SNS採用《前編》#新卒採用のセオリー11
皆さん
こんばんは!
採用コンサルタントのMASANOBUです。
今回は大手ナビサイトに頼らないSNS採用についてお話できればと思います。
中小企業の採用予算は非常に限られており、大手ナビサイトへの掲載費用に大部分が割かれ、その他採用にかける予算がないのが採用で勝てない理由の1つとなっています。
集客に費用が掛かるのは一定数仕方ない側面はあるものの、採用予算の大部分をそこに割いてしまうのはどうなのか。。。
今回は「脱ナビ採用」に向けての方法をご提案できればと思います。
新卒採用費用について
まずは1社あたり採用予算はどのくらいなのかをみていきます。21卒の実績としての予算は、全体平均が約270.4万、非上場企業の平均で約244.7万円です。そのうち広告費平均は、全体平均で約172.1万円(172.1万円/270.4万円:構成比63.6%)。非上場企業で152.9万円(152.9万円/244.7万円:構成比62.4%)となります。実に集客に使う採用費用は予算の約6割~7割くらいを占めています。
■採用費総額平均 全体:約270.4万円/上場企業:約542.3万円/非上場企業:約244.7万円
■入社予定者1人あたりの採用費平均(1社ごとに採用費を入社予定の人数で割った数値の平均値) 全体:約29.4万円/上場企業:約35.7万円/非上場企業:約28.4万円
採用では確かに母集団が作れていなければ採用が進まないというのは間違いないです。ただ、自社HP、会社パンフレット、選考中のフォロー、内定者フォロー、入社前研修など、最終的に入社に繋がるフォローへの費用や、内定者が即活躍できるような環境整備への投資の方が実は大事なのではないかと思います。そもそも2,3名の採用の為に、多くの母集団を全国から集める必要はあるのでしょうか。
就活生はナビで就活していない?!
せっかく全体予算の7割近くを投下したナビサイトを就活生は使っているのでしょうか。
まずはナビ離れについてです。下記データにあるように、情報収集は個別企業のHPがメインとなっており、ナビサイトはエントリーの管理などに使っているケースが多くなっています。確かに大手ナビでは画一的なフォーマットで文章が構成されており、また文章での訴求が中心となっています。今の学生は、Instagramやyoutube、TikTok、Twitterで普段情報を収集しているので、長文を読んで情報を入れることに抵抗が少しある部分もあるかと思います。
以前はナビを使って就活をしているのがメインでしたが、いまは各企業も自社HPに力を入れており、メインではなくなってきているというのが現状のようです。
2012年に株式会社クロス・マーケティングが行った調査では、学生の就活情報収集源は、マイナビ・リクナビなどの就職情報サイトが圧倒的に多かったのに対し、2019年に株式会社ディスコが行った学生アンケート調査では、企業の個別HPやインターンシップ、インターネット上から情報収集する学生が増えて情報源が分散し、就職情報サイトを軸にして企業分析を行う学生は少なくなっているという結果になっています。
【参考】キャリブロ
じゃあどうすればいいの?
中小企業の採用の多くは本社周辺にしか勤務地がないケースが多いです。また、メーカー系の企業様を想定していますが、駅から離れており通勤に不便なケースが多いです。結果、採用後の定着も踏まえると通勤圏内の方しかターゲットにならないケースがほとんどではないでしょうか。
ここでいよいよSNS採用の本題に入っていきます。
基本的に採用で使用するSNSはTwitter、Instagramが2トップです。
理由は単純にターゲットの就活生の利用率が高いSNSだからです。
その他FacebookやLINE、youtube、TikTokもありますが情報の内容量と拡散力を考えるとこの2つの活用が重要です。ただ、基本的には併用できる部分もありますので上手くミックスすることが重要かと思います。
ポイントは認知~自社HPに来てもらうまでの導線の作り方です。自社HPまで来る方をナビでのPV数と同等まで増やせば、通常のナビ以上に魅力付けもできるのでナビを無くした以上の成果を獲得できたことになると思います。
だいぶボリュームの多い内容になってきたので前提と大枠はここまでとして、次回でさらに詳しく案内できればと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?