猫のこと…公園の白黒

近所に猫が5〜6匹いる公園がある。
おじちゃんおばちゃんが世話をしてるみたいで、よく餌をあげてる姿を見かける。
この間通りかかった時は、自転車で来た外国人のお兄ちゃんが、バッグから袋を出すと中にカリカリが入っててそれをあげていた。

多分餌には困ってないだろう猫たち。
その中に、痩せ気味の白黒猫がいる。
きっと持病があるのだろう。他の猫は野良猫とは思えないほど丸々としているのに、この子だけはずっと痩せている。
でもこの子が一番、撫でさせてくれる。
痩せているからすごく骨を感じるのだが、骨伝導なのか、ゴロゴロも人一倍というか、猫一倍伝わってくる。

この公園の猫はみんな撫でさせてくれるけど、多分この子はあんまり撫でてもらえないのだろう。
痩せてて、骨っぽくて、ちょっと病気がちだから。
だから撫でられると、
「撫でて撫でて〜！」
と喜び勇んで撫でられに来る。
だからたくさん撫でてやるし、目ヤニが付いてたら取ってやるし、よだれ垂れてたら拭いてあげる。
たとえどんな見た目だろうと、この子も立派な猫なのだ。
出来たら病院に連れて行ってやりたいけど、いつも餌をあげてるご老人たちに今度話しかけてみようかしら。