私に影響を与えた3日間 ~リノベーションスクールに参加して得た3つの学び~
ご無沙汰しております。
私事ですが、2020年11月に静岡県浜松市で開催された「リノベーションスクール」に参加させていただきました。3日間、6人のメンバーで対象物件について意見を交わし、最終日に市長や各講師陣の前で提案、発表まで完成させるという過密スケジュールです。この3日間から学んだことを皆さんと共有させていただければと思います。
①自己紹介/参加した背景/メンバーについて
・自己紹介
浜松市出身/25歳/社会人3年目
現在、医療連携型フィットネスというニッチな業界の企画・広報部として施設の運営に携わっております。
・参加した背景
2つの理由から参加を決意しました。
① 我が家の石蔵をリノベーションし、学童施設として利用していただいている背景から古くからある物件に新たな価値を創出することに感動を覚えたこと。
② 浜松市の中でも著しく人口減少が進んでいる山間地域の天竜区に「再び人の流れを取り戻すエリアにしたい」という想い。
・メンバーについて
フリーランスとして活躍されている方や不動産営業職、保育士をやめ地域おこし協力隊として活動されている方など多角的な視野を持った方々との出会いは私にとって貴重な経験でした。
②どんな提案をしたの?
対象物件は浜松市天竜区にある2階建ての元八百屋さん。天竜区は、浜松市の中でも少子高齢化が著しく進んでいるエリア。しかし、近年はお洒落なカフェや宿泊施設などの出店が目立ち、地域の方からも「天竜区は可能性を秘めてるからもっと若い方に活用してもらいたい」との声も。
まずは、実際に物件エリアを散策し、アイデアを膨らませるところから始まりました。
この時間は、「近くにカフェや野菜売り場があるからコラボして新しいコトが生まれるのでは・・」「このエリアは体を動かす場がない・・高齢者が多数占めることや健康志向の高まりからヨガスタジオがあっても面白そうだな」と妄想しながら散策していました(笑)
そして実際に対象物件を拝見し、妄想が少しずつ現実へと近づいていきます。「重機が多く、撤去費用の見積もりが必要かな・・」「重機をそのまま活かした策はないかな・・」など思考を巡らせました。
エリア散策後、それぞれの想いやアイデアの出し合いから始めました。
天竜の環境の良さを活かしたい」「天竜に拠点がほしい」「人の流れをつくりたい」など、メンバーの想いを確認し、意見を摺合せていきました。
この時、メンバーの一人が積極的に意見をまとめてくれたり、違った角度からアイデアを出してくれた方や意見を否定せず肯定的に捉えてくださる方など、メンバーに恵まれたなと感じた日でした。
そして、私たちが考えたアイデアは「ワーケーションの拠点になるゲストハウスをつくろう」と。
フリーランスとして働く方が増えている現状や天竜の自然の環境を活かして「拠点」として利用していただきたいという想いからこの結論に導きました。
その後、初期費用の内訳や出資者の意見を尊重し、最後の資料作りに24時近くまで没頭していました(笑)
完成した提案資料はこちらから閲覧ください。
③3日間を通して学んだ3つのこと
・『自分自身の視野が広がった』
多種多様なメンバーと出会えたことにより、自分自身が大切にしている「価値観」を見直すきっかけになり、モノ・コトへの違った角度からの捉え方が出来、私自身の人生の選択肢を増やす「きっかけ」をいただきました。
・『チームとして動くことの難しさ』
チームワークを大切にするあまり自分の意見を言えなかったのが心残りです。「それが本当にチームのためだったのか」と改めて問うと、違ったのかなと。チームワークを大切にしつつ自分の意見も周りに納得していただくよう伝えることができるような「人財」になりたいと、気づきをいただきました。
・『物件だけで考えるのではなく、「エリア」にどう還元できていくかという考え』
物件だけで捉えてもそのエリアが求めていないものだと、物件としての価値が生まれません。「エリアにどう還元していくか」が空き家物件再生に向け、重要なマインドになると感じました。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。