猫のこと…好きなとこ

昨日とある打ち合わせで、

「猫のどういうとこが好きですか？」

という質問をされた。
よくされる質問ではあるが、僕は、

「普段はサバサバしてるけど、ご飯のことになったり甘やかしてほしい時は突然デレデレして来たり、自分に正直に生きてるとこですかね。誰の命令も受けてない感じ」

と答えた。
実際そう思ってるし間違ってはいないのだが、後々猫の好きなとこを考えてて、よくわからなくなってしまった。

サバサバしてる猫も、デレデレしてる猫も、シャー！と怒ってる猫も、眠そうにポヤポヤしてる猫も、どんな猫でも変わらず好きだ。

猫っていいなーと思う上で、こういうとこという場面がある。
たとえば街を歩いてて、道を人が歩いてる。
反対方向から猫がのそのそと歩いて来て、人と猫がすれ違う。
お互いチラッとは見るが何をするわけでもなく、通り過ぎて行く。

猫の好きなとこはこういうとこだ。
言葉にしづらいのだが、堂々と生きてるところが好きなのだ。
何にも構わず、でも生きるためには食べなければいけないので、そのためにはデレデレだってする。
なんか甘えたい気分だなと思ったら近くの人間ってヤツに撫でさせたりもする。
どれだけ人間ってのが遊ぼうとして来ても、自分の気が乗らなかったら完全に無視する。

人間は、猫に憧れているのだ。
あんな風に生きたいけど、あんな風に生きれないから。

猫が地球上からいなくなってしまったら、この星に生きる意味などないのだ。