風邪薬の選び方 喉が痛い時編

喉が痛い時の風邪薬の選び方ですが、大人と子供で異なります。
ちなみに医薬品で大人とは15歳以上になります。

大人の場合は、市販薬ではまずはイブプロフェン配合のものが必須になるでしょう。150mgのものと200mgの物がありますが、これは、出来れば200mgのものを選びたいです。医療用(病院)と同じ量になります。
ちなみにイブプロフェンですが、インフルエンザの時には飲んではいけない物になっていますので、インフルエンザシーズンは充分に注意してください。
そしてもうひとつ、トラネキサム酸という成分が入っていた方が良いです。
喉の粘膜の炎症は、プロスタグランジンという物質とプラスミンという物質が原因になる場合が多く、イブプロフェンがプロスタグランジンを、トラネキサム酸が、プラスミンを抑えてくれますので、このふたつが、同時配合されているものは非常に良く効きますし、リピーターも多いです。

次に関東ではよく売れているらしいのですが、イソプロピルアンチピリンという成分ですが、1日2回のプレコールという商品によく配合されております。
この成分は痛みにはよく効くと言われていますが、抗炎症作用が弱く、薬の効き目が切れると、元に戻ってしまうという物なので、あまりおすすめはしておりません、また、最近は少なくなりましたが、ピリン系成分なのでピリン系アレルギーには注意が必要です。

最近話題だったアセトアミノフェンは子供でも飲める鎮痛解熱剤なので、痛みと炎症にはあまり強くありません、
ただしこれは熱にはよく効く成分なので、アセトアミノフェンをダメな薬とは思わないでください。中枢に効くアセトアミノフェンは熱に、局所に聞くイブプロフェンは痛みと炎症によく効くのです。

あとは甘草という生薬があります。
こちらはこれだけで喉の痛みの漢方としてもあるくらいなのです。
これを原料にグリチルリチンというお薬も作られますが、共に粘膜の抗炎症作用になりますので、これもとてもいいお薬です。

大人の場合はイブプロフェン200mgトラネキサム酸と甘草配合が現状は最高だと思います。

ちなみに後鼻漏という鼻水が喉に落ちて喉が痛くなることもありますが、それに関してはまたの機会に…

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