
人とのご縁から学んでいく人生
人の縁って、不思議な物だと思います。
例えば、同じ学校のクラス内や職場でのある部署など、いろんな人達がいる中でも、関わり合う人、なんとなく気になる人、または逆に苦手な人など、自分で選んでいるようでいて、自分の力ではどうにもできない力に導かれているような感覚を覚えることがあります。
時間をかけて、その人らしさがようやく分かることもあれば、付き合いが浅くても、すぐに通じ合える人など、その関わり合いも、またそれぞれです。
その関わり合いのひとつ一つに、良し悪しはありません。
その関わり合いを、どう解釈し、また活かすかは自分次第です。
相手が教える立場でない人であっても、自分をより向上させたいという気持ちを持って、日々過ごせば、さまざまな人から学びを得ることができます。
その相手は、自分が好ましく思う人だけではありません。
自分にとって、苦手に感じる人やなかなか自分には理解が難しい人であっても、学べることはたくさんあります。
もちろん、そのような人と関わることはたやすいことではありませんから、大いに悩んだり、苦しさを感じます。
中には、結果的に良い関係を築けず、疎遠になってしまうこともあるでしょう。
それでも、後になって、お互いの環境も変わり、ふと、その関わり合いを思い出すようなとき、当時とは、また異なるものの見方ができるようになってくるものです。
それは、きっと、かつての自分から成長したと気づける瞬間です。
そんな小さなことを積み重ねながら、自分の器が広がっていく。
そのこと自体に、人が生きることの大きな意義があるように思います。