【UFC 302】ダイヤモンドは砕けない【メイン以外の注目試合】『Makhachev vs. Poirier』
大会色合い
現代の花形階級、最激戦区ライト級のタイトルマッチがメインイベント。
ハビブ・ヌルマゴメドフ去った今、現代MMAを席巻するダゲスタンの大将・現UFCライト級王者イスラム・マカチェフに挑むは自身にとって正規王座挑戦3度目となる”The Diamond💎"ことダスティン・ポイエーまたはポワリエ、もしくはポイリエ。
ちなみにジョン・アニクのポッドキャストでは”マカチェフ”の発音について触れられていました。マハチェフ寄りの人もいればマカチェフ寄りの人も。
さて、大雑把に見ればグラップラーvsストライカーの構図ですが、マカチェフは前戦ヴォルカノフスキーに対して腹への蹴りなど下段への攻撃を伏線としつつ、ステップによる距離感を駆使した左ハイキックでノックアウトしていてダゲスタンレスリング&グラップリングをメインウェポンとしていながら他の引き出しも装備していって長期政権を感じさせる戦いぶりを見せています。ちなみにライト級は4度以上防衛した王者は未だかつておらず。
コメインには前ミドル級王者ショーン・ストリックランドとシークレットジューサーのパウロ・コスタによるキャラ濃い目のマッチアップ。
注目試合
(ウェルター級:プレリム③)ミッキー・ガル🇺🇸 vs バシル・ハファス🇺🇸
FuryFCより突如現れた弾丸レスラー、バシル・ハファス。
32歳 8-4 (UFC 0-1 ) 1KO/4SUB
約1年前にジャック・デラ・マダレナの相手として召集され破れたものの、ボクサーのマダレナに消耗戦を敷いて動き続けたことで印象に残った選手。
ある意味その後のマダレナに大きく貢献したのではないかと勝手に解釈。
久しぶりの参戦で勝利を掴めるか。
対するは、更に久々の古参ミッキー・ガル。
32歳 7-5 (UFC 6-5 ) 6KO/SUB
バックを取れば餌を撒きに撒いてRNCを極めるマジカル・チョーカー。
かつては先日青木真也を相手にセージノースカットしてしまったセージ・ノースカットや、CMパンクを相手にチョークを極めていましたが2年前のマイク・マロット戦で豪快KOされてしまい、それ以来の試合となります。
(ライト級:プレリム⑤)グラント・ドーソン🇺🇸 vs ジョー・ソレッキ🇺🇸
バックコントロール職人、グラント・ドーソン。
30歳 20-1 (UFC 8-1 ) 4KO/13SUB
スクランブル、特にガブってからのバックへの回り込みが異常にスムーズなドーソン。
昨年の試合ではライト級トップ戦線を歩んでいたダミール・イスマグロフを相手に終始バックコントロールで時間を与えず完封。
続くUFCApexシリーズのメインイベントとして組まれたボビー・グリーンとの試合ではランキング入りかと思われましたが、まさかの1R33秒ボビー・グリーンのワンパンに沈んでしまいトップ戦線から大きく後退。
UFCでの初敗戦からの復帰戦となります。
対するは子泣き爺、ジョー・ソレッキ。
30歳 13-4 (UFC 5-2 ) 9SUB
ケージに押し込んで背後に周り、足によるフックで流れるように相手の背中に乗ってチョークを仕掛ける子泣き爺スタイルのソレッキ。ドーソンとはまた違ったスタイルでバックテイクをする選手ですが前戦はドラッカー・クロースへ下からのアームバーを仕掛けるもののスラムを頭部で受けてしまいKO負け。
互いに痛いスカ負け明けの背後職人同士のマッチアップ。
(ミドル級:プレリム⑦)セザール・アルメイダ🇧🇷 vs ロマン・コピィロフ🇷🇺
昨年DWCSで契約したキック出身セザール・アルメイダ。
36歳 5-0 (UFC 1-0 ) 4KO
デビュー戦ではディラン・ブドゥカと対戦。しつこいタックル、ケージレスリングを展開されテイクダウンを許す場面もあったものの、ケージ際でディフェンスしながら相手の頭部を殴ってダメージを与え、最後は腰にある相手の頭部を肘打ちするアレでノックアウト。UFC2連勝を狙います。
対するは鋭い打撃を持つものの前回してやられてしまったコピィロフ。
33歳 12-3 (UFC 4-3 ) 11KO
しっかりと武器は持っているものの、前戦アンソニー・ヘルナンデス戦ではプレッシャーで消耗させられてしまい最後はRNCを取られてランキング入りを逃してしまいました。
今回の相手はキック出身でありTDDの脆さから組みでは優位に立てそうなのでサンボ出身コピィロフは組むかどうか?
ランカーとの試合だった前回とうってかわって今回はデビュー2戦目を相手にどのようなパフォーマンスを見せるか。
(ミドル級:メインカード③)ケビン・ホランド🇺🇸 vs ミハル・オレクシェイチュク🇵🇱
試合中おしゃべり野郎、ケビン・ホランド。
31歳 25-11 (UFC 12-8 ) 14KO/7SUB
前回はベラトールの人気者MVPのデビュー戦の相手を務めて見事に相手の術中にハマってしまってある意味仕事をやり遂げました。
更に先日発表されたニック・ディアスの復帰戦オファーもあったそうですが、それは断ったとの見出しを見かけました。(記事は読みませんでしたが)
ウェルター級で2連敗中。今回久々のミドル級復帰となって今後の展望や如何に。
対するは、前戦踏んだり蹴ったりのオレクシェイチュク。
29歳 19-7 (UFC 7-5 ) 14KO/1SUB
前戦UFC299のミシェル・ペレイラとの試合では、腹に三日月ミドルを食らってボディブロー、膝蹴りと腹を粉々にされた挙げ句RNCで絞め落とされるという悶絶失神フルコースを味わってしまいました。
ここは名前のある曲者ホランドを喰って、ミドル級の階段を駆け上がるペレイラを追いかけたいところ。腹を守るべし。