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2020年1月の記事一覧
息子の「大人化」を防ぐために
最近、幼馴染の奥さんが妊娠した。
おめでたいニュースに何度目かの乾杯をしながら、妊娠中や産後の女性に対してどんな心がけをすればいいかなどを話した。
彼はふと「君は妊娠中、本当に一言も弱音を吐かなかったよな」と言った。
そこで、我ながら衝撃を受けた。十月十日あったはずなのに当時の記憶がものすごく曖昧なのだ。
たぶん、苦しさやつらさを心の奥の一番深いところにしまって、毎日を生きていたからだと思う。
プロフェッショナリティに萌えるのは、そこにコンプレックスが見え隠れするから
かつて書籍の編集を仕事にしていたときに、一緒に働いていた人から言われた忘れられない一言がある。
「プロになるということは、その分野に強烈なコンプレックスを抱いているということとある種、同義なんだ」
それまではプロフェッショナルというと、ある分野に対する知識と自信に溢れていて、どんなことを質問しても的を射た答えを返してくれる人、というイメージがあった。自分とは違う世界に住んでいる人、という感覚も