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折り紙にハサミはアリ? 〜道具が広げるたくさんの可能性〜

定期講座に来てくれている、小学3年生のこうすけくん。

今日は「うみがめ」を折ってくれました。

出典は、主婦の友社「チャレンジ力がつく 男の子のおりがみ」。
フルカラーが嬉しい、お子さん向けのテキストです。

さて。
今回の作品は、一度だけハサミを入れるシーンがあります。

ということで、今日のテーマは「ハサミ」でいきましょう。
❶折り紙とハサミ
❷ハサミを使わないと難しい?
❸ハサミは邪道?

では、どうぞ。

♦︎♦︎♦︎

❶折り紙とハサミ
正方形のカドは4箇所。
それ以上の細いパーツを作る際は、紙を何枚も重ねることが多いです。

しかし、リアルさと引き換えに、どんどん難しくなってしまうんですよね。

「ハサミを使う」という選択肢は、それをグッと和らげてくれます。

デザインの自由度も上がるので、作品のバリエーションも広がるのも面白いところ。

一方で、難度はどんどん下がります。
ちょっとハサミを入れるだけで、驚くほど複雑な作品ができることも。

❷ハサミを使わないと難しい?
ちょうど、ハサミを入れないウミガメがあるので、比べてみましょう。

10月25日に紹介した「リアル折り紙シリーズ」のウミガメです。

工程数は22。
立体的な折り方も多く、結構難しいです。

一方で、今回の作品。
鶴の基本形さえできてしまえば、立体的なシーンはゼロです。
工程数は、たったの8。

どちらも別の基本形からスタートするので、単純に工程数だけでは比べられませんが…

大まかな形はとても似ているのに、ハサミを入れるだけで、こんなに難度に差が出るんですね。

❸ハサミは邪道?
「ハサミを使うのはカッコ悪い」と考えていませんか?

実は、私もその一人でした。
かつては「ハサミは邪道」と思っていたことさえあります。

しかし、講師資格を取ってつくづく思うのは、どんな作品にも優劣はなく、魅力にあふれているということ。

色々な作品を折れば折るほどアイディアの幅が広がり、スキルアップに繋がります。

食わず嫌いにならず、まずはやってみましょう。

折る前には見えなかった作品の魅力に、改めて気づくかもしれませんよ^^

♦︎♦︎♦︎

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

このテキストは、こうすけくんが図書館で借りてきたもの。

本も決して安くはないので、公共の場で探せるのはありがたいですね。

過去に図書館とのコラボ講座をやったことがあるのですが、ものすごい蔵書の数に驚きました。

みなさんもぜひ、近所の図書館に立ち寄ってみてください。

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