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折り紙の教え方も勉強になった、萩原元さんの「15°カタツムリ」。

第25回折り紙探偵団コンベンション、日曜日・2コマ目の作品紹介でございます。

萩原元さんの「15°カタツムリ」

らせん状に巻かれた貝殻が特徴の、かわいらしい作品です。

とても気に入ったので、7色作ってみました。

下に敷いたのはネクタイです。

さて、今日も講習のレポをお送りいたします。
❶感動づくしの50分
❷教え上手な萩原さん
❸らせんの貝殻について

♦︎♦︎♦︎

❶感動づくしの50分
複雑な作品のイメージがある萩原さんですが、今回はとてもシンプルで折りやすかったです。

◯難しい折り方が出てこない。

◯22.5°ではなく15°にすることで、らせんの中心が小さくなり過ぎない。

◯裏側のスタンドは、床面にピッタリくっつく。

◯ちょっと小さくなるけど、15cmでも無理なく作れる。

◯どんな絵柄でもかわいい。

◯紙をはさむと、メモ立てにも使える。

という、良い所だらけの作品でした。
特に最後の「メモ立て」が感動的で、周りから歓声が上がっていました。
プレゼントにも使えそうなので、量産しようかな。

❷教え上手な萩原さん
作品も素晴らしかったのですが、個人的にツボだったのは教え方。

一回り大きな紙を使って、黒板に作品を貼って、みんなが見えるように。
折るポイントは、カラー磁石を使って分かりやすく。
時々、周りを巡回して、進捗を確かめながら進めていきます。

初心者を焦らせず、上級者を退屈させない、絶妙なペース。
不思議なくらい居心地のいい、平和な講習となりました。

私も日頃から人に教えることを意識しているつもりでしたが、これには脱帽です。
よく研究させていただきます。

本当に分かりやすくて驚きました。
こういう講習ができる人になりたいなぁ。

❸らせんの貝殻について
1つのカドを使って「らせん模様」を作る方法は、実は結構前からあります。

カドを細くして、90°の角度で「山折り」に折るのを繰り返すだけの簡単な構造です。

綺麗ならせん模様が簡単に仕上がるうえ、紙がしっかりロックするので、個人的にもとても好きな折り方です。

私が最近折ったものだと、神谷哲史さんの「サザエ」と「ヤドカリ」があります。
(サザエ:2018/04/12)
(ヤドカリ:2018/04/29)

1枚の紙でコレだけ作っても面白いので、ご存じない方はぜひやってみてください。
(理論上は無限に作れます)

今回は、ピロッと出ている最後のカドを内側にしまい込んで、スッキリさせています。

この方法は私も知らなかったので、目から鱗でした。

♦︎♦︎♦︎

というわけで、萩原元さんの「15°カタツムリ」でございました!

シンプルな構造にこだわりが詰まった、素晴らしい作品。
講習そのものも、非常に勉強になりました。
萩原さん、ありがとうございました。

講習の最後には、出来たてホヤホヤの「コアラ」をお披露目。

Twitterで創作の過程を拝見していたので、これは嬉しいサプライズでした。
やっぱりこの人、すごすぎる…

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