折り紙をより美しく! 〜あじさい折りは、仕込みを減らそう〜
久しぶりに「あじさい折り・基本形E」。
左上の花びらは、ちょっと発展させて遊び心を持たせました。
もっと攻め倒して、えげつないモノを作ろうとも思いましたが…トータルの美しさを考えると、このあたりで止めるのがベスト。
あまり攻め過ぎると、キッチリ着実に折れなくなってきます。紙もクタクタになり、本来の美しさが失われてしまうんですよね。
さて、今日のコラム。
主にあじさい折りについての解説ですが、折り紙全般にも役立つと思います。
小難しくなってしまいましたが、参考にどうぞ。
❶小さいほど、ごまかしが効く?
❷仕込みの本数を減らしてみよう
❸減らしすぎは、失敗のもと。
では、まいりましょう。
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❶小さいほど、ごまかしが効く?
折り紙作品は、「小さい」というだけで大きなインパクトがあります。
でも実は、小さければ小さいほどごまかしが効くんです。
一方で、大きい作品を美しく見せるには、より丁寧に作りこまなければなりません。
より小さく・より細かく…というレベルアップに疲れたら、ちょっと工程が少なめの作品に立ち返ってみてはいかがでしょうか。
気を使うポイントが、小さな作品と違うことがわかります。とっても良い練習になりますよ。
❷仕込みの本数を減らしてみよう
あじさい折りにある程度慣れてきたら、仕込む折り筋を減らしてみましょう。
特に一番端のカドは、たいてい折る必要がありません。4つの辺の一番端も、不要な場合が多いです。
こうやって、どんどん折り筋を減らしていくと、今回の作品のように平面部分がフラットに仕上がります。
❸減らしすぎは、失敗のもと。
不要な仕込みを減らすと、時間も短縮でき、一石二鳥です。
しかし、本当に必要な折り筋まで減らしてしまうと、逆に精度が落ちます。
私の経験だと、あじさい折りの場合は、中心部の折り筋はあまり省略できません。
終盤になって、折り筋のないポイントを無理矢理折ることがないよう、見通しをしっかりつけましょう。
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というわけで、久しぶりにあじさい折りについて深く考えてみました。
あじさい折りをやらない人は「何のこっちゃ」と思うかもしれませんが、まぁ…たまには良いでしょう。
お付き合いいただき、ありがとうございました^^