たったの一ヶ月で人生を変える方法
英語の習得において一番大切なのは「継続」。
英語からかけ離れた言語である日本語を母語に持つ私達は、英語の習得に数千時間が必要ですから。
その数千時間を積み上げるには「毎日数時間」の勉強を続ける必要があります。でなければ一生そこまでたどり着くことができません。
教える立場になってみても、一番難しいと感じるのがやはりここです。
自分の上達のためには一人でひたすら努力すればいいだけ、そんなのは楽勝ですが、
人を助けるには、その人に「毎日数時間」を習慣化させることの必要性を説き、その上でそれを実践できるようにサポートしなくては。
でも何年もずっと並走する、というのは現実的に難しいので、その人が一人で走り続けられる力を付ける、そのお手伝いが必要。
まぁかく言う自分も、20代の頃は「三日坊主の申し子」と呼ばれて、何かにちょっと手を出してみてはすぐにフェードアウト、を繰り返していたわけです。
とにかく何も続かなかった。
それが変われたのは、30を過ぎて始めたサーフィンがきっかけ。
最初は週イチで海に通いましたが、半年経っても全く上達せず、自分のセンスのなさに絶望。諦めかけましたけど、最初に数万出してボードを買っていたので、簡単にはやめられず。
それで思い切って海のそばに引っ越しを。当時は塾の講師で定時が午後1時〜9時だったので、午前中は毎日海に。
すると、半年も出来なかったボードの上に立つということが、僅か3日で出来るように。
そこから世界が変わりました。もう楽しくて笑いが止まらない。→楽しいからもっと入る→もっと上達、という好循環。
これがきっかけです。この経験から、何かのスキルを上達させるにはちょっとずつではなく、一気にドカンと時間を捧げた方がいい、そうすれば楽しくなってその先も続く、ということを学んだのです。
それまでの自分は、ちょっとずつしかやらない → その内に最初にあったやる気は失われる → なのに積み上げた量が少なすぎて相変わらず初心者のまま → 出来ることが限られていてつまらない → やめちゃう
というパターンだったのですが、
やる気がもつ間に出来るだけ時間を捧げる → 量が積み上がることで上達の実感に触れられる可能性が高まる → その実感はそこから先も続けられるガソリンとなる → 続く
という、サーフィンで成功したやり方を
英語で試したわけです。やり直して最初の3ヶ月で600時間をドカンとかけた、
そうしたらTOEICのスコアが460→920に爆上がりして人生が大きく変わりました。
そして英語は今も続いています。
だから「ちょっとずつ」方式で失敗したことがある方は、この「一気にドカンと時間をかける」方式をぜひ試して頂きたいのです。
特に僕と同様、ご自分は「我慢弱い」という自覚がある方は。
また、これまでに勉強を続けているけれど上達を感じられない、という方も、どこかの段階で一気にドカンと時間を捧げる「集中特訓期」を持つ、そうすれば世界が変わる可能性が高まります。
オススメは「一ヶ月」のように期限を区切って、その間は全力で走ること。
「あの電信柱まで」という目に見える目標があると、そこまでは頑張ろう、と思えるものですからね。
一ヶ月ならなんとか頑張れそうじゃないですか?
でもこれをただ言葉で言うだけで、何人の人をやる気にさせられるか。
やろうと思う人1万人、本当にやる人100人、続ける人1人
という言葉があるように、人を行動に移させるのは簡単ではない、ということは十分にわかっています。
それならまずは自分が一ヶ月頑張る姿を見せるのはどうだろう、と考えました。
そしてその挑戦で、一ヶ月での進歩を見せることができれば、ただ「30日頑張れば変われるよ」と口だけで言うより説得力も生まれるでしょうし、
そうすれば「よし自分もやってみよう」と思う人を増やせるんじゃないか。
では何に挑戦するか。
スペイン語・中国語に続く新しい言語も考えましたが、一ヶ月でしっかりと変化が見えるものがいい、
それで思いついたのが絵を描くことでした。
絵だって英語と同じスキルですから、捧げた時間で上達は決まるでしょうし、しかも「もの」として残りますからね。一ヶ月しっかり取り組めば、はっきりとした進歩を見せられるはず。
まずは一ヶ月「だけ」は本気出す、本気とは時間を捧げること。ちょっとずつじゃ変化するところまでたどり着けませんから。
そして「毎日」というのも大切。たったの一ヶ月ですから今日だけはやらない、なんて例外作ってる場合じゃありません。
それに僕もそうだったからよくわかるのですが、そうやって例外を作ると、砂で作ったダムに水を流すようなもので、そこから一気に決壊しちゃうんです。すぐにやらなくなる、だから例外はなし。
よし、「30日間」「毎日」「3時間以上」を絵を描くことに捧げよう。このペースで30日続ければ100時間に届きます。そうすれば何かしらの上達に触れられるはず。
で、毎日3時間を絵に使うためには、当然これまで時間を費やしていた何かをやめなくてはなりません。一日は24時間と決まっていますからね。
そこで、ここまで英語力の維持の目的もあって毎晩続けていたNetflixでの映画・ドラマの視聴をやめることに。
ここまでいいですよね
1ヶ月間は毎日例外なしに、できるだけの時間(出来れば3時間以上)をかける、そのために今までに時間を使っていた何かを当座はやめると決める。
これで準備完了。
こうして僕の「30日全力チャレンジ」はひっそりと始まったのです。
絵なんて描いたのは中学の美術の時間が最後(高校では選択制で取りませんでした)、だから本当に何十年かぶり。
でもね、久々にやってみると、これが楽しいんです。
もちろん思うように描けなくてフラストレーションが溜まることもあるんですが、
とにかく集中できる。気付くと一時間とか二時間があっという間に経ってしまってるっていう感じで。元々集中力がない自分には、考えられないことでした。
また、ドラマや映画の場合は、あぁハズレだった、また時間を無駄にしてまったって後悔する日もあるんですが(というかそれが9割ぐらい、でも英語力の維持のために続けていたのが本当のところ)、
絵の場合は描く事自体が楽しいので、ハズレがないんですね。
描きたいと思う線を何度もやり直して、理想の形になった時とか、それだけで嬉しいですし、
一発でそれが引けた時なんて感動ですし
もちろんその完成したものに対してがっかりしちゃうとか不満な時ってのはいくらでもあるんですが、
それをどうやったらもっとよく出来るかとあれこれ考えて、また手を加えてちょっとでも良くなるとそれもまた嬉しいですし。
いいのが描けた日は次の日にもう一度見返してみて、一度どころか一日に何度も何度も見返して、「悪くないじゃないか」と悦に入ったり。
なんでこんな楽しいこと、今までやってこなかったんだろう。
そうして一ヶ月毎日描くことを続けました。
30日やってみて、以前よりも着実に自分は絵が上手くなったと感じています。
もちろん他人との比較ではなく、自分の中では、という意味でですよ。ここも大切なところ、人と比べたらダメです。以前の自分との比較、その小さな変化に敏感になること。
これが最初に描いたカバの赤ちゃん
まぁこれも何十年ぶりに描いた絵だと考えれば悪くないですよね。
でも最後の3日分の絵は、最初の段階の自分ではとても描けなかったクオリティーです。
30日続けてよかった、もし27日でやめていたら、楽しいけどまぁこんなもんかな、で終わっていたかも知れません。
でもこうして上達の実感に触れられたことで、ここからも続けようと思えます。もっともっとうまくなりたいと。
その意味では一ヶ月ギリギリで上達の実感に触れられた、というのはラッキーでしたが、それもしっかり時間をかけて取り組んだからこそです。当初の予定どおり、毎日3時間以上、一ヶ月で100時間は費やしましたから。
そう、だから時間をかけることは必要なのです。毎日30分程度では、一ヶ月やっても15時間、それでは上達は感じられないでしょう。
でね、仮に一ヶ月やって、その反動で燃え尽きてしまったとしましょう。もちろんそれも十分に起こりうること。それでももし3時間以上やったなら100時間の「積み重ね」は自分の中に残るわけです。
その100時間という積み重ねは、毎日30分のペースなら半年以上やらなきゃ届かないほどの量です。
そうして積み重ねたものは消えはしません。またやり直したらすぐに取り戻せます。
また、一ヶ月続けられたら、習慣化の芽は出ます。よくね、21日で習慣化できるっていうのを目にしますが、それは歯磨きのようなハードルが低いことだけ。
英語学習のように、心理的なハードルが高いものはそう簡単にはいきません。
でも、一ヶ月続けたら着実に習慣化には近づけます。そうなったら勉強に対する抵抗感というのは薄くなっていく、それによって続けるのは楽になっていくのです。
→ 実際に絵は今も続いています
どうでしょうか。ここまで読まれて、「自分も一ヶ月本気でやってみようかな」とは思いませんか?
思ってほしい、本気でチャレンジする人を一人でも増やしたくて、そのために始めたんですから。
英語学習は誰でもできます、でも習得できるのはほんの一握り、それはほんの一握りの人しか本気で取り組まないから。
ただし、このチャレンジを始める時には全く予期していなかったことが一つあって。
それは絵を描くことが大好きになってしまったということ。
今ではきれいだなと思うものを目にする度に、自分で描くならどの線から始めるかな?とつい考えてしまうほど。
Kindleの本もYouTubeの動画も、絵の描き方に関するものばかり読み漁り・見漁っています。←ここで役立つのが英語、英語で出されている情報って日本語の比ではないですからね
また本屋に行っても、真っ先に立ち寄るのはもちろん絵画のコーナー。今まではずーっと素通りしていたコーナーに訪れるようになる。人生が広がった、と感じる瞬間です。
もう「面白いのないなぁ」と思いながら Netflix の動画を漁る必要もない、自分で絵を描く方が遥かに楽しいことがわかりましたから。
それどころか、自分の人生にもう一つ欠かせない要素である旅(それと英語を始めとする外国語)と絵をからめて、いつか世界を旅しながら、心に残った景色を絵にして、それで食べていけたら最高だろうな、という夢まで持つようになりました。
無謀だと思いますか?僕はやりますよ。
というわけで、誰かの人生を変えたい、と思って始めたことなのに、なんと自分の人生が大きく変わってしまったわけです。ほんの一ヶ月前は、絵なんて全く無縁の人生だったんですから。
でもこれも本気でぶつかったからこそです。中途半端な取り組みでは表面をさっとなぞって終わりだったはず。
だからこそ、本気で何かにぶつかる経験、というのは大切なのです。
以上、「一ヶ月頑張ったらいいことあるよ」ということを伝えるつもりが、その一ヶ月で自分の人生が変わってしまった男のお話でした
「30日全力チャレンジ」、あなたもやってみませんか?
英語をガチるなら、何かに絞った方がいいです。例えば音読に一ヶ月集中してみるとか、多読をするとか、一ヶ月かけて一冊の本を完全に自分のものにするとか。
その方が「変化」に触れやすいですからね。←ここはめっちゃ大切です。
あるいは僕のケースのように、全く新しいことに挑戦するのもいい。
人生でやりたかったけど、これまでやってこなかったこと。
子供の頃好きだったこと、時の経つのを忘れるほど夢中になったこと、でも大人になる過程で色んな理由からいつの間にかやめてしまったことはないでしょうか。
もちろんこうやって一発で好きなことは見つからないかも知れません、でももしそこまでじゃないな、と感じたらまた違うことを30日試してみればいい。
それとね、やるからには本気でやった方がいいです。本気とは時間をかけること。やる気の賞味期限は短いですからね、それがもつ間はできるだけの時間をかける、
そうすると上達の実感に触れられる可能性が高まり、それに触れられたらそこから先も続けるためのエネルギーになります。
あとはね、一ヶ月といっても道中は長いですから、まずは3日、そして5日、一週間、10日と、キリのいい日を目標に続けていくこと。それを達成する度に自分にご褒美をあげることです。
そうして自分の歩みをちゃんと認めて褒めてあげることで、快感・やる気を向上させるドーパミンが脳内で分泌されて、もっと頑張ろうと思えますから。
人生好きなもの見つけられたモン勝ち、本当に心から楽しいと思えることが見つけられたら幸福度爆上がりです。それを見つけるためなら、挑戦する価値ありますよね。
さぁ今年もまだまだ、人生を変えるには十分すぎる時間がまだ残されています。
あなたは何に挑戦しますか?
P.S. 一人でも挑戦をする人を増やしたくて時間をかけて書きました。もし最後まで読まれて良かったと思われたらぜひ下のスキ♡で教えてください。
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