UNDERGROUND

メイト・父兄界隈では大変有名な絵師さん bbmさんによる、"UNDNERGROUND" の衣装に身を包んだ@onefiveメンバーを描いた素晴らしい作品に触発されてつらつら書いてみました。

とはいえ私の文章力では氏の作り出す世界観を再現できず、大半がその設定から乖離してしまいましたが…

かなりの長文・駄文故にお時間余ってしょうがないときにどうぞ。

ということで触発されたのは↓ですが文責は私マサナオにあります。


- UNDERGROUND -


*** Chapter 1: MOMO 



えっと。

あれから何日たったんだっけ。

ま、別にいいんだけどさ。

数えたところで大した意味ないんだし。

大事なコトは
「まだ死んでない」
ってコトだけじゃん。

今年のハロウィンはお友達と大阪遠征してUSJでゾンビハンティングしたあとたこ焼きとりくろーおじさん食べる予定だったから、ママとモールにそれっぽいお洋服を買いに行って、試着してたら突然なんだか訳の分からないコトが起こって。
その前後の記憶が飛んでるから何があったかはハッキリしないんだけど。

気がついて試着室から出たら周りはぐちゃぐちゃで、お店の中にいた人は全員死んでて。

泣きながら探したけどママはいなくて。LINEしても既読もつかなくて。

暗くて、寒くて、臭くて。
そしてすごく怖くて。

その日は雑貨屋さんのソファで泣きながら寝落ちした。

それからは目が覚めたらモールの中でママを探して、食品売り場から食べ物もらって、そしてまた泣きながらソファで寝落ちして。

そんな繰り返しの中で暗さ、寒さ、臭さには慣れてきて。

モールの中は探し尽くして初めてモールから出たら外もひどいコトになってた。

お家に帰らなきゃと思って駅の方に行こうとしたら、なんか違う臭い匂いがして、顔を上げたら変な奴らがこっちを見ながら浮いてて、なんか反射的にヤバいと思って逃げようとするんだけど動けなくて。
そのうちの1体?がこっちに来るから、

あ、アタシ死ぬんだ。

そう思ってたらそいつの頭がふっ飛んで。

振り返ったら訳分かんない武器を持ったオジサン達が5人いて。
助かった。と思う暇もなくそのうち3人が他の変な奴らに溶かされちゃった。
残ったオジサンのうちの1人が
「逃げるか戦うかどっちかやってくれ!」
って怒鳴るから、ビックリして死んじゃったオジサンが落とした訳分かんない武器のボタンテキトーに押したら、なんか分かんない内に変な奴らが全滅しちゃった。
その間にもう1人のオジサンも溶かされちゃったんだけど。

で、最後に残った、アタシに怒鳴ったオジサンと2人で死んじゃった4人分の訳分かんない武器をモールに運び込んだあと、色んなコトを教えてもらった。

さっきいた変な奴らは「魔族」っていう、人間とは違う生き物だってコト。
アタシ達の知らないところで昔から人間はそいつらと戦ってたってコト(それがオジサンの仕事らしい)。
今まで細々やってたのが、今回突然魔族が大量発生して同時多発的に攻撃してきたってコト。
わかっているだけで東京、横浜、名古屋、大阪、仙台、札幌、広島、福岡が壊滅したコト。
魔族に襲われるとだいたいは死んじゃうけどごくまれに魔族に変異しちゃう人もいるってコト。
逆にやっつけるには特殊な武器(運び込んだ訳分かんない武器)が要るってコト。

そして、頼みもしてないのにその武器の使い方まで教えてくれた。
やだよって言ったんだけど、死にたくないんだろ、お母さんを探すんだろって言われたらしょうがないじゃん。それに、どうやらたまたま触ったのが一番扱いにくいやつだったらしくて、あんた才能があるよって。
全然嬉しくなかったけど。

そのオジサン?

昨日死んじゃったよ。
奴らにやられて、変異しちゃったからね。
しばらく一緒に戦ってたんだけどね。
しょうがないじゃん。

あーあ。自分語りしすぎたよ。

アンタもさ、ボサッとしてたら殺されるよ。
まだ人間なんでしょ。匂いでわかるんだよ。
今なら奴らにやられるか、それとも…

早く行きな。アタシは忙しいんだから。


*** Chapter 2: SOYO




あームカつく。

ホンマにアホちゃうか。

だいたいどっちもやり過ぎやねん。
 
いや、確かに人間もやり過ぎやで。何もわかってへんくせに、生態系の頂点に立ったつもりでやりたい放題やん。自分らだけ知能生物とか自惚れて、同一種の中で大量に殺し合うかなり下等な生物のくせに。
それで勝手に個体数減らしてくれたらよかってんけど、この星ごと吹っ飛ばしそうなことするし。
せやから、誰が頂点か思い知らせなあかんっていうのは、まぁわかる。
こっちも死活問題やし。

でも、ウチらもやり過ぎやねん。
まぁぶっちゃけ?人間はどうでもエエねん。
でも、人間がやったしょーもないコトの中で唯一の大発明まで台無しにするんやもん。

あの匂いと冷気、口に入れる前からもう美味しい。
舌の上でとろけた瞬間に脳味噌に電撃のように伝わる甘さ。
慌てて食べ終わったあと、呂律が回らなくなるのも、頭が痛くなるのすら愛おしい。

思い出しただけでニヤけてもうたやん。

個体数の調整はなんぼでもしたらエエやん。
でも、あの大発明の、せめてサプライチェーンだけは残さなアカンやろ。

あームカつく。

ということで、あの日以来、ウチは超絶機嫌が悪かった。

そのコトもあって、今日はちょっと油断してた。

だってしゃーないやん。久し振りにアレを見つけたんやから。

人間がコンビニと呼んでいた場所の、冷凍ケースの奥の方に2本だけ。

ニッコニコで袋を破ろうとしたら頭に硬いものが突き付けられた。

チラッと見たら、チビっ子やん。

でも殺気がとてつもなかった。

なぁ、お嬢ちゃん、取り敢えず食べ終わるまで待ってくれへん?久し振りに見つけたんやから。あ、あんたも食べる?

「いいよ。あ、貰っとく。ってかアイス食べるんだ。変なの。魔族のくせに。」

その瞬間、殺気が消えた。

おもろいな。お嬢ちゃん。器用に殺気の出し入れ出来るやん。人間のくせに。

「何それ。そういうアンタも面白いじゃん。あんまり臭くないし。魔族のくせに。」

臭いって…女子に対して失礼ちゃう?…ってお嬢ちゃん、匂いで見分けてんの?

「見分けるじゃなくて『嗅ぎ分ける』だけどね。」

細かいなぁホンマに。

「ふふ。…美味しいね。」

うん。美味しい。お嬢ちゃ…

「やめてよ。アタシはMOMO。アンタらのお陰でもう『お嬢ちゃん』じゃいられないんだよ。」

ほうひゃんや。ふひは…

「慌てて食べすぎ。」

…そうなんや。ウチはSOYO。

「コッテコテの大阪弁やなぁ。」

関西人的にはそういうエセ大阪弁が一番ムカつくねんけど。まぁエエわ、今日のところは見逃しとくわ。

「関西人って、人じゃないじゃん。アタシも今日はアンタの頭吹っ飛ばすのはやめとく。じゃあね。」

ほな。アンタとはもう会いたくないな。

「ねぇ。」



「もう一本食べる?」

多分その時のウチの目はハートやったな。

「ついて来て。」

少し歩いた先の、ショッピングモール1階食品売り場のバックヤードにある業務用冷凍庫のランプがついていた。非常用電源に繋いでいるらしい。

MOMOがドアを開けた。

天国。

「どうぞ、SOYOさん、召し上がれ。」

あらMOMOさん、ありがとう。遠慮なく戴きますわ。

「『おおきに』じゃないんだ。」

お嬢ちゃんごっこに付き合っただけやん。

「何それ。」

次の瞬間MOMOから強烈な殺気が放たれた。

振り返ったら魔族が2体、頭をふっ飛ばされていた。

やるやんこのチビっ子。

と思ったらその後ろにざっと20体。

「油断したか…」

1体の放った衝撃波で、MOMOが武器を落とした。
そしてもう一つ、ウチのパルムも。

ウチの…パルム…

その後のコトはあんまり覚えてへんねんけど、気が付いたら1体残して全員外に置いといたアイスみたいに溶けてた。人間の手口とちゃうな…っちゅうことは、ウチか。殺ったん。

「何故人間の味方を…!」

頭が半分溶けた最後の1体が言う

うるさいわ。アンタらは何が大事かホンマにわかってへんねんな。

今度は人間のやり方に似せて頭の残り半分をふっ飛ばしたった。

「SOYOはんおおきに。えらい助けてもろて。」

殺気を消したMOMOの手には…

「もう一本食べはる?」

いや〜んおおきに〜ほな遠慮のう戴きますぅ。あ、言うとくけどウチは人間の味方とちゃうで。それと、やっぱりエセ大阪弁はイラッとくるさかいに。

「知ってる。アンタはアイスの味方なんでしょ。」


この子とはうまくやれそうやわ。


知らんけど。



*** Chapter 3: GUMI

 


東京で大きな災害があったとかで、高校が3時間目で突然臨時休校、無期限自宅待機になった。

今日の学食の日替わり、チーズ入りささみフライのデミソースがけだったのに。学校から追い出されたお陰で食べそびれちゃったじゃん。マジ最悪。

しょうがないから同じくささみフライ狙いだった友達とシャポーのコメダでカツサンドヤケ食いしてやった。一人一個。まぁあれだ。自傷行為?それとも「ムシャクシャしてやった。後悔はしていない」ってやつ?

お店も臨時休業ってことで追い出されたから、パンパンのお腹で3時頃お家に帰ったらリビング横の和室にパパがいた。あれ、今日リモートだったっけ?
なんか忍者装束みたいなの着てるし。ハロウィンの準備?ウケる〜。

ヘラヘラしてたら正座させられた。いや、あのお腹苦しいんですけど。

「お前にはうちの事を伝えないままでいたかったがしょうがない。よく聞きなさい。そして覚悟を決めなさい。」

は?

そしたらパパが説明しだした。うちが代々忍者の家系で魔族がなんとかかんとか。いやいやいやいや、ハロウィンのコスプレにしちゃ設定細かすぎるっしょ。

「覚悟が決まらないのも仕方ないな、まぁいい、これを手に取りなさい。」

そう言ってパパは脇に置いてあった細長くて古い木の箱をこっちに寄越した。なんか見覚えがあるぞ…あ!幼稚園の頃京都のおばあちゃん家で弟と探検してて見つけたやつだ。めっちゃ怒られたよなぁあの時。

「開けなさい。」

渋々開けたら…なにこれ。刀?持つとこと鞘が竹で出来てる。

「そうだ。さぁ、左手で鞘を持って右手で抜くんだ。」

無理無理無理無理。だいたい重いし。怖いじゃん。

「早く!時間がない。」

わかりましたよ。抜きゃぁいいんでしょ抜きゃぁ。抜きますよ。もう。怒んないで。

で、鞘を少しずらしたら、中の刃がギラッと光った気がした。そして、そこからしばらく何がどうなったか分からない。で、気が付いたら私は私自身が何者で、何を具体的にどうしなきゃいけないか、完璧に理解した。ちょっと違うなぁ、「大分前から知っていて、ずっと完全に忘れてたのを急に思い出した」って感じ?

「じゃあなぞる位しかできないが訓練を…」

身体が勝手に動いて、持ってた刀の切っ先をパパの眉間で寸止めしながら「いらない」って言ってた。

「そうか。流石だ。じゃあこれに着替えなさい。」

これ?流石にちょっと恥ずかしいんですけど。

「そうだ。しかし、すまんな。巻き込みたくはなかった。」

いや、ある意味、夢 かなっちゃったし。

「夢?」

忘れた?「ニンニン」じゃん。

「あぁ、『ニンニン』か…そうだな。…大きくなった。」

センチメンタルオジサンになってる場合かよ。
…ってかどこ見て言ってんのよこの変態親父。

で、どこ行くのよ?

「うちは京葉線沿い担当だ。奴らは新木場辺りまで来ているらしい。」

オッケー、千葉JKの特権、制服ディズニー守れってことね。よしっ!モチベ上がってきた!

「口調はそのままか。」

あったりまえじゃん。「ござる」とか言ってほしいワケ?
それより急がなきゃ。
江戸川は越えさせたくないんだから。
行くよ。パパ。



*** Chapter 4: KANO

 

あんたGUMIとか言ったっけ? また来たのぉ?
いくら頼まれても無理なものは無理なんだって。
あんたのせいじゃないんだけどね、昔?色々あったんだよ。で、もう関わりたくないんだよ。
人間も魔族も、勝手に争えばいいし、どっちも滅んだらいいじゃん。

「あの、話はこないだ知り合った仲間の魔族の子から聞いてるんだけどね…ヒドいよね…でも、そこをなんとか…この前ここに来たときは新木場から豊洲あたりまで押し返して、その後気合で渋谷まで押してんだけど、結構息切れなんだよ〜。お願い!」

軽いなぁ〜。
ところで仲間の魔族ってどういうこと?
訳分かんない。
でも…
仲間…か…
どうしてんのかなぁ。あの2人。

「ってかね、今日はその子も含めて仲間連れてきた!
こっちはMOMO。チビっ子だけど重火器の扱いが超絶上手くてね。」
「チビっ子じゃないもん!」
「ごめんごめん。で、こっちがSOYO。エセ大阪弁ペラペラの寝返り魔族。」
「エセちゃうわ。」
「さーせん。ってかそこ?ツッコミどころ。」

あはは。
で、そんなあんたたちがさ、何のために戦ってんの。
あるんでしょ?戦う理由。

「ママを探し出すまで死ねないんだよ。あと、大阪遠征をダメにした奴らをぶっ潰す。」
「ウチは、アイスのサプライチェーン復旧が目的ねん。」
「某は羽織袴鼠広場死守でござる…ってやだ〜伴虚無蔵じゃん。あと、チーズ入りササミフライの恨みもあるな。」

「羽織袴鼠広場ってなんなん?」
「制服ディズニー。」
「ややこしわ!」
「て言うかぁ、『夢の国』にしとかないとマズいんじゃね?権利関係的に。」
「誰が気にすんのよ。」
「たぁしかに。」

キャハハハハハ
何それ。
あ〜面白い。久し振りに笑ったよ。ありがとう。
それに戦う目的が最高じゃん。何ていうんだろ、なんかそういう方が信用できる!
わかった。こんなに楽しいならKANOもみんなと仲間になりたい!ってか…イヤって言われても仲間になる!

「ホントに?」

うん。でもその前に、1人詰めないといけないのがいるんだよ。みんな付き合ってくれる?

「う、うん。でも…あんまりかかると…渋谷がちょっと心配。」

そうだね。じゃあ渋谷に呼び出すわ。そのオジサン。
じゃあ、行こ?


-渋谷近傍-


「あちゃ~。青学まで押し戻されてんじゃん。だらしないなぁ。パパ達。ま、この3人抜けたら流石にキツイか。」

道あければいいんだよね?先行くよ!

「ちょっとKANO!先走んないでよ!」

え?あ、そう言えば、ねえ、SOYO! 「サプライチェーン」って何?

「今聞くことそれ?えっとー、えっとー、ってうわっ!もう30体殺ってもうたがな。」

「さすがは魔導師。アタシ達も負けてらんないよ。いつも通りSOYOは奴らの手足溶かして動き止めて。でGUMIとアタシで始末するよ。さ、行くよ!」


*** Chapter 5: LL 



-渋谷某所-

あのさぁ、こんなになってるのに何出し惜しみしてんのよ。相変わらずやることがケチくさいんだから。

「いや、だから何度も言っているように、この世界がディストピアに覆われてだな、我々は声を封じられた訳で…」

「質問の答えになってないじゃん」
「回りくどいのイライラするんですけど。」
「ホンマや。このオッサン、溶かしたろか。」
「こんなにヒョロヒョロだったらSOYOのGGBならコンマ3秒ぐらいじゃね?」
「傷むし嫌やわ。そんなんMOMOの20mmMMHで…」
「ヤダ。弾薬節約したいもん。それよりGUMIの竹輪刀なら減らないじゃん。」
「つまらぬものを斬りたくはないな。」
「虚無蔵の次は五右衛門かいな。」
「魔族でもルパン知ってるんだ。」

「いやあの、ワタクシはですね…」

何守ってる積りか知らないけどさぁ、知らないよ?さっき見たけど、この子らふざけてるみたいだけどメチャ強いよ?
ついでにKANOも結構機嫌悪いよ?
どーすんのよ。小林さん。

「KANOちゃん。そのくらいにしてあげて。」
「そうそう。なんだかんだ大袈裟に言うけど大して権限ないんだよ。その人。」

「なんか上の階から声した?」
「うわっ。階段が光ってる。」
「なんや煙も出てきたで。」

階段から金色の光と煙に包まれて2人降りてきた。

封印されてたんじゃないんですか?
ってか渋谷にいたんですか?

「なんかー。みんなわちゃわちゃして楽しそうって思って、降りてきちゃった。」
「KANOちゃん久し振り〜。ねぇ。混ぜてよ〜。あとぉ、細かいことはぁ い・わ・な・い・の。」

ぐはぁ。ま…また一緒に戦ってもらえますか? あの時みたいに。

「いいよ〜。でもぉ、先に広島の様子ちょっと見てきていい?」

「あ、じゃあこっちは名古屋が気になるからサクっと行って来るわ。」

「消えた…」

「初めて見た…救世主…いや、LIVING LEGENDやんな…」
「何それ。」
「なんか凄そうなのはわかる気がするけど。」

「ワタクシが説明するとだな、あの二人はキツネ様のお告げによっ…」

だから余計わかんないんだよ。えっとー。何ていうんだろ。あの人達はねー。

「あの、あれでしょ、伝説の3人ぶにん…ぴゃあ。…ってもう戻ってるし!」

どうでした?

「うん。なんかー、広島秒で終わったから福岡もちゃんとしといたよ。広島はRIHOがいたし、福岡はMOMOKOがいたから楽勝だったけどね。」

「コッチも。名古屋のついでに大阪シメといたから。まぁ大阪はほとんど何もすることなかったよ。SAYAとKOTONOでだいたい終わってた。」

「は、早っ!」

あとは仙台と札幌ですか…

「そっちは大丈夫だよ。久慈が荒らされる前にどっちも全滅させといたから。あ。横浜ももう大丈夫。隣町だしサクッとやっといたよ。」

「久し振り〜!会いたかったよ〜!」

「うん。久し振り。」

「なぁ、KANO。ウチが間違ってへんかったらやねんけど…あの人…まじ…あの人…やんな…」

そうだよ。なんていうんだろ?ある意味最大のレアキャラ?

「さ、あとはここだけだね。さっさと片付けよっか?」

「何いってんの。ここ終わったらワールドツアーだよ。Fさん、ヨアキムさん、ヴェイダーさんからも支援要請来てるから。」

「ワールドツアー!懐かしぃ〜!」

「ここ来るまでに見てきたけど、今はセンター街に押し込めてるんだね。よく顔笑ったね。みんな。」

「センター街かぁ…あの狭さだと各個撃破になるから時間食うし、それに建物の損壊がやだなぁ…」

「なんかー、あのへんゴチャゴチャしてるしー、駅から半径1キロぐらい更地にしちゃダメ?」

「やめてあげて。いくおちゃんが泣く。」

「そっか…じゃあスクランブル交差点まで誘い出して一気に叩こっか?行くよ。みんなもついてきて!」


*** 了 ***

お読みいただきありがとうございました。

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