22年卒/新卒採用/内定式直前状況#新卒採用のセオリー6
皆さん
こんにちは!
採用コンサルタントのMASANOBUです。
10月といえば22年度卒採用の1つのチェックポイントになる、内定式があります。
多くの採用担当者は10月の内定式までに内定承諾者を〇〇名揃えるというもくを掲げ、今まで採用活動をしてきています。逆に中小企業では内定式をしないところもあり、「いまから1月までに何とか人数を揃えたい」といった企業もあり、ひと段落と、まだまだこれからといった企業とでさらに分かれていくタイミングです。
もうじき内定式ということもあるので、現時点で発表のある株式会社学情の情報と、リクルートの情報をもとに今年の就活の現状を見ていきます。
■株式会社学情 2022年卒業・修了予定者 内々定率調査(2021年9月)
■調査結果
・8月末段階での内々定率は「83.5%」で前月から4.5ポイントのプラス。前年同時期を7.3ポイント上回る。
・“内定を獲得し、就活を終了”した学生は「72.8%」と前月から10.3ポイントのプラスで7割を超える。
・内々定獲得の平均社数は2.53社に対し、保有内々定社数は1.10社。内々定辞退をした上で就職活動を終了する学生が多くなっている。
・内々定先企業に「強く入社を希望する」と回答した学生は、内々定1社では「78.8%」、内々定2社以上では「82.7%」と共に8割前後の水準に。就職活動も終盤戦となり、
内々定先企業への入社意思は高まっている。
■2022年度卒 新卒採用トレンド
今年の就活のトレンドは2020年卒に近い内定率で推移していることがあげられます。8月のタイミングで内定率が21年卒に近づいていますがそれまではほぼ同じ。21年はコロナもあり採用を抑制した企業も一定数ありましたが、今年はコロナ前に近づいてきているのが伺えます。
参考:就職プロセス調査 (2022年卒)「2021年8月1日時点 内定状況」
■2社のデータを比較して
前年実績よりも内定率が高いのは共通事項となっています。この先の曲線は下記2019年実績に近づくと見られます。ですので、この状況を踏まえて採用継続企業は今後どのような行動を取っていくべきかが重要となります。
2019年12月1日発表のデータによると、10月1日時点の内定率は93.8%。内定取得者の就職活動実施率は5.2%。内定未取得者の就職活動実施率は59.9%。全体の就職活動実施率は8.6%となっています。2020年卒学生の民間企業就職希望者数は約44万人とされていますので、8.6%=37,840人もの学生は引き続き就活をしていることとなります。ちなみに2022年度卒の学生数は450,000人、同じ8.6%の継続となれば38,700人もの学生は就活を継続する予測となります。
参考:第36回 ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒)
参考: 38 回 ワークス大卒求人倍率調査(2022 年卒)
■2019年12月1日時点
■2021年8月1日時点
■じゃあどうすればいいの?
内定を得た企業について、応募したきっかけの9月時点の理由は下記の属性の割合となります。
・就職サイトで知って 62.6%
・企業のHPを見て 16.2%
・就職サイトが主催するイベントで話を聞いて 14.6%
・インターンシップに参加して 11.2%
・大学での就活イベント 7.6%
・キャリアセンターからの紹介 4.3%
・大学の求人システムから 2.5%
・SNSを見て 1.6%
・その他 11.4%
こちらのデータからいえることは、まだまだ求人サイトは重要であること。そしてそれ以外の様々なチャネルから流入していることが挙げられます。ですのでポイントは、大手求人サイトは継続しながら複数の施策を走らせることが成功の近道だと言えます。
■最後に
すでに23年卒の新卒採用はスタートしています。22年度卒の採用の失敗は次年度に響きますので、効率よく進めていくことが重要です。データから見ても、まだまだ市場には多くの就活生がいます。あきらめずに様々なチャネルを駆使して採用活動することをお勧めします。また、例え上手くいかなくても、多くのチャネルを活用しているうちに自社に合う手法が見つかってくるので、この機会に先入観で取り入れいていない手法がないか、見つめなおすタイミングにしていて頂けるといいのではないでしょうか。