ニューモダンローズ研究③ 〜「求心中割り折り」の小細工〜
ニューモダンローズ研究・第3弾!
思いつきで初めた、佐藤ローズの仕込み実験。
内容がどんどんマニアックになっていくのですが、第1弾から飽きずに読んでくれている人はいるのでしょうか…
特に、普段折り紙をやらない私のリア友たち。
転勤先でも、ちゃんとバラ折っ…いや、ちゃんと仕事してますからね!
ということで。
今日の検証は、佐藤ローズの工程で特に難しいとされる「求心中割り折り」。
コイツにちょいと、細工をしてみました。
❶両脇から「パカッ」
❷全3回の検証まとめ
❸結論:バランスが良ければヨシ
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❶両脇から「パカッ」
工程8のあとに、求心中割り折りの内側を開きます。
そして、両側へ押し付けるように「谷折り線」を仕込みました。
ピッタリ閉じるはずのスキマを、ガバッと開いた状態でクセをつけるわけです。
このままだと収束させづらいので、一旦閉じてから全体をまとめます。
完全に筒状になったら、先程の「谷折り線」を使ってスキマを開く。
すると、ご覧のとおり!
内側に、ツンと鋭角に尖った星形が現れました。
❷全3回の検証まとめ
いい感じに結果が分かれてきたので、3回分の仕上がりを一覧にしました。
まずは1回目。
(2019/08/27)
工程4の後に、テキストにはない折り筋「カドの二等分線」をつけています。
やや鋭角の、シャープな星形になりました。
続いて2回目。
(2019/08/29)
工程1の折り筋をつけず、タテ方向の線を排除した状態で収束させました。
前回とは対照的に、かなり丸く、柔らかな花びらに。
そして今回、3回目。
求心中割り折りを、両方向に開きました。
両側をまとめて内側に折った1回目よりも、キリッと尖った星形に。
単体で見ると分かりづらいですが、同じアングルで撮った写真を3つ並べると、結構違いますね。
特に、収束させた直後の写真を見ると、明らかに星の形が異なっています。
皆さんは、どの形がお好みでしょうか?
良かったら、作る際の参考にしてみてください。
❸結論:バランスが良ければヨシ
3パターンの花びらを作ってみたわけですが、いずれも全体を整えれば綺麗に仕上がることが分かりました。
なお、中心のほかに形に影響が出るのが、ひとつ外側の星と、一番大きな3番目(紙のカド)です。
1回目は、尖りすきず、丸すぎず。
2回目は、ふわっと丸く。
3回目は、ギュッと強めに尖らせました。
さらに今回は、花の開きを少し控えめにして、開く方向を「横」ではなく「上」を意識しています。
結局は、5箇所の花びらがすべて均等ならオッケーな気がしてきました。
どれも、そんなに変ではない…ですよね?
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いかがだったでしょうか?
ニューモダンローズの仕込み検証、全3回にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。
こうして記録を取って、さらに言語化することで、私自身もかなり勉強になっています。
「大変なのでは?」と思うかもしれませんが、作品が増えるわけではないので、手間も時間もそんなにかかりません。
カメラロールが折り紙だらけになりますが…もともと折り紙だらけなので気にしない\(^o^)/
また、折る途中や裏側の写真はあまり世に出ていないので、予想以上に皆さんに喜んでいただけました。
プロでも作家でもない、一般ピーポーの私が折った作品が世の中の役に立つのは、この上なく光栄なことです。
これからも、時々こうした投稿を続けていこうと思います。
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