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マレーシア・シンガポール周遊11日目(2022/5/27)

今日はジョホールバルからシンガポールへ陸路で移動する日。
起床してからは、落ち着かなかった。規制が緩みつつあるとはいえ、コロナ禍だ。シンガポールも、ワクチン接種や健康管理アプリの登録など、入国するにはクリアすべき条件があり、「うっかり」が一つでもあれば容赦なく拒否されてしまうはずだから。

11時頃、ブランチのためにホテル周辺の店を探したが、空いている店が見当たらないので、とりあえずJB(ジョホールバル)セントラル駅へ移動。

JBセントラル駅

駅前の大きなショッピングモールでブランチの店を探したが、ウッドランド駅(シンガポール)行きの電車の時刻のことがあり、時短を最優先としてSUBWAYに決定。息子は野菜タマゴサンド、私はチキンタコス。
味は美味しかった。ボリュームも有り。

私は人生初サブウェイ
けっこう大きかった

マレーシアから陸路でシンガポールへ行く場合、タクシー、バス、電車があるが、私たちは渋滞が無い電車を選択。
マレーシア側の国境の駅であるJBセントラル駅から、シンガポール側の国境の駅であるウッドランド駅を目指す。

駅エントランス

JBセントラル駅で早速、チケット売り場が分からず迷った。
駅員っぽい人に聞いて、教えられたとおりに案内板に従ってすすんでいくと、マレーシア側の出国審査場に到着。(ここから写真撮影禁止)

駅は広いし、電車の看板は見当たらないし・・

チケットを買う前に、出国するんだ・・。あまり疑問に思うことなく、パスポートを見せ、指紋を撮られるだけで出国完了。
しかーし! 審査を抜けると、その先にはバス乗り場しかない!
審査場に戻って暇そうなスタッフに尋ねると、「電車は無い。バスしかない」と。
えーっ! そんなはずはないやろ! 慌ててあちこちウロウロしたけど、確かにバスに乗るしかなさそうな雰囲気。
どこで間違ったんだろう・・。考えたところで、出国審査をパスした以上、後戻りはできない。
こうなったら、バスで行くしかない。電車の時刻まで調べていたのに・・。

バス乗り場へ行くと、またもやチケット売り場が見当たらない。近くにあった売店のおばちゃんに売り場の場所を尋ねると、「チケットはバスの中で現金払い。シンガポール行きの乗り場はあそこ!」って教えてくれた。

乗り場にはめっちゃ人が並んでいた。あっ・・壁に3か所の地名と運賃だけが大きな字で書かれている。他に案内らしきものは見当たらない。3か所の中から行き先を選ぶということか・・。
3か所のうち、ブギスという場所だけは知っていた。今日から泊まるホテルの最寄り駅がブギスということだけは把握していたから。

ブギスに行くしかない! と思いつつも、ブギスのどこに到着するかも分からない。バスの場合、シンガポールの入国はどのようなスタイルなのか、全く把握していない。
どうなるんだ~・・と不安になっていると、バスが乗り場に入ってきた。ブギスまでの二人分のチケット代が財布にあることを確認し、後ろからバスに乗る人の流れに押される感じで、バスに乗った。

このタイプのバスなんだ 本数多いかも

「ブギスまで2人」と運転手さんに伝えると、チケットを2枚くれた。
海外では、常にある程度の小銭を持っておくことを意識していたのが役に立った。ここで小銭が無かったら、どうなってたんだろ・・。
バスが発車すると間もなく、川が見えてきた。対岸がシンガポールってことだよな。
5分程で川を渡り切った。シンガポールに入った! と内心喜んでいると、前方に「woodland checkpoint」と分かりやすい看板の大きな建物が出現。
入国審査場だ~! 準備は怠らなかったつもりだけど、大丈夫かな・・。「ここで入国できなかったら、どうなるんやろな・・」と、息子も心配気味。

THE 関所! って感じのcheckpoint

バスが審査場に着くと、全員下車しなければならない。歩いてイミグレーションに行くと、めっちゃ人が並んでいた。(ここから撮影禁止)
えっ・・!? 前方で入国審査を受けている中華系っぽい女性が、二人の警察官に連れられて引き返してくる・・。彼女の表情は、自分の状況が呑み込めていない様子だったが・・。荷物で引っかかった感じでは無かった。一体、何があったんだよ・・。
私達が不安を増長させてから10分くらいして、息子の順番が来た。
あっ、何か質問されてる・・。ドキドキ・・。あっ、通過した!
次は私。息子の後だったためか、短時間でパス。
やったー! この旅の懸案事項だった、シンガポール入国を果たした!
息子が受けた質問は、「単独渡航かどうか」を聞かれただけだった。

無事にシンガポールに入国し、審査場から出ると、バス停が。(ここで撮影解禁)

10分ほど待って、ブギス行きのバスが来た。
バスの中から外を眺めていると、道が綺麗な印象を受けた。息子もマレーシアと比べると、かなり綺麗と。

changiって確か空港がある場所だっけ

checkpointから20分ほどで、ブギスのバスターミナルに着いた。
あれっ!? 息子のスマホが圏外になっている。ちょっと場所を変えてみたが、圏外のまま。ジョホールからバスで数十分走っただけなのに、国境を越えたらアウトなの!? 息子のスマホでないと、Grabの電子決済ができない。私のスマホでは何故かGrabのクレジット登録ができなかったので、現金決済のみ。にもかかわらず、シンガポールドルを全く持たずに入国してしまった。
これは致命的なミスだ。この状況でGrabが使えないとは・・!

ブギスのバス停
国境越えのタクシー乗り場

ホテルまで歩くしかない。場所が遠かったら・・と恐る恐るgoogleマップで検索すると、600m先にあった。ああ~、助かった~。
気持ちに余裕ができると、周囲に目を向けれるようになった。ブギスって、けっこう街中なんだな~。

ホテル周辺

さてさて、今回のホテルは・・おおっ! 綺麗! しかし、狭い! まあでも、立地と値段からして、相応でしょ。生活に支障は無いし、全然OK!

分かりやすかった外観
一人ずつしか通れない

ホテルで一休みし、小腹が空いたので近所を散策。ショッピングモールを見つけ、両替所も探しつつウロウロしていると、息子がパンケーキ屋で立ち止まった。
気になるのね。入ろっか。

日本発祥のお店なんだぁ

メニューを見ると、色々な「奇跡のパンケーキ」がラインナップされている。東京の表参道が発祥らしく、世界で7か所ほどあるみたい。日本では東京にしかないみたい。

息子が立ち止まるわけだ~
どれも美味しそ~

時間はすでに17時。メニューには「丁寧に作るため、パンケーキは20~30分ほどかかります」って日本語で書かれていた。あんまり遅くなると、夕食に差し障るな~。じゃあ、軽めにしようってことで、二人ともシンプルなパンケーキとミルクを注文。
色々考えたのに、注文からわずか1分で、ホクホクのパンケーキが出てきた。奇跡って、そういうこと!? 時間的なこと!? 早く食べれたのは有難かったけど・・。
レンチンなのか、オーダーミスを放置していた物か、たまたま焼きたてのタイミングだったのか・・いずれにせよ、パンケーキ自体は温かくて、めっちゃフワフワで、美味しかった!

ほんと フワフワだった

二人で約5000円。シンガポールとはいえ、レンチンやったら疑問感じる。
さて、息子は別のところで違和感を感じていた。「マレーシアやったら、1000円ぐらいじゃないかな・・なんか感覚狂うな・・」
おおっ! いい感じ!
私が今回、陸路でのシンガポール入国に拘ったのは、そこなのよ。飛行機で入国すると、他の国に来た~って感覚になっちゃうと思うんやけど、陸路だとなんとなく今までの延長線上って感じになるかな~っと思って。
橋を一本渡っただけなのに、こんなに違うの? みたいなところを味わうことができたらいいな、と。
これからの息子の発言に、そっと注目しておこう・・。

19時ごろ、そろそろ暗くなってきたので、絶対に見たかったベイサンズホテルの夜景を目指して出発。息子のスマホのSIMを追加して、Grabを使えるようにし、10分くらいで着いた。約1400円。
「えぇ・・この距離で・・」息子が呟く。
そうなのよ。そうなんですよ。

ベイサンズホテルの中はとても広く、吹き抜けになっているので、非常に開放感がある。1階には高級ブランド店、地下にはカジノも。

この解放感、気持ちいい
ブランド街

息子は何故か昔からカジノに憧れていた。しかしまだ20歳。僅かな可能性を抱いて地下に向かったが、案の定21歳未満は入れなかった。
それにしても、自らごっつい体の警備員のところへ行き、年齢制限のことを聞く息子のカジノに対する想いって、けっこう大きいんだな~って、改めて認識できた。

わざわざ向こうのごっつい人に聞きに行ったもんな~

では、いよいよ展望台へ行きますか。56階。一人約1800円。
ハイスピードのエレベーターを降りると・・おおーっ! これが世界的な金融都市、シンガポールか~!

マーライオン、見えないな~

景色を眺めながら、シンガポールとマレーシアの違いを息子と色々話した。シンガポールのほうが断然綺麗。街中にマレー語をほとんど見かけない(英語ばかり)。ヨーロッパ系や中華系の人が多く、マレー系の人をあまり見かけない(目の前にある最上階展望台レストランには、ヨーロッパ系のお客さんしか見当たらない)。街中では、英語か中国語しか聞こえてこない。食事の店は日系の店が結構多い。物価はマレーシアの数倍。
ほんと、マレーシアから橋を渡っただけで、こんなにも違うものなのか・・。思うところが色々ある。

夜景も十分味わったところで、ウォータフロントプロムナードへ移動。夜景をバックにした噴水ショーに暫し見惚れてしまった。隣接ショッピングモールも圧巻の規模。道幅はとても広くて開放的。サイクリングしている人も多い。

モール エントランス
モール内

ウォーターフロントプロムナードを歩きながら、ベイサンズホテルの対岸へ。世界中の富豪たちがこのエリアに来ているんだろうな~。

そろそろ足も疲れてきたし、ウォーターフロントプロムナードからタクシーでホテルに戻って、近所で夕食の店を探索。

昼間は大人しいのだが
夜は賑やか~

息子が麺類を希望したが、明らかに麺類を扱っている様子の店は、どこもローカルの店で、クレジットが使えない。未だ両替していない私達は、さらにウロウロしていると、店頭にメニューを出している中華料理店を発見。
メニューを見ていると、中から店員さんが出てきたが、英語はダメだと。
麺類があるかどうかだけ拙い中国語で確認し、入店。
お店はとても盛況。大きな声で中国語が飛び交う。他の店員さんも英語は話せない様子。スマホで注文するスタイルだったので、料理のビジュアルも確認できるし、助かった。
しかーし! スマホでいくら探しても、麺類が見つからない。入店前に麺類あるって聞いたから入店したのに・・。店頭のメニュー全部確認すれば良かった・・。
結局、息子に麺以外の食べたいものを注文してもらい、水餃子2種類と、豚肉の揚げ料理、スプライトとビール、となった。約5000円。
味はとても美味しかった。

餃子でもよかったみたい

食べ終わったのは23時半。でも、店内にはまだまだお客さんが。この店、3時まで営業しているらしい。



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