推し香水を頼んだ話3

先日宣言した通り、別所に頼んだ推し香水が届いたのでレポを書くんです。
こちらのお店様はガイドラインによって版権のキャラクターの名前を出す事が禁止されているので、終始「推し」呼びで失礼いたします。
あの……彼です。ヤングでギャングなアウトローの彼ですよ。
(注:この記事はなんと!夢妄想がありません。安心してお読みいただけます)

発狂から注文まで

前回の記事で香水が届くまでの間が待てなかったと書きました。
もう本当にじっとしていられなくて、生前手に入らなかった宝物を求めて彷徨う亡霊のようにネットの海を推し香水で検索かけていた時の事です。

ええ、まためっちゃ素敵なサービスあるぅ……

何これ何これ。香りの解説レターとか絶対欲しい。単純にどういう理由でこの香りを選びましたっていう説明欲しいのと同時に第三者から返ってくる推しへの言葉って黒毛和牛くらいの栄養価あるんですわ。

それじゃあ…(スチャ)(ペンを持った音)
バシバシ推し妄想書きますかねと萌えを綴ってから3週間後、無事に彼の推し香水が元気な産声をあげましたよ。

届いたよ!

おめでとうございます!素敵な推し香水です!!

見た目もテンションが上がるほどお洒落

こちらのサービスでは推しのイメージカラーを最大3色指定することが出来るのですが、こんな風にグラデーションにしてカードを彩って貰えます。
箱のパッケージやリボン、香水本体にこの色はつかないのでご注意あそばせ!
(逆に複数注文した時、このカードと香水本体を離して保存するとどれが誰だかわからなくなるので気を付けろ)

このさ~~~自由記入もありがたいんだけど、セクシー度は?誕生日は?って聞いてくれるのが憎いの!
自由に推しを語れると楽しいの反転、ちゃんと推しの事伝わってるかな?私の文章拙くないかな…と不安になってくるのですが、このきめ細やかな質問のおかげで十分に語る事が出来るのです。しかも世界観と本人の説明は別、更に注文者の「この匂いは苦手・こういう時の匂いで」などの注文も聞いてくれる。
今回私は「推しが普段使ってる香水という設定で!」と頼んだのですが、どういう風になったのかなぁ。男らしい?それとも……

中も推し色でテンション上がります

そういう想いを抑えながらまずカードを見る。基本的には、私の文章の引用→この香りで解釈しましたと文章が進むみたい。香りの説明とメッセージだけでだいたいの妄想をしてしまう。はやる気持ちを押さえながらワンプッシュ。カードの重厚さに反発して弾ける柑橘の香りと柔らかな花の香り。うわーこれが推しの使う香水……と見た目とのギャップに沼りながら色々調べてみました。

調べたよ!

・トップノート
 オレンジ・ティーリーフ・マンダリン
*ティーリーフを知らず、最初「つまりシトラス紅茶かな?」と思っていたらティーリーフというのは紅茶の茶葉ではないらしい。ジャスミンみたいな匂いがするそう。

ティーリーフはハワイで言う所の榊みたいです!
だから魔除けや浄化の意味があるそうなのだけどなんかピンとこなくて、それで自分、元々マジカルオイルとかが好きなのでそっちの魔術的意味合いがあったりするかな~と調べてみたら「再スタート」「過去と向き合い出来事を清算する」みたいなワード出てきて、推し犯罪者だから赦免的な奴?恩赦を求めて?更生しようとしたが運命が悪く叶わない、みたいな映画も持ってるから辛いぞ?と悶えた。
のっけから重くない?

オレンジ来ました!ありがとうございます……
彼に似合う香りを考えた時、小僧を意味するあだ名と茶目っ気というか、愛嬌のある性格からオレンジは似合うな~と思っていたのです。
マンダリンというのは蜜柑の事らしく、さっぱり爽やかなオレンジ、まったり甘くてちょっぴりビターなマンダリンって扱いらしい。大人と子供の中間っぽくて良いね。
私、オーダーシートを書いた時に丁度見ていた彼の映画の表現で好きなのがあって「彼の死後の世界をセピア、彼の生きている世界をカラーとすることで『彼のいた西部は煌めいて美しかった』を表現してたのがすごく好きなので明るいきらきらしたイメージの香りがあればお願いします」と書いたのですが、オレンジって燦々と差す太陽光をいっぱいに浴びた香りのイメージあるからすごく嬉しかったです。

・ミドルノート
 ローズマリー・スズラン・スパイス(何のスパイスだろう…)

スズラン!ありがとうございます!
確か昔見てたアニメでお母さんキャラが「スズランはお母さんの花なのよ」と言っていたので、推しはお母さんを大切にしていた方だからこの選香は嬉しいなぁ、と一応「お母さんの花」の出所を調べたら聖母マリアの花なんですね。それは知らなかった(ちな見てたアニメは青いラッコの子です)
イエスが処刑された時に聖母マリアが流した涙がスズランになったそうです。そういうのやめてほしい。
(推しの最期は処刑でこそないけど指名手配からの警察の手による射殺なので)
花言葉もいくつかあったのですが「陽気で純粋でお洒落。幸福の再来」といったもの。社交的な伊達男でお年寄りや子供に優しかった推しっぽいね。
しかし毒があったり下を向いた物憂げな感じからあまり良いイメージを持たない方もいるみたいです(それも英雄だけど一応犯罪者の推しっぽいような)
陽気で純粋、がトップのオレンジと被りますね。ここやっぱ推しの大事なポイントだね。
小僧っ子の名を冠した推しなのでガンガン強調していきましょう。

ローズマリー
「気分が落ち込みがちな人におすすめです」
やめてよ!さっきの物憂げなスズランから邪推しちゃうでしょ!
ローズマリーはケモタイプがあるよ、と書いてあったのですが、育った環境によって同じローズマリーの種でも大きく成分が変わるハーブみたいです(オルタ化みたいにケモ耳化するのかと思ったよね、私オタクだからさ)
推し、教養もあって性格も悪くなかったのに育ちさえ違えばな…と思う時あるのでこれは胸に刺さる。
父親に捨てられたりお母さんが亡くなったり、更生しようとしても縋る蜘蛛の糸を切られて、立ち上がれど立ち上がれど足元は沼って感じの生涯なので普通にしんどい。
花言葉も「変わらぬ愛・追憶・私を想って」らしくて推し大丈夫?お母さんの事思い出してる?とメンタル心配になってしまった。
メッセージカードからは誠実という花言葉と落ち着き、知性と言ったワードがピックアップされています。
悪党だけど信頼してる人を自分の利益の為に裏切るような人ではないのよ……
推し、思慮深いんだよなぁ。求められてるからザ・アメリカンを演じてるだけで。

スパイス
何のスパイスだろう…
スパイスの刺激的な香りは、私のオーダーシートの「彼のいた西部は煌めいて美しかった」の煌めきを表してる気がするのですが嗅いでても良くわからなかったです。

・ラストノート
 サンダルウッド・ムスク

ちょっと私の検索が下手で、サンダルウッドはウィジャボードをやる時につける香りだという事しかわかりませんでした……(ウィジャボードはこっくりさんの原型らしいです!)
推しがつけていそうな香りをお願いしたので色っぽい男性のイメージで入ったのかしら。
運命に身をゆだねるって事かなぁ。
(また、メキシコ版こっくりさんであるチャーリーゲームでは召喚するのが狐狗狸ではなくテスカトリポカらしいです。後編配信されてから彼と並んでる事が多いのでえへへってなっちゃいました。フォートサムナーもサンタフェもニューメキシコだしねっていうこじつけえへへ)
(テスカトリポカ、随分気軽に呼ばれるもんなんだな…わかる…)

感想

目が覚めるオレンジの香りからスズランの優しいふわっとした香りに変わるのが素敵です。
結構硬派めな紹介文で依頼したのですが柔らかい香りがきたのでちょっと驚きながら、推しは女物の服着てたって話だしわかるなぁ。柔和な印象与える為にわざと柔らかい印象の香りまとってた可能性もあるなぁと嬉しくなりました。

特にこの記述がこの香りに反映されたんだとレスポンスいただけるのが最高!
そう!ここ!香りになるとそうなのね、なるほど!みたいな。

また、意外と10mlが多くて中々無くならないです。
飾ってもお洒落だから空になっても良いんだけどなと思いつつ、普通に嬉しい。

購入自体は2022年の9~10月頃、遅筆で後半執筆が最近だったせいで、今幼女に気軽に呼ばれるポニキが頭をぐるぐる回ってます。
ごめん…引いてくる……


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