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【OpenAI DevDay 2023】新しChatGPTアップデートでAI開発が変革する!(1/2)
AIの最前線で進むOpenAIのDevDayで、開発者のための新しいモデルやプロダクトが発表されました。
これらの進化により、最新の技術を取り入れたアプリケーションの開発や、より効率的に作業を実施することができるようになります。
テキスト量128k対応のGPT-4 Turbo
OpenAIは、GPT-4の高性能版である「GPT-4 Turbo」を発表しました。GPT-4 Turboは、これまでのモデルを大きく上回る能力を持ち、最大128Kのテキスト量をサポートします。これは300ページ以上のテキストを単一のプロンプトで処理できることを意味します。
エンジニアにとっては、例えば長いソースコードのレビューや、詳細なドキュメントの解析など、より大規模なタスクが可能になります。
知識の大幅なアップデート
GPT-4は、2023年4月までの最新情報を取り込んでおり、以前のモデルが持っていた2021年9月までの知識から大幅に情報量がアップデートされています。
エンジニアは、現在のトレンドや技術に関する質問に対して、より正確でタイムリーな回答を得ることが可能です。これは、新しいプログラミング言語やフレームワークに対応したアプリケーションの開発や、最近のセキュリティ問題に関する知識など、常に更新されるIT業界において特に価値があります。
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利用料金の値下げ
GPT-4の価格が大幅に引き下げられ、以前のモデルと比較して入力トークンは3倍安く、出力トークンは2倍安くなりました。
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エンジニアはコストを抑えながら取り組むことができるため、より多くのクエリを以前よりも安心して利用することができ、実験や開発をより自由に行えるようになります。
Function callingのアップデート
ユーザーからの入力をプロンプトとして与えると、モデルはその命令に応じた関数を呼びせるようにする「Function calling」という機能があります。
GPT-4 Turboでは、複数の関数を単一のメッセージで呼び出せるようになりました。これにより、API呼び出しの回数を減らし、より効率的なデータ処理やタスク実行が可能になります。たとえば、一つのAPIリクエストでテキストの要約とキーワードの抽出を同時に行うような複合的な命令を実行できるようになるため、APIを介したアプリケーション開発がよりシンプルでパワフルになります。
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出力フォーマットの精度向上とJSONモード
例えば、「レスポンスを常にXML形式で返す」といった特定のフォーマットを要求する指示に対して、GPT-4 Turboは旧モデルよりも指示通りの出力になるように改善されました。
また、新たに導入されたJSONモードでは、モデルが妥当なJSONオブジェクトで応答することを保証します。APIのresponse_formatパラメータを使用すると、モデルの出力を構文的に正しいJSONオブジェクトに制限することができます。
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この機能により、最近のウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションがバックエンドとの通信でJSON形式を広く利用しているため、アプリケーションの統合をより容易にしていきます。
一貫性のある実行結果
ChatGPTの応答は、基本的には毎回少しずつ違うものが出てきます。しかし、新しいseedパラメータにより、モデルはほとんどの場合で一貫した出力を返すようになりました。現時点ではベータ版ですが、バージョンごとに変わる出力に苦労していたエンジニアにとって大きな助けとなります。
エンジニアにとって、デバッグ作業が容易になり、特定の問題を迅速に再現して解決できます。単体テストはより信頼性が高くなり、コードの変更が予期せぬ挙動を引き起こした場合に迅速に対応できるようになります。また、モデルの挙動が予測可能であるため、ユーザーエクスペリエンスの改善に役立ちます。AI技術の信頼性と実用性を高め、エンジニアがより効率的かつ効果的に作業できるようにします。
生成AIのアップデートの進化スピードが早い
これらのアップデートでの興味は、エンジニアが直面する課題への新しいアプローチ、企業が顧客との関わりを再定義する方法、そしてAI技術が私たちの仕事や日常生活にどう融合していくかという点にあります。
今回のアップデートにより、エンジニアは最先端の技術を手に入れ、企業は効率化とイノベーションを実現し、ユーザーはよりリッチでパーソナライズされたインタラクションを体験できるようになります。