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今あることを大事にできる人は、幸運を引き寄せる。

映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016年)

主演: サリー・ホーキンス

*オススメしたい人*

・毎日がツマラナイと嘆いている人

・好きなことをして稼ぎたい人

・パートナーと仲良くしたい人

*ストーリー*

モードは兄と暮らしていたが、兄の借金の返済のために家を失い、叔母の家に引き取られる。
特に楽しみもなく、叔母に隠れて、クラブで夜遊びをした後、家に帰ると、叔母に叱られ、窮屈な思いをしていた。
ある日、モードは、よろず屋で何とはなしに物色していると、ひとりのぶっきらぼうな男が店に入ってきた。
男はエベレットといい、魚の行商をしていた。
仕事が忙しいらしく、家政婦を募集したいといって、掲示板に張り紙を残していく。
家から出たいと思っていたモードは、収入を得るために、張り紙を手に入れ、エベレットを訪ねていく。
エベレットの話では、行商や薪割りの仕事、孤児院の仕事などに追われ、家のことをする暇がないらしかった。
しかし、歩き方に癖のあるモードに難色をつけて、エベレットはモードを家に帰してしまう。
しかし、しばらくすると、エベレットはモードを雇うために再び迎えにやってくる。
家を出るために急いで身支度をするモード。
叔母からは捨て台詞を投げかけられながらも、家を後にする。
モードはエベレットの家に着いたものの、何かをしようにも、勝手が分からず、要領を得ないでいると、エベレットには、何もしないで遊んでいるように写り、モードを役立たず呼ばわりして、逆上した挙句、モードを家から追い出してしまう。
行く当てがないモードは、夜が明け、朝になると、床磨きをしたり、食事の用意をしたりして、仕事をする様子を見せる。
エベレットは、モードに対し、高圧的な態度を見せ、ニワトリ以下の扱いをしてみせた。
そして、何かの決定権は自分にあると主張し、気に食わないことがあると暴力を振るうようなことさえあった。
その辛さに耐えかねて、モードは絵を描き、心の慰めにしていくーー。

*映画の見どころ*

気が短く、ぶっきらぼうなエベレットの家に家政婦として、住み込みで働くことになったモード。
狭い町ではモードがエベレットの慰み者となったと噂され、実家にはますます近寄り難くなってしまいます。
二人は一緒に住むことで、お互いに情が生まれていきますが、エベレットは他人に立ち入られることを嫌がります。
それでも、モードはエベレットが好きだと告げ、それとなく結婚を提案することで、二人は結ばれていきます。
モードは、あるきっかけで絵を描くようになり、ある女性に絵を買ってもらえるようになってから、次第にモードの才能が世間に広まり、一躍有名人となっていきます。
次第にエベレットも、モードの活動をサポートしてくれるようになり、優しさを見せてくれるようになっていきます。

*人生の好転レッスン*

モードは窓の外に広がる命の躍動に突き動かされ、絵を描くインスピレーションを得ていました。
彼女の描く絵は、彼女の純真さが現れています。
彼女の実家では兄が借金で苦しんだり、叔母も病気で苦しんだりしましたが、モードは必要以上のことを望まず、目の前のことに取り組み続けた結果、絵を描く能力を開花させ、アーティストとして、世の中にも認められることができました。
望みすぎると、目の前の大切なことを見失ってしまうものかもしれません。
今あるものを大事にしながら、地道に活動していくことが、良い未来を導いていきます。
また、モードはエベレットに対しても温かさを注いでいき、エベレットの頑なな心を溶かしていきました。
なかなか素直になれなかったエベレットでしたが、次第にモードに優しさを見せるようになり、モードをかけがえのない人として受け入れられるようになっていきました。


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