仲良くなるのに、年齢は関係ない。
映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」(2014年)
主演: ビル・マーレイ
*オススメしたい人*
・年齢に関係なく人と付き合いたい人
・大人になっても不良でいたい人
・ぶっきらぼうでも人に好かれたい人
*ストーリー*
不良オヤジのヴィンセントは、夜な夜な飲んだり、競馬をしたりして、気ままなひとり暮らしをしている。
ある晩、いつものバーから飲んで帰り、家で飲み直そうとキッチンで準備をしていたところ、足を滑らせて転倒、そのまま気を失って、床に倒れ込む。
翌朝、近所の騒がしい声で目が覚めたヴィンセントは、起き上がり、家から出てみると、引越し業者の車が玄関前に突っ込んできて、庭の木は折れ、愛車のクラシックカーに枝が散乱していた。
しばらくすると、小学生の男の子を連れた女性が出てきて、ヴィンセントの隣の家に越してきたと説明する。
女性はしきりに詫び、車の修理代やら何やら弁償すると言ってきた。
女性を見る限り、どう見ても裕福そうには見えないと判断したヴィンセントは引越し業者にも弁償させると言って、その場をなんとか治めた。
隣に越してきた女性はマギーといい、浮気癖のある夫と離婚し、病院に勤めながら、ひとり息子のオリバーを育てていた。
そんなある日、オリバーは、新しい小学校に通うようになるが、周りの子供と馴染めず、ロッカーに入れておいた鍵や服を盗まれて、家に入れなくなってしまう。
マギーに連絡するためにヴィンセントに電話を貸してもらうように頼むオリバー。
成り行きで、マギーがいない間、ヴィンセントがオリバーの面倒を見るようになり、二人はいつしか奇妙な友情関係を持つようになるーー。
*映画の見どころ*
オリバーは、口を開けば汚い言葉を発するヴィンセントを無愛想な人だと思っていました。
しかし、オリバーはヴィンセントと一緒に過ごすようになることで、無愛想な性格の裏に隠された優しさを知るようになります。
オリバーにはアルツハイマー症の妻がおり、ヴィンセントのことが誰だか分からなくなっても、施設に通い続けました。
また、オリバーに対しても、始めは嫌々面倒を見るような素振りでしたが、悪ガキグループに絡まれたとき、体を張って追い払ってくれたりしました。
父親がそばにいないオリバーにとっては、ヴィンセントは大人の社会を覗き見るための機会を与えてくれた人に他なりません。
マギーに内緒で、バーや競馬に一緒に連れて行ってくれて、新しい世界を見させてくれました。
*人生の好転レッスン*
子供は人生経験は少ないかもしれませんが、侮るべきものではありません。
経験が少ない分、大人より偏見を持たずに、大人のありのままの人となりを見て、判断します。
子供の言うことに腹を立てずに、耳を傾けていたら、厳しいことも言われるかもしれませんが、案外励まされることもあるかもしれません。
若い世代の人の意見を聞くことで、新しい考え方を知ったり、時代の空気感を感じることができるようになります。
相手の年齢にとらわれず、相手を尊重して付き合えば、相手からも尊重され、さまざまな世代の人と付き合えるようになります。