のりりん危機一髪外伝

なんだかこの投稿が中途半端で間違いもあったもので

加筆しました。

公開後にA-HAL1518さんからご協力賜り

更に加筆しています。

***

「法子さん、なんだか明日のヒップホップイベントに急遽出演が決まったって聞きましたのよ。」

「ワームホールを通り抜け、魑魅魍魎が跳梁跋扈するインフェルノに突如迷い込んだソールサヴァイヴァー。しかし私は立ち向かう。」

「要するに、チケット完売後に出演が決まったからDD含め固定ファンが一切参戦しない完全アウェイで歌うということ。」

「つゆくさちゃんすごい!でも大変だよね。じゃあせめて私達が応援しなきゃ!みんな、行くよ!」

「くーっまぁーっ!」

「おにぱぁーん チェーンジっ!」

「おにぱん ドルオタスタイルっ!」

「鬼の身体能力を活かした超高速ヲタ芸で盛り上げてやるからな。」

「私はのりりん完コピコスで全力振りコピするね! …って、つゆくさちゃんどうして着物なの?」

「推しの晴れ舞台には正装で駆け付ける。そして承認や接触を求めずただ推しの成長を見守る。それがつゆのヲタ活。」

「ヲタっていうより父兄だな。」

「但し限定グッズ争奪戦はこのつゆくさ、容赦はせぬ。」

「だからガチ父兄だっての。」

「推し方は色々あっていいんじゃないかな?よしっ!みんなで頑張って盛り上げようね!」

「おー!」

「ところで皆さん、威勢はいいけどチケットはどうなさるの?とっくの昔に完売ですのよ。」

「あ…」

ち〜ん

***

「うぅ…」

「で、でも、現場に行けば何とかなるんじゃないか?」

「もーっもっもっもっもっもっもっ!残念でしたわね。今度法子さんが出演するのはヒップホップイベント。チケットの神になってくれるヲタ友などいなくってよ!」

「そ、そうだよね…」

「諦めるのは早いズラ!」

「?」

「チケットならオークションサイトに出てるズラ!お金ならオラの甲州金山の力で何とかなるズラ!」

「ちょ、ちょっと黒園さん、まだいらしたの? お、お金で済む話なら我が桃園財閥の財力をもってすれば何の心配もありませんわ!でも、悪質転売ヤーを利するというのはいかがなものかと思いますわ。」

「万策尽きたか…」

「くまっ!」

「え?なんでチケット持ってるの?」

「くまくまくまっ!」

「いつも行ってる立ち呑み屋の常連のラッパーに泣きつかれて買ったと言っている。」

「すごい!これでみんなでのりりんを応援できるね!」

「くま、くまくまくまっ!」

「誰がタダであげると言った。1枚7,500円のところ25,000円と言っている。」

「えぇーっ!」

「悪質転売ヤーになってんじゃないの!」

***




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