Dify v0.11.2の新機能紹介とアップデートガイド
Difyは、AIアプリケーション開発を支援する強力なプラットフォームとして、定期的に機能拡張を行っています。
本記事では、v0.11.2で導入された新機能を紹介し、過去のコンバージョンからのアップデート手順を詳しく解説します。
Dify v0.11.2の新機能
新モデルの追加
Gemini-exp-1114モデル
最新のGemini-exp-1114モデルが追加され、AIを活用した高度なアプリケーション開発が可能になりました。Siliconflow VLモデルのサポート
多様なユースケースに対応するSiliconflow VLモデルが新たに利用可能となりました。
新ツールの導入
YouTube Transcript API:
YouTubeの文字起こしを取得できる機能が追加され、動画コンテンツの解析が容易になりました。Fal AI Wizper ASR:
音声認識機能がツールとして統合され、音声データの活用が進化しました。Fal AI Flux:
高品質な画像生成をサポートするツールが導入され、クリエイティブなコンテンツ制作がさらに簡単に。
DuckDuckGo検索ツール:
ビデオ検索やニュース検索をDuckDuckGoを通じて活用できるようになり、情報収集が便利に。
改善点
チャット画面のカラーテーマ切り替え:
チャット画面のカラーテーマを反転させることができ、ユーザーの好みに応じたUI設定が可能になりました。エージェント管理の最適化:
メモリ使用量の効率化やプロンプトの管理改善により、AIエージェントの操作性が向上。CODE_EXECUTION_TIMEOUTの設定柔軟化:
.envファイルを使用してコード実行のタイムアウト時間をカスタマイズ可能に。
Dify v0.11.2へのアップデート手順
以下は、Docker Composeを使用してDifyを運用している場合のアップデート手順です。
当てはまるケースとしては、Docker Composeでローカルサーバやクラウドのサーバを構築している場合に必要となる作業です。DockerでDifyサーバを構築する方法については下記をご確認ください。
現状のバージョンの確認
Difyの設定画面でバージョン情報を確認できます。新しいバージョンがある場合は、バージョン番号の横に赤色で表示され、最新バージョンを適用している場合は緑色で表示されます。
なお、今回はDifyのv0.9.2からv0.11.2へバージョンアップで確認しております。
バージョンアップの手順
STEP1: コンテナの停止
docker-compose down
STEP2: データベースのバックアップ
cd ~/dify/docker
tar -cvf volumes-$(date +%s).tgz volumes
STEP3: yamlファイルのバックアップ
cp docker-compose.yaml docker-compose.yaml.$(date +%s).bak
STEP4: 最新コードの取得
cd ~/dify
git checkout main git pull origin main
STEP5: コンテナの起動
cd ~/dify/docker
docker-compose up -d
トラブルシューティング
アップデート中に以下のようなエラーが発生することがあります。
エラー例: Dockerネットワークが見つからない場合
Error response from daemon: network 97dxxx not found
解決策:
以下のコマンドでネットワークを作成します。
docker network create --driver bridge 97dxxx
まとめ
Dify v0.11.2では、新機能や改善によって、AIアプリケーションの開発と運用がさらに効率的かつ柔軟になりました。特に、Gemini-exp-1114モデルの追加や新ツールの導入は、開発者にとって強力なサポートとなります。
この記事を参考に、ぜひDifyを最新バージョンにアップデートし、その新機能を最大限に活用してください!