オランダ発インテリアを愛でる週末
将来、どんな空間で過ごしたいだろう。
そう考えて、まず頭の中に浮かんだものは、ソファだった。
白を基調とした部屋に、柔らかい材質で覆われたローソファがセンス良く配置されている。
ソファに深く沈み込むと、疲れも癒やされるようだ。
そんな空間に身を置く自分の姿を想像しているうちに、実物のソファをこの目で確かめてみたいという気持ちが湧いてきたので、都内の某インテリアショップに行ってみることにした。
その店の名は、「moooi」。
東京・青山はインテリアショップが多いことも今回調べて初めて知った。
オランダ製の家具店ということしか前知識がなかったのだが、店に入ると、等身大の黒い馬の置物らしきものが目に飛び込んできた。
(Horse Lamp)
そのインパクトの強さに驚きと不思議さを覚えつつ、しばらく眺めていると、頭の上にランプらしきものが見えた。
他には、木に鳥が止まっているようなモチーフのライトや豚の形のテーブルなど、ユニークなデザインの家具が、ショールームのあちこちに配置されていた。
しばらくすると、お店の方が2階から降りてきて、声を掛けられた。
商品の価格が数十万から100万円単位だったので、場違いな気まずさを感じながら、平静さを装って、軽く挨拶をした。
店にいる客は自分一人だったせいか、お店の方が、商品がどのような工程で作られているのかなど、とても丁寧に教えてくださった。
オランダの伝統的な陶磁器を焼く窯が現在では2箇所しか残っていないそうだか、その窯で作られた磁器の置物などが飾ってあった。
表面に青色で描かれた模様はどことなく和的な感じもして、懐かしさを覚えた。
また、ショーウィンドウに飾ってあった黒い椅子についても、制作の工程を説明いただいた。
(Smork Chair)
まず木枠を完成させた後、一度燃やして炭にし、その後、その焼き残った木枠に革を張るという工程で作られたものということだった。
焼かれた時の状況により、焼いた後の炭の質感や木枠の形は、唯一無二の椅子を生み出し、まさに「世界に一つ」を物語る椅子となっている。
moooiの製品を買われるお客様は、一度ホテルルームのような完璧なインテリアを揃えたけど、何か物足りなさを感じて購入されるとのことらしい。
自然のモチーフを取り入れた個性的なデザインが多いけれども、洗練さもあるので、緊張感のあるインテリアを和ませてくれるといって喜ばれるお客様も多いようだ。
ミニマルな生活をする人が増えている一方で、デザインマニアのような、部屋にお金を掛けることを厭わない人も確かにいるのだ。
何気なく足を運んでみた場所で思わぬ発見をすることは、意外とよくあるけれど、今回も良い経験ができた。
いつもと違う行動をすることで、自分の常識も書き換えられていく。
そんなことが実感できた週末だった。
※掲載写真はこちらから引用させていただきました。
FLYMEe https://flymee.jp
今回、ご訪問させていただいたステキなお店は、こちらです!↓↓↓
「moooi」 https://moooi.co.jp