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9bic/ハコイリムスコの追加加入メンバーの進化に驚いている件

 紫担当の六花清春は、グループ発足から8ヶ月後である2019年12月に加入しているのだが、加入からわずか半年強の現在、外見と内面の双方において進化が著しく、とても気になっていた。今回はその背景を考察することにする。

 加入当時のYou tubeを見ると、ニコニコと微笑んでちんまりと座っていて、ほぼ喋らない。可愛らしいマスコット的なキャラというのが、第一印象だしかし、3月に公開されたビターチョコデコレーションを踊った動画辺りからだろうか。あれ?ニコニコと佇むいつものキャラとは違うぞという印象を受けて、曲中ずっと目を惹いた。そして4月下旬頃からのtiktokである。同じ人とは思えないほど豊かな感情が垣間見え又、垢抜け具合いについては、磨くと光る原石であったことが証明されたことの他にない。
 極め付けは、6月に配信されたAliyahのMVであろう。普段とは異なる爽やかな印象の髪型がとてもよく似合い、黒で決めた衣装は彼のモチーフである影(陰キャラ)の部分を彷彿とさせる、ミステリアスな王子を魅力的に表現している。ビジュアルが目を惹くことで、ソロパートがとても堂々として見えるし、歌声もこれまでの楽曲の中で最も安定している。このMVから、彼はグループの中心的メンバーになっていくのではという、エネルギーを強く感じた。9bic melody で歌われる、エースという言葉がまさにぴったりである。

 陰キャというより、「大勢の中では目立つよりも傍観するタイプ」であることは間違いないと思う。それが初めに受けたニコニコして佇むという印象や、ミステリアスボーイというキャッチコピーに繋がっているのではないだろうか。実は、彼の脳内では色々と発言がなされているのではないかと思う。だからこそ、少人数の動画等になると傍観するタイプの性格が息をひそめて、彼らしい個性が大いに出るのだ。その突出し始めた個性が、6人の動画やMVにも発揮されてきた、ということではないだろうか。
 彼らしい個性と言ったが、自分のセールスポイントに気がつき、それを磨き上げて発信していくのは簡単なことではないと思う。まして、出来上がったグループに後から入るということは、緊張感や不安は勿論、否が応でも焦りも生じる筈。勿論、周りのメンバーの助け、スタッフやプロデューサーの力による影響も少なからずあるとは思うが、たったの半年でここまで進化を遂げた六花清春という人物は、アイドルとしての素質を持ち合わせていたことは勿論、並々ならぬ努力によって自分を磨き上げて、立ち位置を確立していったのではないかと思う。

 元気が良く騒ぐメンバー達を傍観する、落ち着きのあるお兄さん気質と、たまに出る親しみのある関西弁の魅力的に加えて、可愛らしさとカッコよさがミックスされた整ったルックスによる威力が凄まじい今日この頃。You tubeやSNSを見る限りでは、彼を支持する声が少なくなく、人気も上昇傾向であると思う。
遅れてきたエースの人気と実力が、どこまで伸びていくのか、それがグループにどんな影響を与えるのか、計り知れない期待を抱いてワクワクする、梅雨明けが待たれる今日この頃である。

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