【オーロヴィル滞在記】⑤南インドで世界の美食めぐり～おすすめレストラン 4選～
2021年に滞在した、南インドにある国際コミュニティ＆エコビレッジ、オーロヴィルでの滞在記です。今回はオーロヴィルで出会った、世界各国の素敵なレストランについて紹介します。
南インドで世界の各国料理が楽しめる！？
オーロヴィルは、世界 60か国から移住した、3000人以上の人々が住む国際コミュニティ。3日間滞在するだけのはずが、私が 2か月もステイしてしまった理由のひとつが「地元の新鮮な食材で作られた世界各国の料理」でした。
オーロヴィルに移住した外国人の人々は、自分の事業を立ち上げることが可能であり、オーガニック農園を経営したり、家具や服飾などの物品を製作・販売したりして、生計を立てています。このような事業の収益の一部は、オーロヴィルの運営母体である「オーロヴィル財団」に還元することになっています。
外国からオーロヴィルに移住し、自分の出身国のレストランを経営する住人も多いです。そのため、オーロヴィルには世界各国のレストランや食材が販売されており、その味や品質は絶品です。そして嬉しいのが、最高に美味しい料理が「高すぎない価格」で食べられること。オーロヴィルのレストランや食材品のお店は、観光客も来ますが、オーロヴィルに住んでいる住人たちが普段から利用しています。そのため、日常的に買える価格帯で、美味しい料理が提供されています。
インド国内の大都市には、高級ベーカリーや外国料理店がありますが、どこのお店も富裕層をターゲットにしているので、かなりお値段高めです。
「手ごろな価格で」「品質が良い」「世界各国の」料理が食べられるオーロヴィルは、インドの、いや世界のどこにもないかもしれません。
オーロヴィルは「観光地」でもなく「グルメスポット」でもないのですが、
美味しいもの好きのグルメの方は、行って後悔しない場所です。
オーガニック＆新鮮な食材の宝庫
オーロヴィルにあるレストランの多くは、「オーロヴィルの農園で獲れた新鮮な野菜」「オーガニック食材」を使用しています。オーロヴィルにある農園ではオーガニック農法であるため、朝獲れの新鮮な野菜や果物が、その日のうちにレストランに提供されます。また、小麦や牛乳なども、インド国産のオーガニック品を使っているお店がほとんどです。
オーロヴィルに住む人々は、環境保護への意識が非常に高いです。そのため、オーロヴィルの住人が経営する店や、お客さんでは、オーガニック製品にこだわっている人が非常に多いです。
インドでは、新鮮なサラダを食べられる機会は、あまりないので、とてもおススメです。
ヴィーガン料理も多数
オーロヴィルに住む住人には、動物愛護や環境保護の観点から、ヴィーガン生活を送る人も非常に多いです。オーロヴィルにあるレストランでも、ヴィーガンメニュー、ベジタリアンメニューが豊富にあります。
オーロヴィル滞在時は、ヴィーガンのケーキ、コーヒー、ヴィーガン寿司など色々食べましたが、「こんなに美味しんだ！」というものばかりでした。
日本人だと、ヴィーガン料理というと「サラダ」など限定的なもののみを連想しがちです。ヴィーガン料理でも様々なメニュー、アレンジがあることを知るきっかけになりました。
ではさっそく、おすすめのレストラン4つを紹介していきます。
おすすめ① インド産コーヒーと絶品のクロワッサン｜Bread & Chocolate
オーロヴィルで朝食をとるなら、絶対におすすめしたいカフェ。
インド産オーガニックコーヒーと、焼きたてのクロワッサンが絶品です。
このお店では、クロワッサンやデニッシュの温め直しはしていません。なので、絶品の焼きたてパンが食べたい方は、開店時間に行くことをおすすめします。サワードウやクロワッサンを使ったサンドウィッチ、パンケーキも美味しいです。
このお店は非常に有名で、土日はホリデーシーズンは、観光客で混雑しています。平日または週末の朝早い時間に行くことをおすすめします。
このお店は、南インドのチェンナイにも分店があります。「オーロヴィルまで行けない！」という方は、ぜひチェンナイの店舗にも足を運んでみてください。
おすすめ② 30種類の焼きたてパンが味わえる｜Auroville Bakery
オーロヴィル・ベーカリーは、常時30種類以上のパンを取り揃えている、フレンチ・ベーカリー。これだけのパンを揃えている本格的なベーカリーは、インドのどこでも見たことがありません。
オーガニック小麦粉を使用しており、クロワッサンやキッシュから、ハード系パン（サワードウ・ブレッドなど）まで、多様な種類のパンを毎日焼いています。価格はクロワッサンが70ルピー（約100円）前後、ハード系パンは、1斤で50～70ルピー（75円～100円ほど）と、信じられないくらいの良心価格。
ベーカリーの隣に併設しているカフェでの朝食やランチもおすすめ。サンドイッチやサラダなどが美味しいです。無料 Wifi もあるので、私はこのカフェでよく仕事をしていました。
土日は観光客で混んでいることが多いので、朝食やランチの時間に行くと席が見つからないこともあります。
おすすめ③ 本格イタリアンピザ｜TANTO Pizza
イタリア系のオーナーが運営する、イタリアンピザのお店。
インドで間違いなくNo,1のピザだと勝手に思っています。
価格もピザ1枚 400～500ルピー（600～750円）ほどと良心価格なのに、絶品の味で、コスパは抜群です。
ピザやサラダには、オーロヴィルの農園から直送した、朝獲れ新鮮野菜を使用されており、フレッシュな味に驚くこと間違いなしです。新鮮なバジルやミントを使用しているので、香り高い料理が味わえます。
おすすめ④ ドイツ出身のシェフが握る創作すし | SAKURA SUSHI
さいごに、創作すしのお店を紹介します。SAKURA SUSHI は、インド洋近郊で獲れた新鮮な魚や、野菜や豆腐を使った創作すしのレストランです。このお店のオーナーは、ベルリン出身のドイツ人シェフ。
元々シェフとして働いていたオーナーは、寿司が好きで、ベルリンにあるお寿司屋さんを渡り歩き、自分でも家で寿司をよく作っていたそうです。彼がオーロヴィルに移住してから、大好きな寿司が食べられないことに気付き、自分で寿司レストランを始めることにしたそうです。
ここのお寿司は、いわゆる「日本的な」お寿司屋さんのネタとは違い、非常にクリエイティブなメニューが多いです。ヴィーガン／ベジタリアン寿司も多く、味付けしたビーツやニンジン、キムチ、豆腐やテンペ（大豆を発酵させた東南アジアの食べ物）などのお寿司が食べられます。
お米はインドで栽培されているオーガニックの日本米（あきたこまち）を使っています。オーナーは食材に強いこだわりがあり、食材はほぼオーガニック、魚はその日に仕入れたネタの鮮度を見て、提供するかしないか決めるのだそうです。
味は、、魚もヴィーガン寿司も、とても美味しかったです。日本人が親しみある寿司とは違いますが、「創作すし」として新鮮な日本食体験でした。
値段もインドの都市部で食べるお寿司屋さんに比べて、良心価格。
味、コスパ、お店の雰囲気、食材、、総合的に、インドで食べたお寿司の中でNo.1 でした。
以上オーロヴィルでおすすめしたいレストランを紹介しました。
これほどクオリティの高い、本場の味の世界各国料理がいただける場所は、インドの他の場所を探してもありません。
オーロヴィルを「グルメスポット」としてお薦めする意図はないのですが、オーロヴィルを訪れる機会があれば、ぜひ美食を楽しんでみてください！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【オーロヴィル滞在記】記事一覧
①インドに創られた世界都市
②旅の基本情報
③オーガニック農園でのボランティア
④必見スポット４選
⑤おすすめレストラン4選