佐藤ローズの「地盤沈下」を攻略せよ! 〜剣弁高芯咲きのバラで解説〜
身代金を要求するアレではありません。
先日から訳あって、「剣弁高芯咲きのバラ」を量産しています。
だんだん仕上がりも安定してきて、作るスピードも早くなってきました。
このバラは、鋭角に広がる花びらと、キリッと上を向く芯が特徴です。
今日はちょっと工夫して、中心の盛り上がりを強調してみました。
佐藤ローズを実際に折っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
🍀今日のトピック🍀
❶中心沈み込み問題
❷リカバリーは早めに
❸下から引っ張り上げる
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❶中心沈み込み問題
仕込みを終えて、花びらを筒状に折りたたむシーン。
ここで時々、中心が外側よりも低くなってしまう事があります。
この問題、他のバラでも結構起こるんですよね。
私は、「ニューモダンローズ」を作った時に初めて直面しました。
(2019/09/06)
https://note.com/masanii_origami/n/n0f0932515f98
今はかなり防げるようになりましたが、時々やってしまいます。
先日ちなちゃんが「ハイブリッドティーローズ」に初挑戦した時にも、これに悩まされていました。
(2019/01/14)
https://note.com/masanii_origami/n/nd05211b34664
なお、中心が大きな半球状になる「ガーデンローズ」や、もともと中心がくぼむ「ロゼット咲きのオールドローズ」は、気にしなくても大丈夫です。
❷リカバリーは早めに
この沈み込みは、工程が進むほど修正がきかなくなります。
なので、その兆候が現れたら早めに解消するのがベストです。
収束前からだんだん「あれっ?」と気付くこともあれば、収束直後に発覚することも。
はじめの頃は、手元に集中するあまり、こうした変化を見落としがちです。
たくさん作るうちに余裕が出てくるので、全体を見渡しながら進められるようになりますよ。
なお、修正するタイミングは、
■剣弁高芯咲きのバラ→工程48
■ハイブリッドティーローズ→工程29
■ニューモダンローズは→工程24-25
このあたりがベストかと思います。
❸下から引っ張り上げる
さて、前置きが長くなってしまいましたが、具体的な解決プロセスを紹介いたします。
カギとなるのは、裏側の「らせんの線」です。
①線をなぞるように、外側へ押し付ける。
②線の終点までしっかりプレス。
③真横ではなく、中心を押し出すような方向で。
④盛り上がってくる中心を、上から整える
といった感じ。
う〜ん、やはり文章では分かりづらいですね。
今度動画でも撮ろうかな…
なお、この方法は前述の「ハイブリッドティーローズ」「ニューモダンローズ」でも効果があります。
同じ問題でお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひやってみてください。
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というわけで、今日は技術的なお話がメインでございました。
この沈み込みは、仕込みが正確にできていても起こるようです。
「仕込みが悪いのでは…」と心配になる気持ちも分かりますが、ご安心ください。
慣れない方は、少しでもテキストの寸法からズレると不安になってしまいますよね。
でも、仕込みの誤差は、意外と組み立て中にリカバリーできます。
思い切って、完成まで駆け抜けてしまいましょう!
バラを折らない方には「何のこっちゃ?」と思う内容だったかもしれませんが…
まさにぃは、普段こんな事を考えながら折っているんだな〜
という感じが伝われば嬉しいです。
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