確定拠出年金について

まず始めにいっておきます。

ここでは、確定拠出年金iDecoについて、細かい制度を説明するものではありません。ただ、iDecoが加入できる方であるのに、それを利用せずにいる人で、投資することは、関わったことがないしわからないと嘆いている人に対するちょっとでもやる気を出してもらえたらと思って書くものです。

お金って、ないと困ることが多いですし、あればありがたいものです。増やそうにも、劇的にお金が増えることはそんなにありません。普段の支出を減らすような節約をして、また優待狙いやインデックス投信への投資をして、将来のために少しでもお金を残せればと思っている方が多いのではないでしょうか。

そらそうでしょ、そうなるんですよ。そこで、もう一手有効な話をしますよ。それが、iDeco。

結論を言います。iDecoの掛け金は、小規模企業共済の欄にかけて、全額が社会保険料控除になるんです。税金の控除となるということです。しっかり忘れずに申告をすれば税金が安くなるということです。わかりますか、政府が認定したインデックス系の安全っぽい(結局株なので完全な安全なんてものはないのですが)商品へ投資するだけで、社会保険料控除になるのです。iDecoを使わずに自身の証券口座、ないしは付き合いのある銀行員からいい商品あるんですよーなんて究極いうと騙されて買う商品と違ってです。まずは、会社で確定拠出年金できるか聞いて、自身で証券会社から資料を取り寄せて、職場のハンコもらって申し込む、というだけです。それで開始できます。やる気を出しましょう。一度やれば、何度もしなくてもいいです、一度だけです。

少しだけ具体的な話をします。

社会保険料控除になる。言葉ではわかりますね。源泉徴収票の左上の給与の支払金額の下にある社会保険料控除額というところの数字が増えるんです。今までは、健康保険と厚生年金の支払金額が記載されていましたが、そこに投資信託を買った金額も追加できるのです。

あ、少し寄り道をしますが、株の話の中で、パフォーマンスだとか配当の利回りだとか、そんな話を聞いたことありますか。ないにしてもあったとしても、細かい話はなしにして、どれだけ利益があがるかの数字、くらいに思ってください。日本の東証一部上場の平均配当利回りは2.41%です。3%なんて越えてこれば平均より高いから高配当なんていっちゃうんです。

さて、話は戻りまして、iDecoは社会保険料控除になる、という話の具体的なことを言います。所得税は累進課税制度でして、最低限所得がでていれば、その所得に対して5%課税されます。復興所得税など細かい話は抜きます。また、お住まいの市町村にかかる市民税県民税、いわゆる住民税は一律10%かかります。さぁ、ピンときましたか。iDecoは最低限、15%のパフォーマンスがあります。あぁぁぁ、確かに、株が一時的に暴落してーとか、証券会社の手数料だとか、払い出し時の手数料だとかいうともうちょい下がりますが、株の暴落は、これは長期投資の醍醐味でそれはまた利益を生み出すものです。手数料は、まぁ確かにマイナスです、、、これを嫌がるなら無理を言いませんが、ただそれを多めにみても、15%のあがりがある、所得が高い方で所得税率が10%ならパフォーマンスは20%に上がります。掛け金が例えば月12,000円なら、年144,000円、所得税5%なら所得税が7,200円、住民税が14,400円安くなるんです。凄くないですか。株への投資をしているのに、これだけのパフォーマンスが確約されているようなもんなのです。もちろん投資している投資信託があがればそれだけプラスになります、これは自分で登録している証券会社とかで買ったものと同じです。

そら仕事を辞める予定だとか、それはなんとも言えませんが、数年は辞めないってことなら、その数年でもやれる企業なら、やったらいいと思います。

まずは、職場にできる企業なのか確認して、証券会社に資料を請求しましょう。

銀行やら証券会社によって手数料みたいなものが違います。もちろん扱っている商品も違います。自分は、絶対この商品がいい、ということがなければ、なじみがある、聞き覚えのある証券会社の手数料の一番低いランクのことろにしておけばいいです。

デメリットもあります。まずは、買える商品が決まっています。何もかもが買えるわけでなく政府認定の安全っぽい商品だけです。日本株のインデックスやリート、新興国のもの、オールカントリー、米国、色々あるので、そんな困ることはありません。なんなら定期預金なんてものもあります。あと、60歳になるまで引き出せません。似たような話で、掛けたものの払い出しが一括か20年までの払い出しとなり、米ドルで投資していて、払い出す60歳すぎた途端に円高ドル安になって、20年では元に戻らなかったら、株の利益を無視して為替という意味では確実にマイナスになり、20年という制限がある以上マイナスが確定しているのに払い出さなければならなくなります。お金が必要となっても60歳まで引き出すことができません。老後のために貯金をしている、という意味で強制的に引き出せないのでメリットとみる人も多いです。ただ、よりチャンスが大きいモノがあってもそこに全力でぶっ込めないのはよくないですね。
あと、ひとつ、あえていうなら他の証券口座と損益通算できないことですかね。

まぁそんなもんですよ、大ざっぱな言い方をしたら最低年15%の利益が確定している制度なので、使わない手はないですよね。していないならしましょう。優待狙いとかいって、有名な個別株を買って配当3%、優待足しても7%の利回りなんていっても、確実に税金の支払いが安くなるiDeoよやならい手はないです。生活もしていて、そんなに色んなことをする余裕がないなら、自社株買いがないのなら、最優先をiDecoにしてもいいくらいです。子どもの学資保険なんてもってのほか、あ、子どもの入学資金を明確に貯めたいという意味では悪くないです。ただそれでも、もう利率のいい学資保険がないので、それこそ途中解約して減額されるリスクを思うなら定期預金でいいくらいです。パフォーマンスの高さ、老後の生活の足しにする、それならiDecoです。

手間がかかることに嫌にならず、触れたことのない食べず嫌いみたいなことをせず、職場に確認して、証券会社に資料請求をしてみましょう。

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