「ロゼット咲きのオールドローズ」をヴィヴァルディで攻略する。 〜素材で変わる折りやすさ〜
佐藤ローズ最高難度と名高い「ロゼット咲きのオールドローズ」。
タントでことごとく失敗しているので、ついに秘密兵器を導入しました。
そう、ヴィヴァルディです。
佐藤ローズに最も向いているとされる丈夫な素材で、独特の「粘り」に定評があります。
使った色は「LILAC(ライラック)。
以前にもご紹介した、淡くきれいな紫色です。
(2019/11/25)
https://note.mu/masanii_origami/n/nf45781cabfdd
サイズは前回の35cmより小さい25cmですが、折りやすさは抜群。
完璧とはいきませんでしたが、驚くほどスムーズに進めることができました。
スムーズとは言ったものの…
今回のチャレンジも、波乱万丈でございました。
🍀今日のトピック🍀
❶まさにぃ、再度しくじる
❷素材の魔力
❸今回の収穫まとめ
♦︎♦︎♦︎
❶まさにぃ、再度しくじる
ヴィヴァルディはやや高価なので、タントでちゃんと作れるようになってから…と思っていました。
しかし、先日、事情が急変。
タントでまた失敗しました。
破れこそしなかったものの、3層・5枚の花びらが、すべて不揃いになってしまいました。
前回はかなりイイ感じに作れたのですが、完全にコツを掴みきれていなかったようです。
(2019/11/23)
https://note.mu/masanii_origami/n/n71e424c24312
同じことを繰り返しても仕方ないので、一度思考をリセットして、いっそ素材の力に頼ることにしました。
❷素材の魔力
タントよりも厚く、どこまでも耐性がありそうなヴィヴァルディ。
最初の仕込み線を入れた瞬間、タントとの違いが分かります。
やや握力が要るのですが、大丈夫。
私マッチョですから。
ボキボキと仕込みを済ませ、収束を始めた、まさにその時!
グリッ
カチッ
スルッ
何ということでしょう。
(某リフォーム番組風)
タントであれだけ苦労したのが嘘のように、あっけなく筒状にまとまってくれました。
素材が違うと、こんなにも難度が変わるものなのか…
相変わらず外側の仕上げはヘタクソなのですが、また一歩前進できた気がします。
❸今回の収穫まとめ
前述の失敗作と、今回のものを通して、1つ分かった事があります。
一番高い花びら(外から2列目)が裂けやすいのが悩みだったのですが、工程61-63でかなりのテンションがかかることが判明しました。
ミカンの皮をむくように、花びらを広げるシーンです。
何も考えずにグリッとやると、あっさり破れます。
もちろんその前後も気をつかう必要がありますが、ココが要注意ポイントです。
それと、今回の工夫を一つご紹介。
実は恥ずかしながら、五角形カットをミスってしまい、1つのカドを切り落としてしまいました。
こうなったら、いっそ全てのカドを切り落としてしまおうという事で…
写真のように、丸く加工してみました。
仕込みの際にカドを合わせづらいのですが、目分量で何とかなるレベルです。
結果、中間層のツンツンがなくなり、フレームに沿うような形になりました。
外側の高さとのバランスはイマイチですが…
仕上げ方によっては、より綺麗なシルエットになるかもしれませんね。
今後検証の価値アリです。
以上、些細な事ではありますが、参考になれば幸いです。
♦︎♦︎♦︎
タントからヴィヴァルディに切り替えた途端、急に活路が開けた気がします。
行き詰まった時は、素材に頼ってもいいんですね。
タントで攻略してから…という変なプライドがあったのですが、今回の経験は得るものが大きかったです。
それにしても…
この作品をタントで美しく折れる方々には、つくづく感服されられます。
皆さんそれぞれの工夫ポイントをお持ちなのでしょう。
私も修行を積んで、いつか再挑戦したいと思います。
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