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「喋々喃々」(小川糸)
小川糸さんの作品は、これで5冊目です。
なかなかの長編でしたが、ほぼ一気読みでした。
あらすじ
東京の下町でアンティークきもの店を営む栞。
彼女は、過去の恋愛を引きずっています。
また、彼女は少し複雑な家庭環境で育ちました。
ひょんなことから優しい春一郎と出会いますが、彼は既婚者。
しかし、二人はゆっくりと距離を縮めていきます。
家族とは、愛とはを考えさせられる作品です。
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感想
テーマが不倫・純愛のため、受け入れられない人は多いと思います。
ただこの作品は、人が人を愛する純粋な気持ちがクローズアップされているので、ドロドロした感じは一切ありません。
それどころか、私は、読み終わった後に二人の幸せを願わずにはいられませんでした。
障害は多いとは思いますが、それを乗り越えてこその幸せもあると思います。
もちろん不倫はダメなので、全てを清算してからの幸せですけどね。
小川さんの作品は、やっぱり季節や食べ物や人の心情の表現が、優しくて素敵です。
長編ではありますが、疲れることなく一気に読めました。
よかったら私の書斎をご覧ください。(ブクログへのリンク)
ご覧いただきありがとうございます。
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素敵な本に出会えますように。