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【UFC304】マンチェスターよりお届け【メイン以外の注目試合】『Edwards vs. Muhammad2』


大会色合い

メインにはウェルター級タイトルマッチ。ウスマンの牙城を崩した王者エドワーズに対して今回は幻想無き泥臭いファイトで白星を重ねてきたベラル・ムハマッドが挑みます。前回はコヴィントンが挑戦者だったため、待ちに待ったタイトルマッチといった感じでこの両者は21年3月に対戦していますがエドワーズのアイポークによりムハマッド試合続行不能でノーコンテストに。互いに悪口を言い合う両者、ベラルへのイジりがトレンド?ではありますが個人的には超楽しみな一戦です。王者エドワーズの立ち回りも楽しみ。つまり楽しみ!!!!!!

コメインにはアスピナルvsブレイズのヘビー級暫定王者決定戦。
と言うよりは異例のヘビー級暫定王者防衛戦?
ジョーンズとの対戦はミオシッチが先頭に立っているようで、これが今年こそ行われればようやく正規のベルトが動くというヘビー級ファイターにとっては歯痒い形に。アスピナルにとってはまさに目の上のタンコブとなっているジョーンズ、ミオシッチですがこの二人の対戦はあるのでしょうか。

アンダーカードには日本でお馴染みマネル・ケイプ、久々登場人気者?パディ・ピンブレットなど賑やかな選手とズラリと並ぶ実力者達で退屈しようのない面々。

イギリス大会は毎回カードのラインナップもよくて試合の内容と会場の盛り上がりも素晴らしくハズレがないので今回も腰を据えて観戦したい所です。

日本時間同日開催の超RIZIN.3が午後から始まりますが、どのくらい被りがあるか気にしつつ見ていく必要ありです。困った。

注目試合

プレリムの時点で会場が相当な熱気で包まれそうなカードの並び。
気になる、盛り上がりそうな、注目カード。

(フライ級:アーリープレリム④)ムハンマド・モカエフ🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿[#6] vs マネル・ケイプ🇦🇴[#8]

フライ級無敗のプロスペクトの一人、モカエフ。
23歳 12-0 (UFC 6-0) 2KO/6SUB

日本の平良選手と同じく、若い年齢・負けなし・グラップリングが得意としていて勝利後のマイクで平良選手が名前を挙げており無敗対決実現の空気もあったような気がしますが色々あって平良選手は当時5位のアレックス・ペレスと対戦することになって勝利した事から先にトップ5入りをいかれてしまったところで今大会出場。
UFCデビューのコーディ・ダーデン戦では膝蹴りから宙を舞うギロチンで勝利。直近の試合では終始組みの展開でアレックス・ペレス戦で判定勝利。

対するは元RIZIN王者、フライ級の悪童マネル・ケイプ。
30歳 19-6 (UFC 4-2) 11KO/5SUB

相手の都合、自分の都合どちらも合わせて数えきれないほど試合がリプレイスされる事と対戦予定だったカイ・カラ・フランスに対する言動でオーストラリアファンから特大ブーイングを受けたUFC293で目立つ存在になりましたが若くしてUFCデビューとなったフェリペ・ドス・サントスには見せ場を作らせてしまうシーンもありました。ここを獲って戦績に箔をつけられるか。

(フェザー級:プレリム④)ナサニエル・ウッド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 vs ダニエル・ピネダ

元CWバンタム級王者ナサニエル・ウッド
30歳 19-6 (UFC 7-3) 8KO/5SUB

イギリス大会は常連でニックネームはThe Prospectと名付けられていて幼少期からキック、柔術のトレーニングをするなどMMA選手としてのベースをしっかり作っているバランスファイター。
フェザー級に転向して4戦3勝1敗。前戦はUFC294でムハンマド・ナイモフとフルラウンドに渡る消耗戦で最終ラウンド終盤はいいポジションでパウンドを打って終わるものの判定負け。

対するはフィニッシュ率100%、ダニエル・ピネダ
38歳 28-15 (UFC 5-6) 9KO/19SUB

レスリングをバックボーンに持っていて試合でもテイクダウンをテイクダウンを取りに行く姿勢はもちろん、柔術黒帯であり下になっても腕十字に繋げられたりグラウンドではどの局面でもOKなスタイル。
なんと言っても右の強打も強力で右ストレートでダウンを奪うこともしばしば。
Legacy FCやBellatorでの試合経験もあり、2012年頃UFCをカットされて2020年に再契約。
約1年前となる前戦アレックス・カサレスとの試合は見応えあったのをよく覚えています。ファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得した試合。腹へのクリティカルヒットを受け続けても立ち続けるタフネス。

(フェザー級:メインカード①)アーノルド・アレン🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿[#6] vs ギガ・チカゼ🇬🇪[#10]

UK大会では起爆剤の役目を担うアーノルド・アレン。
30歳 19-3 (UFC 10-2 ) 7KO/4SUB

左のストレートで下がらせてケージを背負わせたら左右のフックコンビネーションで畳み掛ける回転力でUFC10戦10勝無敗街道を歩んでいましたがマックス・ホロウェイ、エフロエフといった強豪相手に現在2連敗中。前戦のエフロエフ戦ではレスリング地獄に引きずり込まれフラストレーションの溜まる試合に。

対するは久々登場ギガ・チカゼ。
35歳 15-3 (UFC 8-1 ) 9KO/1SUB

一時期はトップランカー街道を歩んでいたように見えましたがカルヴィン・ケイターに肘でボッコボコにされてしまいますがちょうど1年前のアレックス・カサレス戦で復帰し判定勝利。
左ミドルが悶絶KOレベルに強力でそれを布石とした左ハイ、左のストレートも強力。ケイター戦以来のランカーを相手にギガキック炸裂なるか。

(ライト級:メインカード③)ボビー・グリーン🇺🇸[#15] vs パディ・ピンブレット🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

ノーガードボクサー、ボビー・グリーン。
37歳 32-15 (UFC 13-10 ) 11KO/9SUB

UFC300から今年2戦目を迎えます。ノーガードスタイルで楽しませてくれるので好きな選手です。ファーガソンへの肩固めフィニッシュ、ドーソン秒殺KO、緊急出場でマカチェフやターナーとの試合も受けるなどファンからの支持も熱いでしょう。

その相手となるのはUKファイターの人気者スター候補パディ・ピンブレット。
29歳 21-3 (UFC 5-0 ) 6KO/9SUB

独創的なグラップリング、サブミッションと豪快な勝ち方でCWを沸かせUFCに参戦し今回で6戦目。
デビューから3戦目まではKOと2つのRNCで会場爆発フィニッシュ勝利を続けてきましたが4戦目の物議判定と前戦まさかのトニー・ファーガソンとの試合が組まれイマイチな内容の中判定勝利で少なくとも個人的にはスターとなるには難しい道を辿っている途中だなと思うこの頃ではあります。
とはいえ今回はなんだかんだランキング入りをかけた一戦。グリーンのペースにさせずアグレッシブにいってサブミッションを取ることができるか。

その他気になる選手たち

ウェルター級 サム・パターソン🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
193cmのライト級長身族だったがスカ負け後ウェルターに転向し前戦RNCでフィニッシュ勝ち。

・バンタム級 ジェイク・ハドリー🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
フライ級ファイターだが緊急出場で1つ上のバンタム級で参戦、、、するもウェイト1ポンドオーバーしてしまう。

ストロー級 ブルーナ・ブラジル🇧🇷
DWCSでは綺麗なハイキックKO勝ちでインパクトを残すも本戦では苦戦中。ピンブレットの友達モリー・マッキャンと対戦。

・ミドル級 グレゴリー・ホドリゲス🇧🇷
通称ロボコップ。現在2連続KO勝ち中。肘が得意な10勝1敗実力者クリスチャン・リロイ・ダンカンと対戦。 

※※※試合後追記※※※