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【UFC294】これはもう魔界決戦。【メインイベント以外の注目試合】UnderCard PICK UP『UFC294 Makhachev vs Volkanovski 2』


大会色合い

近年ではヒゲをモッサリ蓄えて組み技全開のダゲスタンの勢いが止まらず、10月はそんな選手がズラッと並ぶアブダビ大会が開催されるのがお馴染みとなってきていますが、「外見に統一感があって皆強い」というとスラムダンクの山王工業を思い浮かべてしまいます。
対する相手にはブラジル人選手が並んでいて、キャラが立っていて個性溢れる選手たちと考えるとまぁ湘北っちゃ湘北か、と無理やりブラジル人選手と湘北高校のキャラを被せてる筆者です。

そんなビッグイベントが待ち望まれる中、ゴリ(パウロ・コスタ)と流川(オリベイラ)が負傷欠場してしまい、いつの時代も行われるロシアvsブラジルMMA頂上決戦の全ては唯一残った天才・桜木(ジョニー・ウォーカー)のみに託される事態となってしまいました。

スラムダンク例えはここまでにして、
オリベイラOUT > ヴォルカノフスキーIN
コスタOUT > ウスマンIN
という豪華緊急出場大会となったアブダビ大会、日本時間深夜開催のためリアタイせずに眠れる自信がありません。(起きる自信もありません)

注目試合

メイン、コメイン以外の注目試合をピックアップ。
ほとんど注目な今大会。予習の足しになればと思います。

(ミドル級:プレリム①)シャラプディン・マゴメドフ vs ブルーノ・シウバ

最強の問題児、シャラプディン・マゴメドフ。
29歳 11-0 (UFCデビュー) 10KO

昨年の最も注目された新人選手がボー・ニッカルだとすれば、今年はこの人と言ってもいいくらいの注目度。
ダゲスタンで喧嘩に明け暮れ、最近のSNSでは街でイチャつくカップルを見てはその男性を殴り倒す動画(宗教上の理由がキッカケのようでしたが)が拡散され、柔術大会で脚を極められた後に立ち上がって相手へ蹴りを入れるなど、話題は盛りだくさん。

ファイトスタイルはダゲスタンでは珍しいストライカー。蹴り技が多彩でタイクリンチでの膝を連打したりとにかくローカル団体での試合映像は怖いの一言。
試合は楽しみですが勝ち進んでいっても何か事件を起こしてクビになりそうな気もするアブナイ選手です。

対するは高いKO率を誇るブルーノ・シウバ。
34歳 23-9(UFC 4-3) 20KO

主導権を握られていたり、グラップラーにコントロールされても一気に流れを変えて勝利に持っていくタフファイター。
サブミッション勝利はないものの、柔術黒帯でもあります。
今年4月にはブラッド・タヴァレスに膝、ストレートをヒットさせKO勝利。
6月の大会にも出場し、ブレンダン・アレンにダウンを奪われRNCで敗戦しています。

シャラプディン・マゴメドフは減量しない、など試合直前に色々な憶測が飛び交ってるようですが、ブルーノ・シウバとのいい喧嘩を期待します。

(フェザー級:プレリム③)ナサニエル・ウッド vs ムハンマド・ナイモフ

ロンドン出身でUFCロンドン大会の常連、”The Prospect”ことナサニエル・ウッド。
30歳 19-5(UFC 7-2) 8KO/5SUB
25歳にしてCWバンタム級王者の実績を引っ提げて契約しデビュー。ガブリでの首のコントロールが強く、2018年には3試合して3連勝3サブミッション(ダース1、RNC2)。
幼少期からキックボクシング、のちに柔術を取り入れてMMA選手としてトレーニングしていてバランスの取れたファイター。
22年7月のチャールズ・ローザ戦からフェザー級に転向し3連勝中。
前戦はUFCロンドンでアンドレ・フィリと対戦しシーソーゲームの激闘の末、ユナニマス判定勝利。
ロンドン大会は3戦3勝、アブダビ大会は2戦1勝1敗。

対するはタジキスタンから、ムハンマド・ナイモフ。
29歳 9-2 (UFC 1-0) 5KO/2SUB

TitanFCを主戦場にし2020年のDWCSに出場。コリン・アングリン相手に敗戦し契約ならず。
今年6月に急遽代役でライト級バウトでUFCデビュー、相手はジェイミー・ムラーキー。
スイッチしながら詰めてきたムラーキーにサウスポーでの前手右フックをぶち込んでダウンを奪い、パウンドアウト。
ボディへのスピンキックでムラーキーの渋い表情も引き出していました。
今回は本来の階級、フェザー級で2戦目に挑みます。

ライト級のムラーキーをKOしたパワーを持つナイモフに対してナサニエル・ウッドが組み、打撃をどう混ぜて展開するか。
身長、リーチはナイモフに劣るものの前回のアンドレ・フィリほどの体格差に比べれば、、と思えば大丈夫とも取れますが果たして。

(フライ級:プレリム⑧)ティム・エリオット[#10] vs ムハンマド・モカエフ[#11]

絶対負けないマンこと、ムハンマド・モカエフ。
23歳 10-0 (UFC 4-0) 2KO/5SUB

アマチュア23戦無敗、UFCでも未だ負けなしの若手の超有望株として期待され現在ランキング11位
デビュー戦ではコーディ・ダーデンをギロチンで葬り、現在4連勝。
前戦はジャフェル・フィーリョにサブミッションで勝利しますが、途中膝十字の形を取られてしまい、完全に足が反り返るもこれを凌いで逆転勝利を飾りました。凌いだというか、強靭な意志で耐えたというか。
いずれ平良達郎選手とも拳を交えるであろう無敗のプロスペクト。

対するはTUFでおぎちゃんこと扇久保選手を決勝で下したベテランランカー、ティム・エリオット
36歳 19-12(UFC 8-10) 3KO/6SUB

一度リリースされTUFで復活した苦労人ですが現在フライ級10位に位置付けています。
前戦はアラン・ナシメントの代役となったアルタミラノに判定勝利。
その前には当時5連勝中だったヌルマゴ一門のフライ級担当、タギル・ウランベコフにフルラウンドの試合で判定勝ち。オーバーハンドを効かせる場面もあり、スクランブルでも見せ場を作るなどまだまだやれる事を証明しています。

(バンタム級:メインカード①)サイード・ヌルマゴメドフ vs ムイン・ガフロフ

ヌルマゴでいながらハビブとは血縁関係にないダゲスタン強豪、サイード・ヌルマゴメドフ。(だったはず…
31歳 17-3(UFC 6-2) 4KO/5SUB

多彩な蹴り技と組み技でランキングを駆け上がるダゲスタン出身のファイターで、個人的に好きな試合はサイードヨクブ・カフラモノフとの組み技合戦です。距離を詰められるとバックブロー使いがち。
コーディ・スタマン戦では1分に満たない時間でギロチンを極めファイトボーナスを獲得しています。
前戦は先日エイドリアン・ヤネスの足を破壊したジョナサン・マルティネスとの対戦で判定負け。ただしサイードを支持する声が多く有効打ではサイードが上回っていました。
もう一つの敗戦、ラオニ・バルセロス戦ではテイクダウン取れずスピン系の打撃終わりに背後を取られコントロールされる時間が多く、封じられてしまい敗戦。
いずれの2敗も接戦で、手堅い試合を今回も期待。

対するはタジキスタンからUFC2戦目、ムイン・ガフロフ。
27歳 18-5 (UFC 0-1) 10KO/7SUB


2021年のDWCSに出場しますが敗戦し契約ならずも今年の6月に同郷ナイモフと揃ってUFCデビュー。今回も揃ってアブダビ出場し大一番に望みます。
カスタネーダとのデビュー戦ではブンブン丸の印象で頭から突っ込み注意を受ける場面もありましたが、スピンニングキックや踵落としも見せていました。
試合はヘッドムーブに対してハイキックを合わされてしまいダウンを奪われるなどして敗戦。テイクダウンは取れずスクランブルも及ばず。強豪を相手にチャンスを掴めるか。

(ミドル級:メインカード②)イクラム・アリスケロフ vs ワーレイ・アウベス

大注目のUFC2戦目イクラム・アリスケロフ。
30歳 14-1(UFC 1-0) 5KO/5SUB

昨年DWCSでキムラでサブミッション勝利し契約を獲得。
唯一の敗戦は2019年にBrave CFでの魔王チマエフとの一戦。
テイクダウンはされなかったものの、ジャブにアッパーを合わされてしまい失神KO負け。それ以降は6連勝2KO/3SUBで虎視眈々と戦績を積み重ねています。
満を持してデビュー戦はUFC288でのフィル・ハウズ戦。ヘッドムーブで打撃を避けるフィルの顎を打ち抜き衝撃KOとなりました。
新時代到来のミドル級のトップに食い込むことに期待です。
コスタ、イマボフとの試合が組まれますがいずれも流れています。

対するはイマボフに変わって約二週間前代打のワーレイ・アウヴェス。
32歳 14-6(UFC 8-6) 4KO/6SUB


2014年のTUFで優勝しUFCと契約。
コルビー・コヴィントンにギロチンチョークで初黒星を付けており、コヴィントンに対してウスマン以外に土をつけた唯一のファイターでもあります。
2021年にアブダビ大会に出場していてムニール・ラジーズと対戦。
猛烈なミドルキック連打&パンチでKO勝ち。
現在1KO負けを含む2連敗中。
前戦は今年1月ブラジル大会でニコラス・ダルビーと対戦し判定負け。
普段はウェルター級で試合をしていますが、今回は急遽オファーもあってミドル級での試合を受けています。

(ライトヘビー級:メインカード③)マゴメド・アンカラエフ[#2] vs ジョニー・ウォーカー[#7]

僕が最も推している男ジョニー・ウォーカーの勝てばタイトル挑戦が現実味になってくる大一番になります。(アカウントのアイコンの選手です)

31歳 21-7(UFC 7-4) 16KO/3SUB
2018年に開催されたブラジル版コンテンダーシリーズに出場し勝利を収め、契約を掴んでいます。現在ランキング7位
柔術は茶帯でムエタイをバックボーンとしており、「おもしろブラジル人が入場してきたぞ」と思っていてライブで入場を見てたら、あっという間にそのキャラクター性の虜になってしまいました。
理不尽首相撲跳び膝などその大きな体格、長いリーチから繰り出す理不尽KOでデビュー3連勝(11月、2月、3月と短期3連戦で全て1R KO、いずれもファイトボーナス獲得)を飾り、入場、インターバル、勝ち名乗りではとぼけ顔でおちゃらけてみせたり激しい勝利パフォーマンスで肩を負傷してみたり愛くるしいキャラクターナンバーワンです。
サークノフ戦の試合後パフォーマンスでの絶望した表情と負傷時のスローリプレイで飯3杯いけます。

その後は5戦4敗2KO負けと未知のまま爆上がりした期待値に届かぬ内容が続いてしまいますが負けっぷりもいいものです。
直近ではクテラバ、クレイグ、アンソニー・スミスとUFC諸先輩方に対して復活と成長の3連勝。クレイグ戦の片足取られながらの理不尽パンチKOではおかえりジョニー・ウォーカー!と心の中で叫んでしまいました。

対するはダゲスタンのライトヘビー級担当、9連勝中マゴメド・アンカラエフ。
31歳 18-1(UFC 9-1) 9KO

盤石な試合運びで手堅く勝ち星を重ねベルトまであと一歩のところに位置付ける強豪ランカー。もちろん組みも上手いですが左の蹴りがめちゃくちゃ強い。現在ランキング2位
2019年のダルチャ・ランギアムブーラ戦では2R漬けてコントロールしたかと思えば3Rには衝撃の前蹴りKO
クテラバとの第1戦は挑発からエキサイトし右のフックを被せた後に左ハイキック連発。フラつくクテラバを見てレフェリーが早めのストップ。
第2戦ではカウンターのフックで沈め強烈なパウンドアウトでKO勝ち。
前戦はヤン・ブラホビッチとチャンピオンシップを争いますがドローによりベルト戴冠ならず。
2Rにはインのカーフで右足をぶっ壊されオーソにスイッチするも3R以降さらにカーフを浴びる。後半ラウンドは組みの展開を掴んで長いコントロールで失ったポイントを戻しました。

チアゴ・サントス戦では、バランスを崩したアンカラエフ>詰めるサントスのフックに合わせてタックル>切られて四つ>アンカラエフの膝>離れ際サントスのフック側頭部に被弾でダウン
と、珍しいダウンシーン。

というわけで試合予想は
・シングルレッグを取らせて片足立ちパンチ連打
・四つ組の離れ際エルボー
・カーフで削ってイヤイヤタックルに跳び膝
・理不尽首相撲を発動してエルボー葬

以上を全部やってジョニー・ウォーカーがKO勝ちします!!!
ランキング2位に勝てばタイトルが見えてくる。
絶対に勝ってくれ!!

その他注目選手

ジャビッド・バシャラート
2021年DWCS出身。14戦負けなし。バランスファイター。
ビクター・ヘンリー
元DEEPでお馴染み。RIZINでは金原選手をKO。UFC4戦目。
トレバー・ピーク
KO率100%の鉄槌パンチマン。喧嘩スタイルのタフガイ。UFC3戦目。

※※※試合後追記※※※

面白かった試合、見返したい試合

今大会はイリーガル、いわゆる反則によるアクシデントがよく起こっていて主催者としては胃の痛くなるような空気が巻き起こった内容でもありました。
とは言え、期待通りの試合ももちろんあったので書き置きします。

(ミドル級:プレリム①)シャラプディン・マゴメドフvsブルーノ・シウバ

UFCでの登録名はシャラ・マゴメドフとなったシャラプディン・マゴメドフが蹴りを主体にブルーノ・シウバを牽制します。
オーソの左でロー、ミドルと打っていきますが2分経過した頃、軌道のわかりにくそうなハイキックを効かせ、跳び膝で詰め寄ります。流れを変えたい柔術黒帯のシウバですがタックルは切られてしまい、作り直したいところ。

組もうとすれば首相撲、膝蹴り、離れればローキックで太もも外側は真っ赤のシウバですがローに合わせてタックルし、ようやくテイクダウンを取ります。
これで一安心かと思われましたが下からもエルボー、フックを浴びせてくるマゴメドフ。シウバが腰をあげれば蹴り上げ、ラウンド終盤にはハンドプラントのような蹴りを立ったシウバにヒットさせます。なんだこの人。

3Rでも相変わらず蹴ってくるマゴメドフのローに合わせてシウバがテイクダウン!
下になってもエルボーをコツコツ当てるマゴメドフ、片足が相手の肩に乗って三角いけるやろ!ってところでも殴ることに徹底します。終盤またハンドプラントを放つもアブダビ独特の気の抜けたブザーで試合終了。
スタッツでは打撃数107のシウバに対して222のマゴメドフ。有効打の比率も似たような割合でマゴメドフのデビュー戦勝利となりました。

グラウンドはこのスタイルでやっていくのかは疑問が残りますが、異質なミドル級ファイターであることは間違いないと思われます。


(フライ級:プレリム⑧)ティム・エリオット[#10] vs ムハンマド・モカエフ[#11]

ベテランvs新星対決。
頭を左右に振って距離を詰めるエリオット、静かに距離を保つモカエフ。
エリオットがテイクダウン>モカエフが立って逆にタックル>エリオットタックル切る、といった流れでレスリングの攻防が続いて見応えのある試合でしたが、エリオットがガブると反則のPRIDE膝蹴りを打ってしまい試合中断。あの膝蹴りにちょっとレトロな懐かしさを感じました。

1Rの終盤、2開始直後にモカエフはタックルを狙いますがいずれもギロチンをセットするエリオット。深そうですが極められず。
ガードポジションに落ち着いたモカエフはパスガードを狙っていきますが攻めきれず、立ち上がってパウンドを打ったところでエリオットが三角セット!!!からのモカエフがスラムをズドンで解除!!

3Rにはまたもやエリオットがケージ際PRIDE膝蹴り炸裂し試合中断。
同じポジションから再開するとモカエフが相手の股に腕を入れてひっくり返して反転。なんか上半身でやる内股みたいな。見た事のない返しを見せました。トップにいるモカエフが隙をついて相手の脇に頭を入れ込むと横にズレて肩固めの形になりエリオットがタップ!!!

SUB合戦を新星ランカーモカエフが制しました。ハイレベルのフライ級。
日本人ランカーとしてタツロータイラのランク入りに期待が膨らみます。


(バンタム級:メインカード①)サイード・ヌルマゴメドフ vs ムイン・ガフロフ

距離を取って蹴りたいサイードですが、厚みのあるガフロフが中央から距離を潰してプレッシャーを掛けていきます。
タイミングを見計らってオーバーハンドを打って距離を詰めタックルに入るガフロフ!!
そこにすかさずサイードがニンジャチョークをセットしガフロフがタップ!!!

流石のサイード。カフラモノフ戦でも見せた得意の形で1分ちょっとの秒殺勝利となりました。これでもノーランカー。というか元ランカー。


(ミドル級:メインカード②)イクラム・アリスケロフ vs ワーレイ・アウベス

チマエフ以外に絶対勝つマン、アリスケロフ。流石に普段ウェルターで試合しているアウベスに比べて体に厚みがあります。
上下のフェイントを見せながら右ストレートを当てるアリスケロフ。
直後ノーモーションのジャブをヒットさせアウベスがダウン!
ケージに詰めてハイキックをガードされると今度は跳び膝蹴り!!
右膝を避けようと振ったところに左膝ズドンでヒットしフック、アッパーのラッシュでレフェリーストップ!!

得意のキムラでコンテンダーシリーズで勝ったアリスケロフですがデビュー戦は2戦連続KO勝利。
幻想ではなく実力を示した2試合で今後の期待が膨らみます。
チマエフを追いかけてミドル級ベテランランカー達に対して勝ち上がれるか。


大会総括<砂漠ちゃう、UAEや>

マカチェフによるハイキックKO劇で幕を閉じたアブダビ大会となりましたが、終わった後のモヤモヤ感は拭えず、明け方Xを彷徨っていた筆者です。プレリムを途中まで見て、仮眠してメインカード後半を朝4時ごろからリアルタイムで視聴しました。

今回は選手の負傷によってメイン、コメインとカードが変更
アクシデントによるノーコンテストが2つと、大会前の大きく膨らんだ期待とは異なるもやもやとした結果に。

個人的に、もやもや・オブ・ザ・ナイトを受賞したのはもちろんウォーカーvsアンカラエフ
ケージ際での展開の中、アンカラエフによる反則の膝がウォーカーの顔面に直撃し中断。医師の確認によって続行不能の判断が下されレフェリーは試合終了のジェスチャー。何が起こったんかと速報記事を確認すると、、

医師「今いる国はどこか分かる?」
ウォーカー「ここは砂漠だぜ!」
医師「こいつ膝効いててあかんわ」

※ニュアンスは適当です。

このやりとりで、国名が答えられない=認識障害?にある、とみなされノーコンテストの裁定に。
5分のタイムアウトもなく即判断が下されてしまいました。
その後ウォーカーは落ち着けずレフェリーを突き放し、デイナ・ホワイトまでオクタゴン内に入ってきてカオス状態。

これに関しては、判断が速かったと思えます。
会見でデイナ・ホワイトはこの医師についての発言で「経験の浅い医師」という言葉を使って回答しているというポストを見ました。これや如何に。
ローブロー、アイポークには5分の回復時間が与えられるのにグラウンド状態の膝に対してはそれがないようで、それに対し元ミドル級チャンプ、マイケル・ビスピンがルール改正を唱えている動画もX翻訳アカウントの方が上げていました。
UFCのレフェリーたちはボクシング界隈からきていて、ボクシングでは起こらないアイポークに対する回復時間が遅れてルールとして追加されたようです。
膝も追加してあげて、、

効いてたのか、効いてなかったのかは当人、現場の人たちでないと分からないと思いますがファンとしては必ず再戦が組まれることを願うばかりです。

その後のコメイン、メインは直前オファー、階級の話を抜きにすれば凄い内容でした。
チマエフのコントロールの強さと弱点、ウスマンの対応力、パンチの巧さ、チマエフの怖さとウスマンの粘り強さどちらも出た試合でした。
これに勝った魔王チマエフは次戦タイトルマッチになる模様。

マカチェフの伏線回収バッチリの左ハイKOも凄かったですが、その後のヴォルカノフスキーの感傷的な会見も新鮮でした。
チャンピオンの苦悩を語っていて、強すぎるフェザー級の魔王でしたが彼も人間。より応援する気持ちが強くなった筆者です。次のフェザー級防衛戦までに心身共に回復して欲しい。

次回は11月、最多KOの記録を持つデリック・ルイスのUFC契約更新1試合目がメインイベントとして行われるファイトナイトブラジル大会!!!