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オススメ!小規模企業共済

2022年も肌寒い日が増え、年末が近づいてきております。年末調整やらふるさと納税やら税金に関する話題が増えてくるのがこの時期です。節税ではNISA、ふるさと納税が脚光を浴びますが、早期退職や脱サラして個人事業主、スモールビジネスを開業した人にぜひおすすめしたいのが小規模企業共済です。

→サイトはこちら
https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/
 
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https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/about/movie/index.html

<制度の趣旨>

もともと個人事業主は、厚生年金に加入しておらず退職金がなく老後の生活に不安を抱えています。また、小規模事業者は厚生年金には加入していますが、企業年金等がないため退職金が十分にあるとは言えない状況です。そこで老後の退職金を貯めるインセンティブとして、この小規模企業共済が設立されました。

<対象者>

上記制度の趣旨から、個人事業主、小規模事業者の経営者が対象となります。本業はサラリーマンで、副業で個人事業主の方は対象外となります。 

<制度の仕組み>

確定拠出年金と同様、外部口座に将来老後のお金を貯めておくような感じです。60歳までは壊せない貯金箱だと思ってください。月7万、年84万までかけられます。払い方も月払い、半年払い、年間一括払いの3種類が選べ、金額も1000円から7万円まで選べます。 

<メリット>

払った分だけ所得控除が受けられます。例えば12月に年間一括払いで84万円拠出した場合、今年の確定申告で84万円の所得控除が取れます。

<期待値最大の商品>

期待値は確率論で求められます。利益率の期待値は、『利益率×確率』となります。収益を上げてもコストを削減しても手残りが残るのは一緒です。

仮に株式で、利益率8%で儲かる確率が50%、利益率△2%が50%であった場合、期待値は8%×50%+△2%×50%=3%となります。
一方、この小規模企業共済は所得税率が20%の人の場合、所得税を20%減らす確率が100%です。よって期待値は20%×100%=20%となります。これは非常においしいです。なぜならば84万×20%=16.8万円の所得税が100%の確率で減税できるからです。
私の知る限り期待値20%の金融商品はありません。ハイリスクハイリターンが原則の為、ハイリターンのものはハイリスクを伴うため期待値としては低くなります。年間84万までの投資であれば最大の期待値を誇ります。

<投資回収期間も最短>

年末調整を12月末で実施をした場合、この16.8万円は3月に還付されます。12月に拠出した84万円がそのまま将来の老後の資金となるだけでなく、16万円は3ヶ月後に現金として返ってくるのです。20%のリターンがわずか3か月で確定するという凄まじい商品です。投資回収期間もこれ以上早いものは私は知りません。

NISAやふるさと納税等節税になるものはたくさんありますが、対象者はまずこの小規模企業共済から始めることをお勧めします。特に年末で84万のお金に猶予がある方であれば、年内に84万円拠出をすることをお勧めします。


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