ラインハーモニー折り紙で作る、二種類のカラス。
佐藤直幹さん(@satonaomiki)の「カラス」を折ってみました。
佐藤さんが折ったハーモニー柄のカラスがとても綺麗だったので、たまたま手元にあった「ラインハーモニー」で代用したものです。
左右で別の絵柄に見えますが、実は同じ紙で作られています。方向を変えるだけで、こんなに表情が変わるんですね。
さて、今日コラムを始めましょう。
❶初心者に優しい、折り図の一般公開
❷表情が異なる、2種類のカラス
❸自立するのもステキ
では、どうぞ。
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❶初心者に優しい、折り図の一般公開
ありがたいことに、この作品の折り方は、Twitterで誰でも見ることができます。
ご本人のペンによる折り線と、丁寧な解説までついているので、初心者の方でも気軽にできそうです。
このほかにも、9月30日にも紹介した「ハチドリ」、あとは、もう少し前の時期に「オウム」も考案されています。
3つとも、ベースは鶴の基本形。
初心者に優しいシンプルなつくりなので、皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
❷表情が異なる、2種類のカラス
写真下の折り紙が、「ラインハーモニー」です。
身体のラインと絵柄を平行に作ると、右の黒っぽいカラスに。
逆に、ラインと垂直、シマシマになるように折ると、左のカラスになります。
鶴の基本形を作るまでは一緒。
それぞれのカド(頭・羽・尾)を、どう配置するかで変わってきます。
右の方がカラスらしいですが、左もなかなか綺麗ですね。
首や胸元の赤い感じが、絶滅種リョコウバトのようです。
❸自立するのもステキ
どちらのカラスも、ちゃんと2本の脚で立っています。
やはり本物のように自立すると、気持ちがいいですよね。
やはり、折り紙はこうでなくっちゃ!
それと、すごくマニアックな話ですが、両足が体のちょっと後ろあたりから生えているのも個人的にツボ。
動物の脚は、骨盤から生えています。
鳥の脚も、体の中心ではなく、ちょうどこれくらいの位置になるんですよね。
シンプルで折りやすく、全体のバランスも最高で、なおかつしっかり自立する。
何回でも折ってみたくなる、素敵な作品です。
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単色や均一パターンではない絵柄は、どんな風に仕上がるか予測が難しいです。
今回も、想像とはちょっと違いましたが、想像よりもきれいでした。
高度に理論化された折り紙の世界ですが、このような遊び心があるのも面白いですね。
分かったようで、まだまだ奥が深い。
これだから、折り紙はやめられません^^