ペーシングフェラー？

ペースメーカを入れた方の12誘導心電図ですが
どこか変なところがないでしょうか？

こういう時はひとつずつ見ていきます。R波がペースメーカを入れているのに抜けています。そしてR波が抜けているのにペーシングスパイクが出ています。
※この時はV5が一番見やすかったのでそこを注目していきます。

さらに、ペーシングスパイク間隔に同じ長さの矢印を入れていくときれいにペーシングスパイク間隔が整っているのがわかります。
なのにR波がないところがある・・・。

ということは、ペーシングフェラー（ペーシング不全）を起しているというわけです。本来は青の〇のとこにペーシング波形が入るのにないですよね。

ペーシングフェラー（ペーシング不全）の原因として考えられるのは
①ペーシングリードの異常（リードの断線や被膜損傷）
②レーシングリードの抜け落ち（disloge）
③心筋の局所的な炎症
④電解質異常（血液検査データを参考にする）
⑤薬剤的なもの
などなど考えられる要因は色々あるのですが、まずはペースメーカチェックなどでひとつずつ原因を探っていきます。

『ペースメーカをゆるりとひもとく』書籍を発売中！！
画像をクリックするとAmazonのページへ飛びます↓↓

公式ラインはコチラから↓↓