組織内で裏切りが発生する構図を考えてみた
Netflixで、アメリカのドラマシリーズ「SUITS」のシーズン9が始まりました。
この「SUITS」というドラマが私は大好きで、Season 1 から繰り返しみてみます。
このドラマを中核となるフレーズが3つあります。
・"You have my word." (約束を守るよ)
・"talk behind my back" (陰口を言う)
・"Loyalty" (忠誠心)
「SUITS」は、信頼と裏切り(影でコソコソするやつ)で構成されていて、しばしば現実世界の仕事上で起こる問題について考えさせられることが多いドラマです。
自分自身
基本的に、忠誠心高く、約束を守りながら仕事をしたいと心に留めて働いています。しかし仕事の内容や担当のプロジェクトによっては、知っている情報の量やタイミングで、裏切っていると捉えられたり、少なくとも面白くないと思われたりすることもあります。
ドラマ「SUITS」から学べることとして、八方美人は仕事としてはありえない。そのため、誰に対してLoyalty(忠誠心)を持ち、どのmy word(約束)を守るかが重要だと、私は認識しています。
裏切るという構図を整理してみた
仕事で八方美人であることは難しいことを認識し、組織内の裏切りがどう発生しているかを整理してみました。
今回、整理した軸は
・議論する人/議論しない人
・主義・主張が一貫している人/人や場面で発言が変化する人
という分け方をしました。
裏切る人というは、人や場面で発言が変化しないと、人の裏をかけないので、左の象限にいることは確かです。
その中で、議論をするタイプとしないタイプに分けると、議論を好むタイムは意見を交換するのが好きで、そこに人を傷つける他意がない人が多い。
そうすると、組織内で裏切る人は「人や場面で発言が変化」し、表立って「議論しない」人なのではと考えてみました。
左下の象限「裏切る人」は、他の象限をどう見ているでしょうか?
一番裏切りやすい相手は、右上の象限「主義・主張が一貫した、議論をする」人です。何を考えているかがわかりやすく、かつ、議論によってそれを表明しているからです。
主義・主張が一貫していることから、自分に都合が悪いことが発生した「裏切る人」は、左上の「焚き付けやすい野次馬」と右下の「利用しやすい人」を使って、右上の象限のターゲットを裏切れるのかなぁと考えました。
また、別のパターンとして、左下の象限内の戦いもあります。
特に主義・主張はなく、お互い人や場面で発言を変えてきた人たちの中で、ポジション争いや領土争いが起きたときは、左下の象限内の戦いになります。その戦いは不毛にもかかわらず、左上の「焚き付けやすい野次馬」と右下の「利用しやすい人」は巻き込まれ、団体同士の代理戦争に発展することもあります。
組織内の裏切りは防げるのか
改めて、SUITSを通して、信頼と裏切りについて考えてみましたが、できたら「裏切り」には仕事上で出会いたくないものです。
裏切りに巻き込まれないようにするためには、裏切りを理解する必要があると考えました。
裏切りの構成要素は
・誰かの発言
・人の組み合わせによる場面の変化
・本質的な課題や問題を避けた状態(議論しない状態)
が重なり、裏切ろうとする人の「立場」が危うくなったり、優位にできそうになったりすると発生します。
それを防ぐには
・発言ではなく、起こっている事象に注目する
・組み合わせによる場面の数を減らし、関係者を集めた透明性を高め
・解くべき課題か否かを見極める
ことが大切です。
実際、SUITSの中でも、裏切った相手を打ち負かす際は、
・法律で応戦できるトピック・題材を選び
・仲間内の情報共有を徹底し、
・優先順位と役割分担を決める
というのが、ドラマの課題解決のアプローチでした。
さいごに
ドラマを見ながら、何を考えているんだ、という話ではあるのですが、
「SUITS」を通して、組織内で裏切りが発生する構図を考えてみました。
子どもたちを保育園に迎えに行く道すがら考え始めたのですが、思ったより文字にすると長くなってしまいました。
「私はこう思うよ」「ちょっと違うんじゃない?」という意見があれば、コメントをTwitterなどでいただけると嬉しいです。
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