ペースメーカの新規埋め込み患者さん その②
前回、新規のペースメーカ埋め込みに関して書かせていただきました。👇
ここで、12誘導心電図でのペーシングスパイクに関して紹介しました。
そして、前々回このような記事も書かせていただきました。
モニター心電図でペーシングスパイクが見えない!!という話です。今回の埋め込み患者さんの12誘導心電図を見るとその理由がさらにわかります。
モニターと同じ、Ⅱ誘導心電図をピックアップしてみましょう。
12誘導心電図でもかなりペーシングスパイクが見えにくいですよね。この状態だとモニター心電図で判別するのはかなり困難です。『P』のマーカーも出にくいかも・・・。
徐脈の患者さんがペースメーカを入れると看護師さんはまず徐脈の不安から解放されると思います。
しかし、今度はペースメーカがしっかり動いているかが気になるのでは?
実は、ペースメーカを埋め込んだばかりの患者さんは術後1週間ペーシングが入りやすいような設定にわざとします。
※ひょっとしたら施設や担当の医師によって違うかもしれませんが。
これは、埋め込んだペースメーカ、留置したリードがきちんと機能しているかを確認するためです。
さらに、この段階ではペーシング刺激は通常より強めにしています。
なので患者さんがOP室から帰ってきたらまずは心電図をプリントアウトしておきましょう。
ちなみに、ペーシング波形はリードの留置位置によりますが、ほぼwideQRSになります。
さて、ここでこの患者さんの背景にいったん戻ります。
医師の診断では洞不全症候群。ペースメーカのモードはDDD。
では、このあと1週間後のチェックでどのような設定にしたでしょう?
次回に続きます。
『ペースメーカをゆるりとひもとく』公式ラインを始めました。
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