さらば FUJI ROCK FESTIVAL
2001年初めてフジロックに参加、苗場の地を踏む、僕等の世代はスキーブームを通っているので本来はスキーで何回か来ている人も多いのだが、ユーミンもスキーも無縁で過ごした青春、ロックばかり聞いていたジーザスアンドメリーチェンやストーンローゼスのファーストアルバムに感動して、こういうなんか桃源郷みたいな世界観に憧れた
2001年フジロック会場を目にした時「あぁここだった」サイコキャンディーとローゼスのファーストが頭の中流れた、いつかここでストーンローゼスとジザメリを見たい
しかし2001年当時両グループは解散していた、その時点では見られる可能性は限りなく0に近かった、しかしフジロックは素晴らしいフェスでローゼスやジザメリが居なくても充分私の人生に大きな影響を与え、毎年ブラック企業勤めや資金難を跳ね返し2015年まで前夜祭から参加、宿泊はキャンプのみで通い続けた、2012年には電撃的に再結成を果たしたストーンローゼスが出演、夢は半分叶う
一方ジザメリも再結成し、サマソニに出演、豊洲pit、スタジオコーストでの単独ライブなどに足を運び、特に私の人生を変えたアルバム「サイコキャンディー」再現ライブは感動したものです
しかしこのバンド、あまり伝説的なライブをするわけでは無いし、若い頃は客とケンカしてライブを中断したり暴動紛いのモッシュを発生させたりしていたが、今は普通のオジサンが弾き、歌う懐メロ的な淡々とライブ、まぁそういう感じもね、自分も歳とったからね
2012年のローゼスを観て半分フジロックでの夢が叶い、そうして段々とロックというものに対する現役感が薄れてきて、またフジロックから帰ってきて体調も崩しがちになり「もうそろそろ前夜祭からキャンプ参加ってのも考えものか」と2013年から2015年くらいには最終日には以前の様な「あぁフジが終わりまた日常に戻るのか…」という感情が無くなり「疲れたもう早く帰りたい」みたいな感じになり2016年は土曜日の1日だけの参加、物足りなさもなく「来年からは良いかなぁもう、ジザメリでも出れば来よう」と
翌年以降は同じ新潟でも競馬場に遠征したり、19年以降はアイドル、マジカル・パンチラインにハマりサマソニや朝霧ジャムなどの音楽フェスにも足が遠退き、ドルヲタとして楽しく過ごしていた
一方フジロックはコロナ禍で2020年中止、21年22年厳しい規制を敷いて開催23年にようやく通常の開催にまで復興していた、気になりつつもアイドルの方に比重を置いていたので「まぁジザメリが来れば考えるけどなぁ」としか思って無かったが、24年、ノエルが発表になり「ノエルだけでも久しぶりに行こうか?」実はこの8年脚が悪くなって通常の歩行も困難になってきだした、行きたくても行けなくなる時期が来るかも知れない、今年は行くか!
とかなり前向きに考え出した時、ノエルと同じ日曜、発表されたバンドの中に!
「THE JESUS AND MARY CHAIN」遂に叶う!
そうしてチケットを購入しようと、アクセスすると…
チケットが値上がりしていた、千円二千円では無い数千円、買おうとしていた一日券で二万五千円!確か前は二万しなかったと思うが、クラフトワーク、キラーズも見ようかと通し券も見てみたら六万!前は三万八千くらいだった
やはり一日券がやっとだな、ジザメリなきゃとても行こうとは思わない
円安での外人と金持ちしか行けないフェスだ!とSNSでも言われていたりした
バスツアーで行こうと思っていたが取れず、往復は新幹線、日曜朝に行き日曜オールナイトで会場に居て、月曜に新幹線で帰るしか無い、アラ還ロックフェスでオールナイトかぁ、通ってた頃でさえ二時位にはテントに帰っていたから十七回めにして初めての日曜オール、まぁ仕事はここから一ヶ月休みだし、何とかなる、とにかくフジロック、苗場でジザメリを見るという夢を叶えるのだ!
ジザメリはホワイトステージ、一番見たかったステージだ
しかしタイムテーブル見てみると、昔に比べてスカスカだなぁ昔のタイテを見ているとやはり各ステージ本数が減っている、そうしていわゆるフェス飯をもて見ると、前はワンコインの店がほとんどだったのにほとんどがワン北里以上だよ、予算を当初の予定から見直し、参加予定だったアイドルイベントも犠牲するしか無かった、さて八年振りの苗場会場は値上がり分の満足を与えてくれるのか
とりあえずもう行くしか無いのだ!
キラーズの盛り上がり、クラフトワークの炎上とかの情報が入りやはり当日までのワクワク感は昔と同じだ、しかし越後湯沢駅も前ほど人が居ない
やはり高騰したチケットは動員に影を落としたかもなー
昔無料だったシャトルバスも二千円、う〜んとにかく何もかもが高くなっていてどうしたもんかねー
ここまでなんか昔はーみたいな感想が多い、あぁもう俺もフジロック老害なのかもなーとにかく苗場着!
パレスが前の位置から変わっていて、ゲート前に様々なインフラが集中していて機能的になっていた、ゲートを抜けてグリーンステージからのホワイトステージへの道
ところ天国で戸越銀座のえにしのラーメンを、と思ったがもう売り切れていたのでしばらく休んで、ボードウォークを抜けてオレンジカフェへ
菊地成孔さんを見にヘブンへ
終演後アバロンへ、夏川りみさんを見た
素晴らしい歌声で泣きそうになった
しかし人の前に入り込み禁止されているはずの撮影する人の多い事
もう撮影可能にした方が良いんじゃ?
そうして少し早いがホワイトステージへジザメリを待つ
セトリはいつもの感じでライブもいつもと同じ淡々としていた
やはりサイコキャンディーの曲はこの環境では最高だよ
最後はアップサイドダウン!にして欲しかったが、リヴァレンス!
ですよねーと苦笑、しかしやはり来て良かった、客もスカスカになると思ってたら規制かかるかもしれないくらいにギュウギュウで嬉しかったな
終演後グリーンにもう椅子をどっしりと置きノエル待ち
考えてみればオアシスが出るからと2001年にフジロックに初めて来たのだ、もしかしたら最後のフジロック、ノエルで締めるべきだろう
時間があるので、オアシスエリアへ晩飯を買いに
しかし高いねぇ、しかもワン北里でこの量だよ
昔必ず食べていたもち豚、おにぎりみたいな量で千円
もう私の様な低収入者には満喫できんフェスだなぁ、確かにトイレも綺麗になった、インフラも効率良くなっている、だけどやたらと高値のフェス飯と所構わず撮影してSNSにもっともらしい事書いて上げている輩を見ていると老害は
不自由で不衛生で、天気が悪いと計画台無しになっていたかつてのフジロックとは別のフェスに感じてしまった、僕の人生観を変えて、一年をこのフェス中心に組み立ていた自分ももう還暦間近、やはりもうかつての様には行かない、フジロックも自分も
同じ歳のノエルのライブが始まる、ノエルも老けた
ソロ曲は前半に、後半はオアシス曲
初めて来た2001年の時以来の曲も演奏され、古き良き時代の終わりを感じる
そうして変わらず大合唱となるドンルク
気が向いたらまた来るかもだけど、とりあえず終わりだフジロック
そんな感傷で見るには充分なラスト3曲
一晩はここで過ごさなければならない、かつてのワールドレストランのあった場所で椅子に座り仮眠、3時くらいにパレスに行きサーカスとか見ながらシャトルバスの始発を待つ、前は長蛇の列で中々乗れず、越後湯沢駅も難民の様になかなか新幹線に乗れなかったらしいが、すんなりとバスに乗れて、なんと新幹線も始発で臨時列車が出ていて、すんなり乗れて、8時位にはもう東京で中央線に乗っていた、本当に改善されていた、フジロックはもう不自由を楽しむフェスではなくなっていた、更に課金すればトイレも移動も快適になるプランもあった
もう私が通っていたフジロックでは無いのだ、そうしてそれは当たり前の事
いつまでも「不自由を楽しめ!」と言っている老害に合わせてはダメなのだ
それで良いんだ、もしまた行くなら充分に資金を準備して、歳なんだから無理せず課金して快適に楽しめるプランを使えば良いのだ、そんなこと思いながら帰路へ、来年もフジロックは続く、こうして最終日に予告するのも良いね、昔はもう今年で終わりなどというデマがよく流れた
とりあえずドルヲタに戻るよ、推しの子がグループがいつか何らかの形で出ると良いなー、でもアイドルは出してほしく無いって気持ちもあるけどね、そんな複雑な気持ちで終えた、アラ還のフジロック2024でした!
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