猫のこと…猫のおばあちゃん
うちの母方は、何かと猫と縁のある家系だ。
若い頃の母の写真を見ると猫を抱いていたり。
祖父母の写真を見れば猫がまるで子供のように写真に写り込んでいたり。
自分が初めて飼った猫は母が連れて来たし、やはり母方は猫系の血筋なのだろう。
その中でも群を抜いて猫に縁があったのが、母の母(おばあちゃん)の姉で通称「猫のおばあちゃん」と呼ばれている人だった。
旦那さんが亡くなってうちの近くで一人暮らしをしていて、僕と姉はよく夕飯を食べに行っていた。
猫のおばあちゃんの家は古い一軒家で、いつも猫が数匹いた。
何がすごいって、その猫たちはおばあちゃんが飼ってる猫ではないのだ。
近所の野良猫がおばあちゃんの家に勝手に出入りし、こたつに入ったり、テレビの上で寝たり、おばあちゃんの膝の上を陣取ったりしていた。
そんな猫たちにあばあちゃんはご飯をあげ、世話をし続けた。
今ふと思い出すと、なんか猫のポスターも貼ってあったし、相当な猫好きだったのだろう。
そんなおばあちゃんの家に通ってた僕なわけだから、猫好きになるのもまあそりゃそうかと思う。
いつも家に行く時、UCCのホットの缶コーヒーを買って来てと頼まれ、美味しそうに飲んでた顔を思い出す。
僕も孫が出来たら、猫のおじいちゃんと言われるだろうか。
いや、ゴリラのおじいちゃんかもしれない。
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