天才トラブルメーカー義母の「カブトムシ事件」。
義理の母が、地域の子供たちに折り紙を教えたいということで、「手裏剣」「シャツ」をチョイス。
どちらも立体的な折り方がなく、見た目も良いので、比較的ウケが良い題材です。手裏剣は、二つのパーツを対象に作らなければいけないので、そこは要注意。
私と一緒に2-3個作ったら、完全に一人で作れるようになってくれました。
「すぐ覚えられる」というのは、折り紙を多くの人に親しんでもらうために、とても重要な要素だと思っています。
例えば、折り鶴や風船はポピュラーな題材なのですが、行程がやや長く、立体的な折り方が出てくるので、不慣れな方にはあまりお勧めしていません。
また、知名度が高いものは紹介しやすいのですが、「昔折ったことがある」といっても個人差があるので、私が講座をやるときには、一発目には持ってこないようにしています。
この「レベルに合わせた題材選び」というのが結構難しく、日々試行錯誤を繰り返しています。よく考えて用意した題材がヒットした時は、参加者の方々がとても満足してくれます。「家でもやってみたい」「息子にも教えたい」と言ってくれた時には、講師をやってて良かったと思う瞬間です。
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さて、義理の母が登場したということで、今日はそのネタでいきましょう。
以前、妻の両親が家を建て替えるということで、義父・義母が4ヶ月間ウチに同居していた話をいたしました。
「ブルーシート事件」
「マンホール泡だらけ事件」
「事あるごとに義理の息子が仲裁事件」
などなど、様々な事件に見舞われましたが、彼らの家(妻の実家)は無事竣工。新たな住まいへと移っていきました。
(当時の詳細は、4月29日の記事「ヤドカリ」を参照)
あれから1年余り。おっちょこちょいなお義母さんのこと、きっとハプニングの一つや二つ起こっているのでしょう。で、妻に聞いてみると、やっぱりありました。その名も「カブトムシ事件」。
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ある日、妻の兄夫婦の家で、娘さん(妻の姪)がカブトムシを買ってきました。
お義母さん(ばぁば)は、彼らが旅行に行く2日間、ばぁばの家でカブトムシを預かることになりました。
「エサは2日分あるから、2日間そのままで大丈夫」「わかったわ、任せて」
とはいったものの、カブトムシの様子が気になるばぁば。とうとう我慢できなくなり、虫カゴを開けて観察しておりました。しばらくしてばぁばは家事に戻りましたが、虫カゴのフタが半開きになっておりました。
カブトムシ、もちろん脱走。預けた初日に行方不明。
事態に気付いたばぁばは真っ青。慌てて車に飛び乗りました。
そして、姪っ子がカブトムシを買った同じ店に行き、似たようなカブトムシを購入。ちょっと弱ってて心もとないけど、とりあえず虫カゴにin。
翌日、そんなことも知らずに帰ってきた姪っ子に、何事もなかったかのように笑顔で虫カゴを返すばぁば。一件落着。
そして数日後。
夜中に不審なカサコソ音に気付き、総毛立つばぁば。
カブトムシ、家の中で発見される。
カブトムシがダブった。しかも明日は姪っ子が遊びに来る。どうしよう。そうだ、息子(姪っ子の父親)に打ち明けて交換してもらおう。
翌日、何も知らない姪っ子が来訪。
「あれ、ばぁばもカブトムシ買ったの?」
「あなたの真似して飼い始めたのよ^^」
ということで、ばぁばは自分で買ったカブトムシを自分で飼うことになりましたとさ。めでたしめでたし。
P.S.
次回のコラムでは「シュシュなくした事件」をお送りいたします。お楽しみに。