケースがあります。

小規模事業者持続化補助金の提出期限は4/10です。これを過ぎると受け付けてもらえません。補助金は政府がやっていることですので、1日でも過ぎたらアウトです。情状酌量の余地はありません。業者から資料が来ないために請求できなかったのは悲し過ぎます。ぜひ余裕を持って資料を揃えるようにしましょう。


<5 分かりやすく整理すること>


4の資料提出に絡む話ですが、ファイル名からまとめ方まで全て決まっているのが補助金です。自分で勝手に番号やファイル名を記載して提出すると差し戻しされます。必ず実績報告の手引きを読んでその通りにファイル名を入力しましょう。また、フォルダのまとめ方も手引きに載っておりますので、従いましょう。


<6 参考様式を使うこと>


『参考様式あり』と手引きに書かれていたらその参考様式を使うのがスムーズに補助金が交付されるコツとなります。参考様式には必要な情報は全て記載されていますが、個人の様式を使った場合、必要な情報が足りない可能性があり、受け付けてくれない可能性があります。細かい話ですが、日付や数量、単価、受領日等その書類に必要な記述が決まっているのも補助金です。

自分の様式を使えないのは面倒くさいですが、事務局が指定する様式を使用するのが賢いと思います。


百聞は一見にしかず。経営革新等支援機関として理論は分かっておりましたが、やはり言うのとやるのは違うなと思いました。そう言う意味では、この小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、東京都創業助成金を自分の会社でやったことがあると言うのは、他の経営革新等支援機関と大きな差別化要因になりそうだと思いました。


現在ものづくり補助金及び東京都創業助成金も実行フェーズに移っております。こちらも実施しながら感じたことを随時メルマガに取り上げていきたいと思いますのでお楽しみに。


税金を使った補助金は指定が非常にうるさいです。しかし、お金がもらえるのはやはり非常に嬉しいです。こういった業務が苦手という方はぜひ私にご相談ください。一通りやりましたので、やり方はよく分かりました。皆様と同じ立場でご協力できると思います。ぜひご興味がある方はご連絡頂ければ幸いです。



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