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リノベーションでエリア価値上昇へ

「リノベーションまちづくり」と聞いて皆さんどんなことを思い浮かびますか。
建物をリフォームする・・・
内装を再利用できるようきれいにする・・・など。
実は、もっと奥が深いんです。
今回は私の故郷でもある浜松市のリノベーションまちづくりへの取り組みについて皆さんと共有させていただければなと思います。


① そもそもリノベーションまちづくりって?


 リノベーションまちづくりとは、「遊休不動産を活用して自治体の都市・地域経営課題を解決していくこと」、そしてリノベーションによって再生することで、産業振興、雇用創出、コミュニティ再生、エリア価値向上などを図る取り組みです。つまり老朽化した建物を取り壊すのではなく、今あるものを新しい使い方をして新たな価値を創り出し、エリアを変えていくまちづくりの手法です。

何よりも、民間主導でプロジェクトを興し、行政がこれを支援する形で行う「民間主導の公民連携」が基本であり補助金にできる限り頼らないというのが重要です。


浜松市では、2014年度よりまちなかの空き物件や使われていない公共空間を対象に遊休不動産利活用促進事業「リノベーションまちづくり」に取り組んでいます。
引用:浜松リノベーションまちづくり


浜松市でのリノベーションまちづくりのプロジェクトの流れは以下の図の通りです。

スクリーンショット (910)

② まちづくり→まちのコンテンツづくり


「人」が中心のまちづくりへ、つまり住むこと・働くこと・遊ぶことが一体となったまちづくりを作っていくことがエリアの価値を高める上で大切な考えになります。

スクリーンショット (911)

まずは、面白い人や活き活きした女性に関心を持ってもらい定着してもらう。そのような「人」が定着すると自ずと周りに人が集まり人が人を呼び、都市型産業が発生する。都市型産業が集積することにより、それに付随するサービスも発生する。そうしてまちのエリア価値が上昇していくという流れがまちのコンテンツづくりでは重要なプロセスになります。

例えば、大手ドラックストアやフランチャイズ店がテナントに入っただけでは根本的なまちの活性化につながりません。潜在する豊富な地域資源と有り余る空間資源を掛け合わせて歩いて楽しいまちづくりへ地元の民間人が主導となってエリアの価値を高めるのです。


③ まずは半径200mから


まずは小さくはじめ、成功を積み重ねることで、周囲も連鎖的に開発をしていきます。巻き込むエリアは、半径200メートルから。人々が歩いて周遊でき、コンセプトの統一が可能で、経営資源が限られた小さな組織でも始められる範囲です。
引用:小林大輔 note 「まちはもっと小さくていい!」

例えばスーパーの場合、「買い物をする」という行動を終えた後、他にすることがなければ、そのまま帰ってしまうか、別の場所へ移動します。

つまり、その場所(エリア)から離脱をしてしまいます。
各店舗(点)が繋がるようになることで、1つのエリア(面)が完成します。
まちづくりを考える上では、離脱させないような仕組みを考えることが、ものすごく大事です。


詳しくは、こちらの小林大輔さんの記事をご覧いただきればと思います。


まとめ

リノベーションとは、ただ建物をリフォームするのではなく、空き家物件を再生し、エリアを変えていくまちづくりの手法です。

地域を再生することは、地域エリアの価値(エリアに対する期待値)を上げることになります。そうすると路線価が向上し、固定資産税が増えることで自治体の財政をより健全な経営状態に近づけるといった好循環を目指しています。

私自身、浜松市が主催の3日間に渡って行われるリノベーションスクールに参加します。実際に遊休不動産を拝見し、エリアの特徴を考えながら、物件オーナー様へ事業計画を提案します。次回はスクールでの進捗状況をnoteに投稿しますので、温かく見守っていただけると幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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