月刊おりがみ500号から、思わぬ掘り出し物を発見! 〜John MONTROLL「Star Fish」〜
John MONTROLL「Star Fish」
原題を直訳すると「ヒトデ」ですが、このシーズンに見たら完全に星ですね!
ちなちゃんがくれた綺麗な和紙を使ったら、よりクリスマスらしくなりました。
裏面もシンプルに仕上がっているので、そのままツリーのてっぺんに飾れそうです。
出典は、月刊おりがみ500号(2017年5月号)。
500号記念として、佐藤直幹さんの「ガーデンローズ」が本人のコメント付きで掲載されています。
さて、今日は作品の解説と、コレを作るきっかけとなったエピソードです。
❶正方形で「五角形」を作る
❷最後の工程に、2つのアドバイス
❸きっかけは2人の女の子
では、どうぞ。
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❶正方形で「五角形」を作る
工程数は35。
初心者向けとは言えませんが、頑張れば何とかなる長さです。
この作品のユニークなところは、正方形から五角形を作るところでしょう。
最初の仕込みで、ちょっと変わった仕込みが出てきます。
ひとつの起点を頼りにナナメに折り、特定のポイントだけに折り筋をつける方法です。
こういった手順は、「◯角形」「◯等分」など、特殊な寸法や角度を作る際によく出てきます。
最初は戸惑うかもしれませんが、よくよく観察すればそんなに複雑ではありません。
折り図をよくよく観察して、前後の工程(ビフォーアフター)を見比べながら進めていきましょう。
なお、こういったカドの合わせ方は、ハイレベルな複雑系作品にも時々出てきます。
今回のような、中級くらいの作品で触れておくと、あとあと便利です。
❷最後の工程に、2つのアドバイス
この作品は、最後に中心をねじりながらつぶしていきます。
しかし、完全に平面にするのは構造的に難しそうです。
色々考えた結果、中心を沈め折りするようにへこませることで、何とかまとめることができました。
もしくは、完全つぶさずに、ふっくらさせても良いと思います。
また、つぶしていく過程で、どうしても紙の重なりが離れやすく、中心に穴が空いたような状態になってしまうんですよね。
気になる方は、あらかじめ重なった部分をノリ付けしておくと、安心して進めていけます。
作る際には、ぜひ参考にしてみてください。
❸きっかけは2人の女の子
実はこの作品、私より前に子供たちが作ってくれて、それに触発されて作ったんです。
出張講座に参加してくれた2人の女の子が、私が持ってきたこのテキストを気に入ったようで、休憩時間にちょこちょこ作っていました。
講座が終わっても「まだ作ってていいですか?」と聞いてきたので、そのまま居残り講座がスタート。
何点か分からないところを私に聞いてきましたが、おおむね自分たちの手で完成させることができました。
2人とも、嬉しそうにカバンに入れて持ち帰っていました。
私も作ってみて改めて思ったのですが、コレ結構難しいんです。
初見できれいに完成できるのは、すごいですね。
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というわけで、今日はクリスマスを先取りした星…もといStarfish(=ヒトデ)のご紹介でした。
もともとは私が持っていたテキストですが、いい掘り出し物が見つかって良かったです。
素敵な題材に触れるきっかけを作ってくれた2人に、改めて感謝ですね^^